物理的領域の因果的閉包性


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2021年冬アニメの総括

2021-04-01 その他


◆ ゲキドル


まずイノベーター:エンリ・ビアンノこと瑠川梓の目的ですが、PSYCHO-PASS(サイコパス)1期のシビュラシステムと同じく
人間の思考を統制して争いのない幸せな人生を送らせてあげようとする。梓の元いた世界がどういう状況かはわかりませんが、
過去改変をするためにやってきた未来人ということで間違いないでしょう。その梓と対立するのがミキ(榊原かをる)とキョウコ。
梓を殺して死ぬはずだった竹崎を助けることで分岐した世界線に突入した。竹崎が死んでいれば演劇が世界に広まることはなく
せりあや他のアリスインメンバーが演劇に憧れることもなかった。しかし梓の残された思念が竹崎やドールを操って抗おうとする。
結果的に利用されたかをるの想いがせりあに乗り移るようにして、梓の想定していた未来とは違う展開になって5年前に戻った。
かをるは消え、せりあの妹ありすが生き残った状態で新しい5年前がスタートする。誰もが予想できない未来がこれから始まる。

最終話の展開をざっくり説明するとこんな感じの解釈になると思いますが、演劇という要素が最後に効いてくるところが上手いし
せりあのコピー能力のおかげでシアトリカルマテリアルシステムの影響を受けずに済んだと考えれば主人公らしい役割と結末。
本筋と関係ないようなキャラでもしっかり物語に絡んでいるところがこの作品の良いところ。百合とSF要素も楽しめる良作でした。


◆ 無職転生


なろう系のパイオニア、どうせ主人公が何の苦労もなく成長していく話なんでしょ?ストレスフリーとか言うやつなんでしょ?
と思ったら普通に面白い異世界冒険譚だった。成功する方向は教えても、その過程に含まれる教訓にはあえて触れない。
そういう意味で幼女戦記の存在Xと似ているヒトガミ、主人公の前世よりゲスい父親のパウロなど、周りのキャラが濃くて良き。
後半の冒険に出たら本気だす魔大陸編より日常描写の多かった前半のほうが好き。ヒロイン大集結で修羅場になってほしい。


◆ のんのんびより のんすとっぷ


面白い話をこれでもかと詰め込みながらもそれぞれの成長を描いた3期。ごちうさ3期を彷彿とさせるような中身の充実っぷり。
10話の極寒吹雪コントからの心温まるほのかパート。8話のこのみ&あかねの百合コンビ、7話のれんげ&しおりの天才会話。
3期はお姉ちゃんがテーマになっていた。ずっと妹だったれんげがお姉ちゃんに、姉達から見たお姉ちゃんらしいれんげなど、
描かれる視点の幅も増えて、これからさらに期待... というところで原作も終わるなんて... 次はしおりの妹が主人公かな?


◆ SHOW BY ROCK!! STARS!!


デルミン&ルフユの深い友情が百合に見えちゃうコンビが好きなので、やはり8話のデビルミント島の回が良きですね。
普段ルナティックと言っておけばなんでも解決すると思ってる?ルフユがデルミンとパパミンの仲介役になる婿養子回。
陽気な親しみやすさの裏にデルミンに関する事柄になると途端に乙女スイッチが発動し少女漫画のヒロインになるルフユ。
逆に見た目の可愛さとは裏腹に機嫌が悪くなると頑固な亭主関白スイッチが発動して少女漫画の王子様になるデルミン。
この2人のイチャイチャっぷりを横目に言わなくてもわかってる風のほわん&ヒメコを観測するのがルナティック極意なのです。


◆ ウマ娘 プリティーダービー Season 2


競馬に興味のない自分でも楽しめた。それぞれの挫折と栄光を短い尺の中でコンパクトに収めている部分は評価してる。
でも無理矢理収めようとして早送り感があった序盤、他のウマ娘にもスポットを当てていれば盛り上がってたであろう中盤、
話を盛り上げるために犠牲になった感があるマックイーンの終盤など、シリーズ構成がCygames名義になったマイナス点、
もう少し全体を考えて「お話としてやるべきこと」「アニメーションとして描きたいこと」を整理する必要があったと思う。


◆ 俺だけ入れる隠しダンジョン


話数が進むにつれて作画がヘタってきて「パンチラさえあれば」と思いながら視聴してたのに8話で途絶えたのが残念だった。





被らない伝え方のお話。

2020-09-10 その他


先日ツバメさん @cantdrawsw にTwitterで感想ツイートをする理由について質問したときに
「自分しか言及してないような要素を一点は入れる」
「他の人と被ってたらまあええかとなってサボる」
と言っていたので、他の人と被らない方法を探すより表現方法を工夫すればなんとかなるのに。
と思った。じゃあどうやれば他の人と違う表現ができるのか、自分なりに書いてみたいと思います。

