物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー

2020-02-02 インタビュー


◆ アウトライターズ・スタジオ・インタビューとは

アニメブロガーやツイッターでアニメの感想をつぶやいてる人にいくつか質問をし答えてもらうというものです。


◆ 全記事一覧 ◎はシーズン2からの新規回答有


第1回 「ヒグチさん」第77回 「よみがえるヲタさん」
第2回 「ぱんさん」第78回 「北出栞さん」
第3回 「やまぬこ!さん」第79回 「あいたんさん」
第4回 「羽海野渉さん」第80回 「撃沈さん」
第5回 「ヒサゴプランさん」第81回 「九州人さん」
第6回 「と~しきさん」第82回 「キラシナさん」
第7回 「ひそかさん」第83回 「もっちーさん」
第8回 「ぽんずさん」第84回 「神無創竜さん」
第9回 「こーしさん」第85回 「火鷹さん」
第10回 「テリー・ライスさん」第86回 「ルイさん」
第11回 「クロスケさん」第87回 「有村行人さん」
第12回 「いちじろーさん」第88回 「サカウヱさん」
第13回 「波野淵紺さん」第89回 「文転さん」
第14回 「ねりまさん」第90回 「たこやきさん」
第15回 「どらトラさん」第91回 「はなさん」
第16回 「てぎさん」第92回 「micromillionさん」
第17回 「ぷるっちょさん」第93回 「たつざわさん」
第18回 「ヨークさん」第94回 「コマヤシさん」
第19回 「闇鍋はにわさん」第95回 「なーるさん」
第20回 「田舎の少年さん」第96回 「姫カットさん」
第21回 「名無し・A・一郎さん」第97回 「ウインドさん」
第22回 「ボブさん」第98回 「真弓さん」
第23回 「きーこーひーさん」第99回 「栄西さん」
第24回 「アリトさん」第100回 「Kazuさん」
第25回 「りきおさん」第101回 「あんすこむたんさん」
第26回 「ロバートさん」第102回 「taskさん」
第27回 「冬羽・H・レッドアネモネさん」第103回 「今更yoshikiと言われても。さん」
第28回 「taraさん」第104回 「こじさん」
第29回 「鈴木ピクさん」第105回 「三和土さん」
第30回 「カニメガネさん」第106回 「nullsさん」
第31回 「絵樟カリバーさん」第107回 「群馬仁さん」
第32回 「かてぽんさん」第108回 「negさん」
第33回 「ゆっちーさん」第109回 「石動眞一郎さん」
第34回 「shiroooさん」第110回 「namaさん」
第35回 「うさペンさん」第111回 「ぬーぼーさん」
第36回 「こばいもさん」第112回 「ふなさん」
第37回 「雪光さん」第113回 「安眠妨害さん」
第38回 「駒々真子さん」第114回 「あっつさん」
第39回 「軍曹さん」第115回 「まるあさん」
第40回 「じぇいじぇいさん」第116回 「びっぐべんさん」
第41回 「なもやなしさん」第117回 「kato19さん」
第42回 「MHさん」第118回 「鳴神さん」
第43回 「ハヤブサさん」第119回 「HASSOさん」
第44回 「子記さん」第120回 「鴨八とらずさん」
第45回 「Takashiさん」第121回 「描けないツバメさん」
第46回 「ぺらさん」
第47回 「すぱんくtheはにーさん」
第48回 「みらさん」
第49回 「ハチさん」
第50回 「橡の花さん」
第51回 「バーニングさん」
第52回 「たつやんさん」
第53回 「とりぐらふさん」
第54回 「Nagさん」
第55回 「あんず。さん」
第56回 「コバヤシさん」
第57回 「どすこい!スイカマンさん」
第58回 「ぶっきらさん」
第59回 「ういろうさん」
第60回 「Chelさん」
第61回 「メルクマールさん」
第62回 「ちゅんさん」
第63回 「磯貝祐司さん」
第64回 「Yukiさん」
第65回 「わくさん」
第66回 「宇宙ネコさん」
第67回 「さいむさん」
第68回 「猫箱ひとつさん」
第69回 「RENPOUNASUさん」
第70回 「くろっくさん」
第71回 「tacker10さん」
第72回 「SIGERUさん」
第73回 「エーテライトさん」
第74回 「FLHRさん」
第75回 「PONZUさん」
第76回 「proserさん」

