
第3話で注目してほしいのは朝霧史織の両親から送られたメール。母親「遅くなる」、父親「風呂が壊れた」。
帰りの時間を伝えるということは普段から家には史織しかいない状況、つまり1人っ子というのがわかります。
そして父親と食事をしなくてもいいということは、1人で晩御飯を食べることが多くて、料理が出来るということ。
史織の内気な性格や周りに対して気遣いが出来る気立てのいい部分を、たった2通のメールで表現している。

ではなぜ気立てがいいのに他人の行為に甘えてしまうのか? それは人の好意を受けたことがないからです。
商店街の人々からもらったり、たまこの家でいろいろしてもらう、経験のない人にとっては素直にうれしいはず。
他人の好意に感謝しているからこそ、なかなか言葉が出てこない、それほど感受性が強くて純粋だということ。
また商店街の人々の好意が間接的にたまこへの好意の裏付け、この人なら信じられるという心理を後押しする。

優しい人々とふれあいながら自分の気持ちを素直に話せるようになりたい、そんな友達がそばにいてほしい。
本が好きなのも内気な性格を象徴してますね。そして、たまこの家に行く前に本屋で本を買ってましたよね。
最後のシーンで出てくる花の本だとすると、花屋さんからもらったスイートピーが意味の深いものになります。
スイートピーの花言葉は 「門出」 「ほのかな喜び」 「優しい思い出」 「永遠の喜び」、桃色なら 「繊細」 「優美」。
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