ラピスリライツ第9話でシュガーポケッツのラトゥーラのバイト先であるカフェで働くことになったLiGHTsの4人。
衣装がかわいい、エロい。という意見が多かったので、画像付きと画像なしの大きく2つに分けて解説します。

画像付きの場合は「かわいい」「エロい」とだけ書いておけばその他の情報は画像にあるので説明する必要がない。



ハッシュタグの「#ラピライ」か「#ラピライアニメ」を付けておけば何のアニメかもわかる。

これが画像なしになると
「ラピスリライツ第9話。バイトの衣装がかわいかった。 #ラピライアニメ」
という文章が最低限必要になってくる。
でもバイトの衣装を着てるのはラトゥーラも同じなので
「ラピスリライツ第9話。LiGHTsの4人が着ていたバイトの衣装がエロかった。」
もしくは
「ラピスリライツ第9話。リーダー不在のLiGHTs4人のウェイトレス姿がかわいかった。」
と書けばより具体的になる。

では「衣装がかわいい」を伝えるだけでなく『どこが』『どういう部分が』良いのかを付け加える。
「ラピスリライツ第9話。LiGHTsの4人が着ていた肩と胸の谷間が見えるバイトの衣装がかわいかった。」
「ラピスリライツ第9話。LiGHTs4人のウェイトレス姿、ブラをしてない感じのゆったりした胸元がエロかった。」
とまで書けば同じ衣装について言及した文章でも他と被らないようになってくる。

またLiGHTsで言えばオルケストラの衣装のほうが露出が多くて魅力的だったことを踏まえると



「ラピスリライツ第9話。オルケストラの衣装より露出は少なめながらも、LiGHTs4人のバイト衣装がかわいくて良かった。」
という言い回しもできるし
「ラピスリライツ第9話。オルケストラの衣装より露出は少ないが、
LiGHTs4人が着ていたバイト衣装の二の腕と胸元がゆったりしたデザインがかわいかった。」
と書けばより具体性が出てきて何と比較してどこが良いのか伝わりやすくなると思いませんか?


どのシーンの、何を、どういう風に伝えようとするかで個性を出す方法もあるということです。
ツイートするときに少しでも参考になればと思います。駄文失礼しました。




【2019総括】 好きなキャラ10選

2020-01-04 その他


◆ 嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい2 「松浦詩織(cv.上田麗奈)」



嫌パン2期のキャストが発表されたときから良い回になるのは確定してたんですが、本屋のメガネっ娘ですよ。
仕事モードで丁寧に接客していたのが「パンツを見たい」という無茶振りで激おこモード、目つきも悪くなる。
他のキャストはラジオなどでリスナーを叱咤したりしてるので、あまりお得感がない。でもうえしゃまは違う。
普段絶対言わないだろうなという事を下衆を見るような目で言ってくれる。これぞご褒美。だが欲を言えば
パンツは青じゃなくて薄めのピンクが良かった。あと本屋の店員ならお尻やふとももがだらしないほうが好き。
太めの下半身で密着度が高くなったジーンズを脱ぐのが至高。パンツと一緒に脱げそうになるならもっと良い。



◆ ぼくたちは勉強ができない 「唯我水希(cv.高野麻里佳)」



兄から漂う女の香りを嗅ぎ分ける妹。グランベルムのクレア・フーゴ、放課後さいころ倶楽部の高屋敷綾など
2019年のまりんかは天真爛漫な妹キャラを演じる事が多かった。まりんかには女優の姉がいるのでリアル妹。
妹成分が声からにじみ出てるし、キャラが純粋であればあるほど裏の顔が浮かんでくるような絶妙な演技をする。
1期1話のクンカシーン。何気に股間の匂いまで確認してる。日常的に兄の使用済パンツもクンカしてそうで好き。



◆ ひとりぼっちの○○生活 「ソトカ・ラキター(cv.黒瀬ゆうこ)」



中学生らしい幼さと外国人らしい大人っぽさを併せ持った忍者好きキャラ。黒瀬ちんの演技も素晴らしかった。
原作のソトカが洗練されているというかカツヲ先生の描く表情が最高。アニメも原作に近い良さを見せてくれた。
たぶんソトカは髪を結った時のバランスが難しいんだと思います。少し間違えるとカツラのように見えてしまう。
外国人キャラといえばきんモザのアリスとカレンですが、その2人を足して2で割ったような魅力的なキャラです。