◆ インタビュー記事に対するコメント一覧


と~しきさん
波野淵紺さん
クロスケさん
駒々真子さん
Chelさん
ぶっきらさん
よるよるさん
ヨークさん
ひそかさん
闇鍋はにわさん



マイベストエピソード企画

2019-06-06 ベストエピソード


◆ 記事一覧

劇場を除くアニメ作品から好きな話数を5~10選び、好きな部分や選出理由を書いたものを記事にするという企画。

※ 話数ごとのコメント以外は掲載しておりませんので、詳細は元記事のほうでご覧ください。

ぎけん【アニメ】 マイベストエピソード7選
SIGERUさん【アニメ】マイベストエピソード10選
shiroooさんマイベストエピソード10選
こばいもさんマイベストエピソード7選
ヒサゴプランさんマイベストエピソード企画
エーテライトさんマイベストエピソード7選
磯貝祐司さんマイベストエピソード10選
・ じゅじゅるさん:マイベストパンチラエピソード 7(6+1)選
田舎の少年さんマイ・ベストエピソード9選
かてぽんさんマイベストエピソード 5選
たつやんさんマイベストエピソード8選
・ じゅじゅるさん:マイベストエピソード5選
proserさんマイベストエピソード5選
子記さん一点突破で選ぶマイベストエピソード
ぱんさんマイベストエピソード10選
クロスケさんアニメ マイベストエピソード8選
羽海野渉さんマイベストエピソード10選 敢えてノイタミナ以外で!
MHさんマイベストエピソード9選
・ ぬーぼーさん:心に残っているマイベスト話数7
Takashiさんマイベストエピソード10選
ヨークさんベストエピソード5選
りきおさんマイベストエピソード10選~りきお選
闇鍋はにわさん作品を見る目が変わったマイベストエピソード8選
九州人さんアニメ・マイベストエピソード5選
ぽんずさんTVアニメマイベストエピソード7選
と~しきさん【アニメ】マイベストエピソード 7選
田舎の少年さんマイベストエピソード 番外編(食事に関するシーンをまとめてみた)
有村行人さんマイベストエピソード、5話
たこやきさんマイベストエピソード5選+1
コマヤシさんマイベストエピソード7選
ねりまさんマイベストエピソード10選
namaさんマイベストエピソード企画
・ いたみすなさん:主に2000年~の日本アニメ! マイベストエピソード10選
宇宙ネコさんアニメ マイベストエピソード5選
すぱんくtheはにーさんアニメ話数単位マイベストエピソード10選
いちじろーさんマイベスト“雨の日”エピソード5選
・ 和月龍弥さん:マイベストエピソード9+1選
ハヤブサさん脚本家で見た、マイベストエピソード・選
軍曹さん【アニメ】マイベストエピソード10選
みらさんTVアニメ・マイベストエピソード10選
真弓さんマイベスト「台詞&演技」エピソード7選
橡の花さん「俺たちが好きなBONESアニメ」より、10選
ウインドさんベストエピソード10選~B級アニメを中心に~
・ お餅ナさん:何度も見直したTVアニメベストエピソード10選
・ 長谷川マンさん:マイベストエピソード企画 10選
鈴木ピクさんアンニュイな気持ちになる、アニメ・マイベストエピソード5選
・ highlandさん:マイベスト<美少女アニメ>エピソード10選
・ animeiさん:マイベストエピソード9選
・ an_shidaさん:アニメマイベストエピソード10選
駒々真子さんアニメマイベストエピソード
なーるさんマイベストエピソード企画、やってみました。
taraさんアニメマイベストエピソード10選
テリー・ライスさんざっくばらんにアニメで好きな話数を10本集めてみた。
あっつさんこれからとここからのマイエピソード5選
・ ぎけん:【TVアニメ】 マイベスト監督脚本回 7選
駒々真子さんアニメマイベストエピソード(その2)――上にまつわるエトセトラ
びっぐべんさん忘れられないエピソード10本



