物理的領域の因果的閉包性


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インタビュー&ベストエピソード企画オフ会

2016-09-19 その他


ぱんさん @frenchpan ねりまさん @AmberFeb201 闇鍋はにわさん @livewire891 田舎の少年さん @tobizaregoto
ぺらさん @pera0579 ウインドさん @wind_0180 計7名でのオフ会になりました。ねりまさん以外は初顔合わせ。

話題は主にアニメやブログについて。初めて見たアニメ、読んでた漫画など、年齢が少しずつ違うこともあり、面白い話が聞けた。
はにわさんの、話数ごとの感想は書けても作品全体の感想はなかなか難しいという話や、ぱんさんのモチベーションの話など。

ウインドさんに話させてもらったのは、今後の活動や方針について。ざっくり言うと、明確な目標とビジョンを持つことが大事だと。
そんな感じの話をしました。記事の内容よりも『冬コミまでにこれをやりたい』とか『一人ではなく複数人で本を出したい』など、
形として残るものを目標にするとやりがいがあると思うんですね。思いつきで始めたインタビュー企画、皆さんの協力で111名に。
たくさんの人に興味を持ってもらってこれだけできた。じゃあ次は何をしよう、話数単位ならどうか、想像以上の濃い内容になった。
こんなにすごい考えや記事を書ける人に会ってみたい、じゃあオフ会だ。楽しかった。良い記事が残せた、良い思い出にもなった。

誰もが幸せになるような企画はありません。大変で疲れる。でもどうせやるなら精一杯やろう、そう思い続けるしかないんですね。
くだらねぇとか、前と言ってること違うじゃねーかとか、いろんな意見をもらいます。それでも最後までやり遂げるしかないんです。
そうやって形に残すことで、自分を知らなかった人、見向きもしなかった人が評価してくれるようになる。影響を与えることができる。

人に迷惑をかけてばかりで、良い文章も書けなくて、何も残せなかった。そんな自分でも「ありがとう」と言われる立場になった。
お世辞でもいいんです。そう言ってくれる人が一人だと心細いですが、それが10人、さらに100人になることを考えてみてください。
そりゃあもう信じられないくらい嬉しいです。ブログでも、評論誌でも、なんでもいい。形になるものを残せるように頑張りましょう。
改めて、企画に関わってくださったすべての人に感謝致します。そしてこれからもよろしくお願いします。ありがとうございました。


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ReLIFE Report 10 『みんなのワガママ』 感想

2016-09-03 2016


脚本:兵頭一歩 コンテ・演出:備前克彦 作画監督:渡邉慶子、森亜弥子、池内直子

気持ちがわからなければ、友達を心配してはいけませんか。
同じ目に遭っていなければ、友達を心配してはいけませんか。




日代千鶴のセリフが心に響きました。同じ部活をして同じ苦労をして同じ怪我をしていなければ友達を心配してはいけないのか。
同じ作品が好きで同じタイミングで見て同じ価値観でなければアニメを語ってはいけないのか。と、言われてる気分になりました。
もちろん相手を思いやるのは自由だし心配するのも自由。でも狩生玲奈が試合に出ないのも日代千鶴が言ってることもワガママ。
日代千鶴が右手でスカートを握りしめるところを見ても、過去に何かがあって失敗を繰り返したくないという気持ちが表れています。




狩生玲奈が試合会場に到着し、日代千鶴の髪ゴムを受け取る場面。とても良かったです。同じ部員でなくとも友達を思いやれる。
第5話で、狩生玲奈の素直な気持ちを知ってから変わることができた日代千鶴。その変化に対するお礼がここでやっとできました。
そして狩生玲奈が謝罪し、玉来ほのかに手を差し出す。最初ここがよくわかりませんでした。深々と頭を下げてお詫び、ではない。
バトンタッチ、陸上のリレー、アンダーハンドパス!!リオ五輪の陸上400mリレーで日本チームがやったバトンパス!あれだ!!
陸上のバトンパスで「アンダーハンドパス」といえば、前のランナーが下からバトンを出して、次のランナーが上から受け取る方法。