◆ 私に天使が舞い降りた!「星野みやこ(cv.上田麗奈)」



ただの引きこもりではなく料理や裁縫などのインドアスペックが高い系女子。コミュ障で他人が苦手なだけ。
あのヤンキー風お母さんからどうなったらこんな娘が育つのか不思議ですが、お父さんに似たんですかね。
子供たちにグヘヘしてるみゃー姉の顔が可愛い女性声優のとなりでグヘヘしてるうえしゃまとよく似てます。
BD第3巻の特典ラジオでそらそらと大和田ちゃんに褒められて泣くうえしゃまとかマジみゃー姉なんですよね。



◆ ダンベル何キロ持てる? 「紗倉ひびき(cv.ファイルーズあい)」



2019年もっとも話題になった女の子の名前といえばグレタ・トゥーンベリかファイルーズあいの2択でしょうね。
ダンベルの主人公の名前は?と質問されてファイルーズあいと答える人は実際いると思います。あると思います。
声優より筋肉の仕事が増えてるそうですが、親しみやすいひびきの印象はファイちゃんだから出せた魅力ですね。



◆ フルーツバスケット 「草摩佳菜(cv.津田美波)」



PHONONの津田家だったと思いますが、どんな役をやってみたい?という問いに大人の女性と答えた津田ちゃん。
実年齢より低いキャラばかり演じてきたので年相応の女性を演じれたらと言っていた。それに近いのがこのキャラ。
タツノオトシゴから人間の姿に戻ったはとりを抱き寄せるシーンの演技も良かった。はとりの演技は... (以下略)



◆ 放課後さいころ倶楽部 「大野翠(cv.富田美憂)」



ぼく勉のけしからん巨乳メガネ緒方理珠も好きですが、坂本ですが?じゃなくて坂本とのやりとりが良かった。
良い話は両親や兄弟姉妹に紐付けられる事が多い。でも大野翠は好きな家具、家具に付随する人物を思い出す。
高屋敷花の友人牧京子もそうでしたが、血縁関係にない人物から話が広がって自分に帰ってくる話が多かった。
エミーリアと出会うまで孤軍奮闘していた翠がみんなの意見を吸収しながら成長する姿はとても魅力的でした。



◆ えんどろ~!「マオ/魔王(cv.久野美咲)」



見た目は子供、中の人も(声が)子供、でも中身は大人?なマオ先生。ゴーレムのメイゴも良いキャラでしたね。
ユーシャたちの事を思って悪役を買って出るところやツンデレなところも含めて意外といい先生してるとこが好き。
可愛らしくて憎めない感じは久野ちゃんにしか出せないし、長縄まりあちゃんはカワイイの全振りだから少し違う。
怒っても泣いても可愛いけど、わがままを言ってるような感情ではなく相手を思いやる気持ちが乗ってる気がする。



◆ 超可動ガール1/6 「天乃原すばる(cv.M・A・O)」



袴の横から見えるお尻のラインとふとももがいいですね。控えめな胸もいい。オタクで腐女子という設定も好き。
あまり表には出しませんがM・A・Oちゃんも結構なオタクで、休みは一日中寝るかゲームしてる超インドア派。
好きな事になると感情が高まってグヘヘしてしまうところはM・A・Oちゃんそのものなので、そこも高評価。



◆ グランベルム 「土御門九音(cv.石見舞菜香)」



石見ちゃんは声優仲間の話を聴くと、キャラに成り切るために精神的にかなり追い込みをかけるタイプらしい。
下地紫野ちゃんも周りから声をかけられても気付かないくらい集中するそうなので、キャラに没入するタイプ。
九音の演技はアンナや水晶の演技に負けないよう必死に食らいつこうとしてる感があって、そこが健気で可愛い。




自己表現について

2019-04-02 その他


以前書いた記事: 読者の視点から見る感想ブログ


● 感想とは?