◆ マイベストエピソード記事のコメント

SIGERUさん




【2017夏】 TVアニメ話数単位5選

2017-10-01 話数単位


◆ アホガール 第10話 『ドライブ!アホガール』

脚本:あおしまたかし コンテ:玉木慎吾 演出:玉木慎吾、三塩天平
作画監督:本田辰雄、大村将司、加藤弘将、福田佳太、槙田路子、野村治嘉、石丸史典 総作画監督:石川雅一



妹・瑠璃と仲良くなって阿久津くんとの距離を縮めようとする風紀委員長。だがそこによしこの母・よしえが現れる。
シンフォギアさながらの死闘が繰り広げられた末に、イグナイトモジュールを装着することに成功する風紀委員長。
そして流れるED曲。風紀委員長のドヤ顔シーンでED曲のタイトルがよしえの背中に到達する。このタイミングの良さ。
このパンツパートは奪い合う2人がアホなのではなく、脱がされたことも、風紀委員長が履いてることも気付かない妹。
つまり金を借りるより貸したほうが悪いと言われるようにパンツも脱がされたほうが負け。便座になりたい人生だった。



◆ アクションヒロイン チアフルーツ 第10話 『さよなら絶望戦士』

脚本:玉井☆豪 コンテ:木村哲 演出:久慈悟郎、尋田耕輔
作画監督:徳永さやか、Yu Min zi、小澤円、丸山修二、井上高宏、Han Se Hwan、Ryu Joong Hyeon、胡正林



最終話の綺麗にまとまった感じも良かったのですが、11話・12話の布石となったという意味でこの10話は大きかった。
今まで自分たちで努力してなんとか4位まで昇りつめた。それだけでもすごいことですが、そこに客観的要素が加わる。
壁にぶつかって落ち込んでいるからではなく、今まであまり目を向けてなかった外的要因が訪れることによって気付く。
このあたりの構成や展開が見事で、すでに存在していたライバルや観客、陽菜野市の住民に助けられるヒナネクター。
単純に自分たちが努力して順位が上がって大喜び。それだけにとどまらないところが良い意味での未熟さを演出する。
レモンは緑色から黄色に変わる途中で収穫し、室内で寝かせることによってベストな状態になる。人の手が必要なのだ。



◆ ゲーマーズ! 第12話 『INTERMISSION × ゲーマーズと課金トーク』

脚本:内田裕基、岡本学 コンテ・演出:中津環 作画監督:池上太郎



本編はとりえず第11話で終了。第12話は合宿中にゲームやDLC(ダウンロードコンテンツ)の意義を討論する回。
ソフトの値段についてはアニメのBDやDVDに通ずるものがあるし、DLC、つまり特典要素の価値も似たようなもの。
どれだけの価値を見出すのかは愛情の度合いと言えば簡単だが、レベル上げの話もあったように時間もかなり費やす。
毎クール20本以上視聴しても名作と思える作品は限られてるし、パッケージを買うとなるとさらに限定的なものになる。
しかし物質的な意味も含めて作品がもたらす付加価値は大きい。そういったOVAみたいな話をここでやるのがユニーク。
しっかりタイトル回収をしてるし、サービス要素も申し分ない。星ノ守妹も登場してほしかったが、満足度は高かった。



◆ NEW GAME!!(2期) 第6話 『あぁ……すごいなあ……』

脚本:志茂文彦 コンテ・演出:山﨑みつえ
作画監督:板倉健、三島千枝、山野雅明、武藤幹、山崎淳、齊藤大輔、渡辺舞、山崎輝彦、吉村恵、手島行人
総作画監督:木野下澄江、山野雅明