そしてバレーボールにおける「アンダーハンドパス」とはレシーブのことで、両腕を前に差し出すようにしてボールを受ける方法です。
Aパート、狩生玲奈が玉来ほのかのアタックをしっかり受けきれなかった回想シーンがありました。気持ちを受け止めきれなかった。
それが3年間の部活を通して、玉来ほのかのワガママを、狩生玲奈のワガママを、お互いが受け入れる。だからあの演出だった。
差し出した手は、本気のアタックを受けようとしてきた狩生玲奈の気持ちであり、添えるように置いた手は玉来ほのかの思いやり。
最後逆転勝ちしないところも良かったし、同じ大学に行くというオチも素晴らしかった。すれ違いを見事に終結させた神回でした。




ざっくばらんにアニメで好きな話数を10本集めてみた。

2016-09-01 ベストエピソード


元記事:ざっくばらんにアニメで好きな話数を10本集めてみた。 - In Jazz @terry_rice88



1.とある科学の超電磁砲('09~'10)


第16話「学園都市」

脚本:大野木寛/絵コンテ:二瓶勇一/演出:高島大輔/作画監督:小川エリ、冨永詠二、瀬川真矢、沼田誠也

総作画監督:木本茂樹


「電磁砲」シリーズの中じゃ一番好きなエピソード。というより、自分の中では面白く感じられた話数、か。15話の「スキルアウト」と前後編。学園都市の社会規範に外れたいわゆる「無能力者」にまつわる話、だけど7話辺りから続いてた「持たざるもの」と「持っているもの」の対比構造についての、ひとつの解みたいなエピソードでもあるのかな? 美琴たちの先輩、固法美偉(このり・みい)と「ビッグスパイダー」元リーダー、黒妻綿流(くろづま・わたる)との過去と現在がメインのドラマになってて、青春してるなあという感じがいいよなあと。「電磁砲」の登場人物の中でも固法先輩が好きだというのもあるけど、黒妻の男前な性格が話の風通しを良くしてるのが一番強いような気がする。「持つもの」にも苦悩や葛藤があって、それは同様に「持たざるもの」にもあるわけで。おたがいに劣等感を持つのではなく、個性を分かり合って共闘するってのは好きな展開ですね。男女のカップルとして、固法先輩と黒妻のしつこくない人間関係も好きな所ですね。本筋のストーリーではないけど、シリーズ中のサブエピソードとしていい出来だと思います。



2.バスカッシュ!('09)


第1話「アイ・アム・レジェンド」

脚本:佐藤竜雄/絵コンテ:板垣伸/演出:三浦和也/作画監督:渡辺敦子


非常にコメントしづらいというか、全話見てないのに入れていいんだろうかとは思うけど(苦笑)

「夢のある(を感じさせた)初回」としては「輪廻のラグランジェ」級だったと思うんですよ、「バスカッシュ!」って(そういや、どっちも佐藤竜雄さんが絡んだ作品ですね)。というか1話にしては情報量が過密すぎて、整理し切れてないくらいにガチャガチャしてるんですよね。1話完結のOVAというか、最近良くある1時間弱くらいの劇場公開作品みたいな展開を処理してしまっているわけで。そりゃ、正味24分くらいのTVシリーズ1話分に押し込めるとそうなるよなあと。実際、「いい材料(キャラ、舞台設定や声優陣に美術とか)」は揃ってたわけですし、上手くやれば面白くなってたはず、だったんですけどね。現場で何があったかは詳細を知る由もないですが、「ロボットでストリート・アスレチック・バスケ」をやるって設定は面白いと感じた部分。あと吉松孝博さんをはじめとしたキャラクターデザインも凄く好みでした。美術も今見るとロラン・トマさんの持ち込んだと思われるフレンチなストリート感覚溢れるバンド・デシネの雰囲気満載な絵が面白かったりして、なかなか興味深いわけですがそういった「魅力」のどれを一番提示したいのか良くわからない、カオスな状況な中、おそらく一番の肝である「ロボットでストリート・バスケ」が突き抜けていく感覚が面白かったんだと思います。正直、初回ラスト3分で1年が経過する作品なんてのもざらにないと思うわけで、そういった変に突き抜けてるところが嫌いになれないな、と。監督の降板劇があってから、急速に興味を失って見なくなっちゃったんですが、初回は作品の要素がしっちゃかめっちゃかに渦巻いているのが楽しかったのです。



3.デュアル!ぱられルンルン物語('99)