以前の記事で感想は 感激・感謝・感心・哀感・共感・好感・反感 など「感情を表現するもの」と書いたことがあります。
言い方を替えると「想」は相手の心と読むこともできるので、相手の心を感じる。その感じたものを文章として書き記す。
そういった作業なんだと思います。なので「この演出はこういう意図がある」といったものは感想と言うより考察に近い。


● 自己満足になりすぎない文章

否定的な意見は避けたほうがいいのか?という議題。そのときに必ず「言いたいことを言えばいいだけ」と言う人がいる。
でもそれは結果論であって言いたいことを言いたいけど、それを言ってしまえば読んだ人が傷ついたり不快な思いをする。
言いたいことを言うことがただのエゴであって自己満足にしかならないのなら否定的なことは避けたほうがいいという意味。
リアリティが足りないと言うと「そもそもアニメはフィクションなんだからリアリティなんて存在しない」と言うのと同じ。
非現実的なものに現実味を感じたい、非現実的だからこそ現実味がより現実味として感じられる。結果ではなく中身の話。

結論だけを言って過程を無視する。そういう場面がよくあるし、自分もつい面倒になって前置きを省略することが多い。
自分の文章を客観的に見る、自己満足になりすぎないような文章にするのもそれと似ていて、結論だけに頼りすぎない。
読者が結論だけを求めているのなら「良かった」「面白かった」と書いておけばいい。でも知りたいのはそこじゃない。
基本的には「何が」「どうして」「こうなった」のかを表現できればいいんですが、ツイッターはそこがなかなか難しい。


● 伝わる文章

冒頭に書いたように大事なのは感情を表現し文章化したもの。それを読者に理解してもらうこと。伝えようとすること。
自分が何を伝えたくて、何を汲み取ってほしいのか。自分の感情に合う言葉はこれか?この言葉なら伝わりやすいか?
良い文章が書ける人はそういった相反する感情のせめぎ合いの中で自分なりの表現を見つけるものだと思っています。


● 言葉による束縛

気をつけてほしいのは「言葉に縛られないこと」、例えば懐古主義だから古い作品しか見ないという人がいるとします。
懐古主義という文字はカッコよく見えますが、単にそれは周りの考え方や流行りについていけない言い訳にすぎません。
特定の言葉によって自分に制限をかけることで気持ちは楽になりますが、どんどん閉鎖的になって殻にこもるようになる。
そうなってしまうと表現すること自体が面倒になってくる。でも自分なりの表現や伝達方法を身につけていれば大丈夫。
その人なりの良さがあればいつでも受け入れてくれるし、実際長期間離れていたフォロワーさんの復活劇を見てきた。
自分なりの表現とはどういうものか、それを追求してもらいたいし、成長してもらいたい。健闘をお祈りしております。





闇鍋はにわさんの憂鬱

2019-03-25 その他


思考記録:エガオノダイカと僕の感想と僕という人間 - Wisp-Blog


企画等でお世話になっている闇鍋はにわさんのブログ記事です。
普通の感想ブログとは少し違い、一歩踏み込んだ深い内容を各話ごとに更新されているところが特徴です。


◆ 『僕の感想がどういう理由で自己完結しているのかは自分ではよく分からない。』

以前はにわさんに自己完結してると言ったのは自分です。言いっぱなしで理由までは伝えなかった。
もちろん変に傷付けたくないという気持ちがあってそうしたのですが、悩ませる結果になって申し訳ありません。
3年ほど前インタビュー企画に参加してもらったとき「感想を通して何を伝えようとしてますか?」という質問に
「楽しかった」「感動した」をもうちょっとだけ突き詰めて吐き出したい、できるだけ感情を生のまま文章化しない。
という回答でした。今もその印象は変わってなくて、ブログ記事は各話数にあるテーマを突き詰めて書いてあります。

例えばどろろ第11話の記事では「境界線」というキーワードを板塀・芝居と観客・用水路・父と子に関連付けてある。
これを読むと「なるほど、言われてみればそれぞれに壁がある話だったのかな?」という風に思えるし説得力もある。
でもこれを読んで「楽しかった」「感動した」が伝わってくるかというとそうではなく、読み物としては成立してる。
私が自己完結と言っているのはこういう部分で、境界線の解釈をしていても書いてる人の感情が伝わって来ない。
極端な言い方をしましたが、どこが楽しかったのか?それを伝えるブログではないから答えは書き手の中にしかない。

つまりブログを読んでくれる人に向けたメッセージでありながら、方向としては外側ではなく内側に進んでいます。
自分も昔解釈を追求することにハマっていて、周りも「哲学的だね」なんて言うもんだからどんどん内側に突き進む。
その結果作品の魅力であったり、作品そのものを語ることから離れていって「究極の自分語り」になってしまう。
はにわさんが昔の自分とまったく同じであるとは思いませんが、突き詰めるという作業は必然的にそうなってしまう。
それに気付いてから自分の場合は第一印象をツイッターにつぶやいてから他の感情はブログに残すことにしました。
絶対これが正しいというものがあるわけではないから、はにわさんには今まで通り活動してほしいと思っています。




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