サブタイトルのようにすごいなあと感じられたNEW GAME2期。1期はプロローグだったのかと思えるほど充実してた。
とくにこの第6話は青葉の葛藤を中心に描いていて、演出的にも素晴らしかった。好きなのは青葉が部屋で悩むシーン。
葉月の『青葉くんなりに答えの導き方を模索していけばいいんだよ』という言葉をヒントに答えのない先へと進む青葉。
手法や方法論ではなく、自分の気持ちを絵にする。しかし酷なことを言えば作品理解とユーザーの認識は埋められない。
いくら考えてもどうしようもない作り手と受け手の格差を、青葉とコウの関係性を中心に描いていく様子が秀逸すぎる。
やらなければ先に進めないし、できなければ仕事ではない。でも仕事ができないと決めつけるのは自分ではなく他人だ。



◆ プリンセス・プリンシパル 第10話 『case22 Comfort Comrade』

脚本:大河内一楼 コンテ:内藤明吾 演出:黒部万太郎、鈴木拓磨
作画監督:坂井翔太、松尾亜希子、新井博慧、鶴窪久子、飯田剛士、小堺能夫、金丸綾子



直接本筋と関係なくても、スパイを続ける難しさ、スパイであることの虚しさを描くことで作品の土台を支えている。
苦しい訓練を乗り越えてスパイになることが人としての到達点とはならず、逆に人とかけ離れた存在に変貌していく。
これもロンドンの壁が作り出した副産物であり、彼女たち自身もまた被害者。同志と呼ぶにはあまりに切ない響きだ。
自分を偽りながら、自分でない誰かに憧れを抱きながら、毎日死んでいく自分を悔やみ続けていたのかもしれない。
そういった委員長の心情を考えると、どこか楽観的で有機的な白鳩の活動が少しだけ愛おしく思えてくるようになる。
通常任務からドロシーにスポットが当たるまでの展開が見事で、言い知れぬ余韻を誘う結末がとても素晴らしかった。





忘れられないエピソード10本

2017-09-30 ベストエピソード


writing by びっぐべんさん @bigbenbigben


1.
ストライクウィッチーズ2
第6話 「空より高く」


脚本・絵コンテ・演出 佐伯昭志
キャラ作画監督 小島智加 阿蒜晃士 服部憲知
キャラ総作画監督 倉嶋丈康
メカ総作画監督 寺尾洋之

 Bパートでいつも泣いてしまう。泣きたいときに観るもこともある一本。
シーンだけ抜き出すと軍における政治を感じさせるシーンやギャグシーンにサービスシーンまであるが、
全体で観ると触れるだけで割れてしまいそうな繊細さに彩られており、胸が締め付けられそうになる。
 佐伯昭志さんは1期から続けて参加していてシリーズ全体を特にシリアスさの面から引き締めるエピソードを担当しており、
1期の6話は脚本・絵コンテとしてサーニャの回を担当している。
そちらもサーニャの過去に宮藤の父親に対する想いの掘り下げも絡めた良い話だけれど、本エピソードは特にエイラに重きを置いている。
 1期6話では逆のようにみえるエイラとサーニャの力関係が、
実はサーニャの方が先を歩いてエイラは支えたり追いかける立場にいるというのが分かる。
2人だけだと完結してしまう関係が、宮藤やペリーヌ、エーリカといった異物によってその力関係が
あらわになるのも面白い。そしてそれは、二人にとって501部隊が「帰るべき場所」である理由にもなっている。
 エイラとサーニャのキャラソン『Sweet Duet』をわざわざ新規アレンジにして尺を調整した上で使うなど
佐伯昭志さん自身も二人の関係性に相当思い入れがあるように感じられたが、
その後に佐伯昭志さんが監督した『放課後のプレアデス』のすばるとみなとの関係はこの発展型なのだろう。


2.
無限のリヴァイアス
Sere21 「あしたなんかいらない」


画コンテ・演出 杉島邦久
作画監督 西田亜沙子

 『無限のリヴァイアス』は今のアニメ視聴スタイルになる前に観た作品の中で最も心に突き刺さった作品だった。
自分でビデオをレンタルした初めての作品だったように思う。その中で一つ忘れられないエピソードを上げるとしたらこの話数。
 それまでアニメや映画、TVドラマなど媒体問わず映像作品に触れることなく、どちらかと言えば小説を読むことの方が多かった当時。
当然キスシーンも文章上のものとなるわけだが、そういったシーンにここまで哀しさを覚えることがなかったので衝撃を受けたことを今でも昨日のように思い出す。
 あおいに「これは現実なんだ」と伝える昴治が、自分の言葉を引き金にそのあまりの哀しさ、やりきれなさに涙を流してしまう。
二人のなかで哀しみが反響しあう中、互いの哀しみをかばい合うように身体を重ねる。
冷たい部屋の中、元々意識しあっていた二人が、心に抱えた痛みを慰めあうように結ばれたやるせなさに、
一視聴者である自分もどうしようも無く哀しくなってしまい、涙を流しながら視聴していた。


3.
魔法少女まどか☆マギカ
第10話 「もう誰にも頼らない」


脚本 虚淵玄
絵コンテ 笹木信作
演出  八瀬祐樹
作画監督 伊藤良明、潮月一也

 ニコニコの最速配信の後配信されたこの話数は、しばらく放送休止になったことと就活がストップしたことが重なり、
一週間近くひたすらループして観続けていた。そういうプライベートな事情も相まって自分の中で大きな部分を占めるようになったエピソード。
 今観直すと、斎藤千和さんのほむらは言わずもがな、悠木碧さんのまどかの演技がとても良い。
リスペクトしてる沢城みゆきさんのブレス音の混ぜ方をより進化して、自然さと深夜アニメ的可愛らしさがうまく両立されてる。
 作画の面でいうと、ひだまりスケッチシリーズでずっと蒼樹うめ先生の絵柄の変遷に合わせ
キャラクターデザインを続けていた伊藤良明さんが、ここにきて作監担当だったのは
ラインプロデューサーだった岩城忠雄さんの思いもあるのだろうか。
GoHandsスタッフまでいたことにも驚いた。個人的に好きな今村亮さんのパートもあったのも嬉しい。
 9話、10話あたりは特にそうだけど、悲劇の話だからこそ、画はより美しい。
それは『The Soul Taker』以来の新房昭之監督の美学だよな、と思う。


4.
響け♪ ユーフォニアム Sound! Euhonium
第十二回 「わたしのユーフォニアム」


脚本 花田十輝
絵コンテ 演出 三好一郎
作画監督 丸木宣明
作監補佐 岡村公平
楽器作監 高橋博行

 全体的に熱いこの作品の中で、とりわけ一カット一カットの熱量が高い回。
「あなたのできますという言葉を、私は忘れていませんよ」脚本の花田十輝さんをして
印象に残ったシーンだという三好一郎さんのオリジナルの台詞が心に残る。
部活動への取り組み方について色々言われている昨今だが、普段厳しい先生からこんなこと言われちゃったら頑張らずにいられないではないか。
 実のところ、いくら滝先生が優秀とはいえ一年目でここまでは言えないのではないか、
これは滝先生というより三好さんから社内の後輩たちに対する言葉なのではと思ったりもしていて、
京都アニメーションがこの10年どんどん人材を輩出してもなおクオリティが向上する理由が何となく、分かる気もするのである。


5.
ピンポン THE ANIMATION
第11話 「血は鉄の味がする」


絵コンテ・演出 湯浅政明
作画監督 : 伊東伸高 浅野直之 戸田さやか 西垣庄子
Special Thanks 松本大洋

 どちらかと言うと10話の方をよく観返していたのだけれど、
今回の企画のために観直していたらこちらを推したくなってしまった。
 BD-BOXのブックレットにあった湯浅監督の「ヒーローを待っていたのは松本先生なのではないか」
というのが忘れられない。もちろん、湯浅監督もその一人なのだろうし、
その延長線上に『夜明け告げるルーのうた』があるというのも感慨深い。
 「卓球をアニメーションで表現するのは最終話でようやく出来た」というのもブックレットにあったが、
それまでのエピソードと見比べると星野vs月本戦はカット割りでなくアニメーションとしてスピード感を出してるのがよく分かる。


6.
ソードアート・オンライン
#15 「帰還」


脚本 中本宗応(セブンデイズウォー)
絵コンテ 松本正二
演出 池田重隆
作画監督 渡辺るり子
(以下本編クレジットより)
総作画監督 足立慎吾
作画監督 渡辺るり子 斎藤敦史
アクション作画監督 柳 隆太

 ソードアート・オンラインの話をするときはいつも1期2クール目が出色なんだと切り出している。
タイトルであるSAO自体は1クール目でクリアしてしまうのに、その後の物語となる2クール目によって、
SAOによって変わってしまった現実世界での関係性や価値観が浮き彫りになる構成がうまくハマっているからだ。
 この構成を成立させている一つには盤石なコンテスタッフ体制もあると考えていて、
特に2クール目は21話のタムラコータローさん、22話に長井龍雪さん、23話に荒木哲郎さん、
24話に高橋亨さん、最終話は監督コンテ演出と非常に豪華なリレーとなっていたりするが、
その最初の話数であるこちらはハードルが高い中、非常にインパクトあるエピソードとなっている。
 「映像で匂いや味、感触といった伝わらない感覚を伝える作品は凄い」というのは自分の先輩の言葉だけれど、
アスナの病室におけるキリトと須郷のやり取りでそれを思い出していた。
 脱線してしまうが、dアニメストアの配信でクレジットが変わっているんだけど、大丈夫なのだろうか。


7.
血界戦線
#11 「Paint It Black」


脚本 古家和尚
絵コンテ 伊藤智彦 松本理恵
演出 阿部雅司
総作画監督 杉浦幸次
作画監督 村井孝司 長谷部敦志 森島範子 諸石康太
エフェクト作画監督 橋本敬史

 血界戦線というと5話か最終話を挙げる人が多いと思うのだけど、自分はあえてこちらを選択したい。
なぜなら、このエピソードほど一人の声優にTVシリーズの全てが託された話数を自分が知らないからだ。
 この話数はアニメオリジナルキャラクターかつヒロインであるホワイトの過去の話であり、
必然的にアニメオリジナルストーリーである。ホワイトの双子の兄であるブラックとの幼少時代、
成長後の二人に起きた悲劇、そして現在ブラックの身体を支配している、TVシリーズとしての敵役である絶望王。
最終話前のシリーズをクライマックスに導く話数でヒロインラスボス含む実質5人を、釘宮理恵さんは一人で演じている。
 多くのインタビューで述べられているように、血界戦線は松本理恵監督をプッシュする形でスクラムを組まれており、
スタッフ及びキャストも出来る限り松本監督の希望に沿って編成されていった。ホワイトのCVを担当した
釘宮理恵さんも、松本監督の希望だと考えてよいだろう。実績もそれこそ少年役、ヒロイン役、ラスボス役全てに実績があるし、
松本監督の前作である『京騒戯画』でもヒロインであるコトを演じており監督も全幅の信頼を置いているはずだ。
 しかし、それを最終話前というシリーズ全体をまとめ上げる一つの話数で、全員を演じてきっている所が凄い。
本編を観ているときには全く意識せず、最後のクレジットで気づき、
あらためて釘宮理恵さんという声優の凄みと、その実力を信じた松本理恵監督の覚悟を感じたのである。


8.
R.O.D. THE TV
第1話 「紙は舞い降りた」


絵コンテ 舛成孝二
演出 作画監督 石浜真史

 J.C.STAFFがまだ今のように大量に各話に総作画監督や作画監督を付ける物量作戦でいく前、
OVA的作り方をして後半疲弊する、という感じだった最後の頃の作品。90年代スタジオディーンの
アクションアニメの系譜にあるOVA版に対し、こちらはゲーム業界に流れて若手がいないという話が
インタビューの話題によく出ていた中、後の00年代以降を支えるアニメーターが多く参加した作品だった。
 紙使いという物量も半端ないけど自由度もその分凄くなる設定でアクションもエフェクトも存分に楽しめる上、
『かみちゅ!』にも繋がる日常芝居も堪能できる非常に面白いアニメでもある。
何気にディーンで使っていたという理由でJCなのに撮影ソフトにAnimoを使ってるなど、
舛成孝二監督の徹底したこだわりも感じられる。
 自分が初めて自発的にコマ送りをした作品であり、スタッフクレジットを全部書きだした作品でもある。
コマ送りしたのはBパート、飛行機内に突入してテロリストをやっつけるアニタのくだり。
ここは間違いなく細田直人パートだと思って作画wikiにも書いたりしてたのだが何度か別の人に直されてたりした。
BD-BOXのコメンタリーだかでパート確定したみたいで一安心。


9.
THE IDOLM@STER アイドルマスター
第20話 「約束」


脚本 土屋理敬
絵コンテ 高雄統子
演出 原田孝宏
作画監督 松尾祐輔

 横山彰利さんがコンテだった律子回の第18話「たくさんの、いっぱい」と迷うけど、
『Steins;Gate』と並び2011年に躍進した今井麻美さんを代表するエピソードのこちらを選択。
これまで積み重ねてきた千早の伏線を解消する回であり、23話以降の春香の伏線も張られる回でもある。
春香役の中村繪里子さんの演技も素晴らしい。
 春香が千早のマンションに行くシーンは一回目、二回目共に影の使い方やカメラの置き方に凝ったうえで、
キャラクターの各パーツが非常に整理されて洗練された画作りになっていてこれだけでも圧倒される。
エンディングのシーンも本当に良い。自分はサトラジリスナーだったので、エンディングのクレジットでも泣きそうになった。


10.
CLANNAD もうひとつの世界 智代編

絵コンテ・演出 高雄統子
作画監督 堀口悠紀子

 先に挙げた高雄さんについて、代表作というと実はこちらだと思っている。
そして、個人的には「けいおん!」よりも「たまこラブストーリー」よりも、こちらが堀口悠紀子さんの最高傑作だとも思っている。
 アニメスタイルのインタビューでも語られていたが、よくペアを組んでいて印象が強い山田尚子さんの演出スタイルは
登場人物が感情を見せる場面で表情ではなく手や脚元を見せる描写が多い。
そういう描写に慣れてしまうと堀口悠紀子さんのスタイルであるようにも捉えがちなのだけれど、
高雄さん演出のこのエピソードではアイドルマスター以上の真っ向勝負、
全身の細かな仕草や表情、瞳の変化まで繊細に、かつ大胆に描かれていて、
SDサイズなのに映画を観ているかのように圧倒されてしまう。
ここまで表情の繊細な仕草を描写しているのは、魔法使いTai! OVA第5話の伊藤郁子さん以来だと思っている。
 正確にはアイドルマスターの千早や春香、シンデレラガールズの卯月の描写は
高雄さんにとってはこの延長線上にある演出なのだろう。
それと共に、山田さんとのコンビでは観られなかった堀口さんの別の側面、
アニメーターとしての真骨頂を垣間見た、そんな気がする一本。


番外

NEW GAME!!
第6話 「ああ……すごいなぁ……」


脚本 志茂文彦
絵コンテ・演出 山崎みつえ
演出助手 野呂純恵
作画監督 板倉 健 三島千枝 山野雅明 武藤 幹 山崎 淳 斎藤大輔 渡辺 舞 山崎輝彦 吉村 恵 手島行人
総作画監督 木野下澄江 山野雅明

 2期に入ってお仕事もの色が強くなった中でも、とりわけ印象的だった一本。


らき☆すた
第19話


脚本・絵コンテ・演出・作画監督 荒谷朋恵

(本編クレジットより)
原画 堀口悠紀子 荒谷朋恵

 いい意味でしょーもない話は数あれど、それをこのクレジットでやってるのがヤバイ。
荒谷さんカムバック。


俗・さよなら絶望先生
第七話
「百万回言われた猫」


絵コンテ・演出 板村智幸
作画監督 田中 穰

「赤頭巾ちゃん、寝る。気をつけて」
絵コンテ・演出・作画監督 錦織敦史

「津軽通信教育」
演出 高橋正典
絵コンテ・原画・作画監督 サムシング吉松

(本編クレジットより)
エンドカード 湖川友謙

 キングレコード・シャフトのタッグの中でも一番カオスだった回だと思う。





【2017夏】 個人的に表彰したい2017夏アワード

2017-09-30 2017


【ベストキャラ賞】

・ 紫村果音(アクションヒロイン チアフルーツ)



「れでぃ×ばと!」のセルニア=伊織=フレイムハート、最近では「武装少女マキャヴェリズム」の亀鶴城メアリなど
金髪縦ロールキャラは割と好きなんですよね。その中でもこのムラムラちゃんは高飛車なツンデレ具合がとても良かった。
精神的な柱としてキャラが立ってたし、悪役としての一貫性もあった。何より紫がよく似合う。首に縄つけて散歩したい。




【ベストセリフ賞】

・ ちせ『私は好きだからやれている。だが、お主はそうではなさそうだ。』(プリンセス・プリンシパルTV版第8話)



この2人の会話シーンがとても好きなんですが、プリンセスが剣を振り下ろすような仕草をするところ。会話の間合い。
武器を持っていないのに剣を交えているような感覚のあるやりとり。このあとに放送されたTV版第9話でプリンセスが、
『やるからには絶対勝たなくてはなりません』と言う場面がありましたが、率直な意見を言える相手であるということ。
またTV版第7話の洗濯工場回でプリンセスの財産について言及する場面があったように、客観的意見を言える相手である。
アンジェやベアトが言えない部分をちせが斬り込んでいくことで白鳩の関係性に幅ができて深みが増したように思えます。




【ベスト新人声優賞】

・ 石見舞菜香(ゲーマーズ!星ノ守千秋)



「中二病でも恋がしたい」の凸守早苗、「戦姫絶唱シンフォギア」の暁切歌など、似たような語尾のキャラはいましたが、
引っ込み思案のキャラでは珍しいんじゃないんでしょうか。新人らしいフレッシュさ、初々しさ、どちらも兼ね備えている。
雨野景太と付き合えばいいカップルになれるはずなのに、天道花憐と付き合い始めてから好きということに気付いてしまう。
不憫というか健気というか、妹も含めて俺がお兄ちゃんになってあげたい。A&Gのラジオも決まってこれから大躍進ですね。




【ベストニコ生賞】

・ 『サクラクエスト』間野山観光協会作戦報告会議 第9回



チュパ様ゲームという王様ゲームみたいなコーナーで、王様のあやサマー(七瀬彩夏)がほっぺにチューを指示する。
さすがにそれはマズイだろうということで、手の甲にチューをすることに。キスをされる側のうえしゃま(上田麗奈)が、
恥ずかしがりながら「手で、手でいいんですか?」とちかぺ(安済知佳)に問う。そして顔が真っ赤になるうえしゃま。
「中二病でも恋がしたい」のニコ生で赤﨑千夏ことちー様のほっぺにチューをするすみぺというのが以前ありましたが、
それよりも恥じらいがあってエロかった。うえしゃまはガチでそっち系なのかと思ってしまった。ありがとうございます。




【ベストラジオ賞】

・ プリプリ♡秘密レポート 第5回(ゲスト:古木のぞみ)



古木さんの相手をしてたら尺が足りなくなる現象。記憶に新しいところだと「はいふりラジオ」第3回がクレイジーだった。
このプリプリラジオ第5回はそれを察していつもよりパーソナリティ2人のテンションが異常に高く早口になる場面が多い。
それでも古木さんは気にしない。いやむしろ輪をかけてテンションが高い。マウスの芸人魂はこの人無しでは語れない。
パーソナリティ2人のツッコミもさることながら、どんなツッコミにも折れない心がここにある。痛いの痛いのとんでけー。




【ベスト声優話題賞】

・ 種田梨沙さんの仕事復帰

これに尽きる。





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