Act.11「REAL」

脚本:小林孝志/絵コンテ:木村真一郎/演出:米田光宏/作画監督:小原充、伊藤良明


95年に「新世紀エヴァンゲリオン」が放送されて以後、雨後の竹というほどじゃないけど影響を受けた作品がいくつか世に送り出された訳ですが、これもその一つ。「天地無用!」シリーズの梶島正樹さんがエヴァっぽいのをやるとこうなる、という物語の入りから「いつも」の梶島作品的SF展開になっていくのはご愛嬌。作品の成立とかを調べる限り、元々2クール予定だったのが1クールに圧縮された作品らしく、残念ながら後半の展開は結構性急な感じが作品の完成度としては少し落としてるシリーズなんだけど、それ以上にラブコメ指数は梶島作品でも随一なんですよ、これ…! 選んだ話数は主人公、四加一樹とヒロイン、真田三月が戦いの最中、「元の世界」へ吹き飛ばされて図らずも帰ってくる回。一樹にとってはどちらが自分の「リアル(現実)」なのかという対立が話の主軸なんですが、そんなのはもはやどうでも良くて、ライバルがいなくなった真田三月が一樹との距離感を一気に縮めてくるところが非常に素晴らしいんだ。もうラブコメとしての距離感が絶妙すぎて、大して甘くないのに凄く甘いのがまたいい…!「世界よ、これがツンデレだ」ってなる感じですよ、ええ。物語的にもそういった三月の一樹に対する感情が最終展開に絡んでいくわけなんですが、話と描写の積み重ねがあって初めて成立する関係性を作っているのは巧みだなあと思うわけです。もう1クールあったら、どうなっていたんだろうという想像は尽きない。と、同時にこの作品でデビュー&初メインキャラを演じた田中理恵さんの実力の高さが伺える1話なのも注目したい所。あと新房監督の関わる以前のシャフトの仕事という点でも興味深いかも?(各話グロスで参加してる)



4.機動警察パトレイバー アーリーデイズ('88~'89)


第2話「ロングショット」

脚本:伊藤和典/絵コンテ:押井守/演出:中村隆太郎/作画監督:北崎正浩


香貫花・クランシー初登場&爆弾処理回。中村隆太郎さんの密度の濃い画面が好きですねえ。作画もゆうき先生のデザインとずいぶん異なる感じだけど、独特なつり目気味の野明が結構好きですね、この回の出番は少ないけど。香貫花は漫画版だとレギュラーキャラじゃないので、視聴する以前はそこまで気になるキャラでもなかったし、熊耳さんとキャラが被ってないかと思ってたわけなんですが。故・井上遥さんの演技がいいのと帰国子女という設定を最大限生かした、アメリカンな雰囲気が見事好みに合致したというのがでっかいですね。OVAの展開やTVシリーズでさらにキャラの魅力が固められていくわけですが、ファースト・インパクトとしてのこの回を選出。もちろん画面の作りがいいというのもありますが、パトレイバーにおけるこういった軽妙なノリが自分の嗜好するドラマのラインとしてあるなとも。一話で綺麗にまとまってるのもポイント高い。反面、押井監督の色が前面に出たドラマってさほどでもないんですよね。押井監督の作るバカ話は好きなんですけども。



5.ダッシュ!四駆郎('89~'90)


第3話「恐怖のピラミッド」

脚本:高山鬼一/絵コンテ:則座誠/演出:木下ゆうき/作画監督:西川貴博


ミニ四駆というと自分は「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」より「ダッシュ!四駆郎」世代なんですが、その「四駆郎」のエピソードでも深く印象に残っているのがこれ。というか内容をさっくり言えば、輪子回です。予選第二回戦の対ヘルス・キッズとの第二戦でピラミッドの中をレースすることになるダッシュ軍団。パンクローと出場した輪子が相手に女の子がミニ四駆レースに出るなんておかしい、と罵倒され、弱さも垣間見せるも相手側の主将にして好敵手の大道(だいどう)に「ミニ四駆をやるのに男も女も関係あるか」と言われ、自分を取り戻し、善戦する回。大道は小錦というかアブドラ・ザ・ブッチャーというかそういう感じの巨漢キャラなんだけど、いい奴なんだよねえ。正々堂々と言うか「戦い」には筋を通すキャラで、好感を持てるライバルキャラとして完成度が高い。そこら辺のドラマ立てが非常に上手いのが「四駆郎」の魅力でもあるんだけど、アニメ版はそれ以上に輪子の可愛さが前面に出てて、すごく好きだったんですよねえ。輪子の使うマシーン、ダンシング・ドールを買ってもらったのもそういうのがあったからだと、今書いててハタと思った次第。あと佐久間レイさんの声もいいよなあと。当時の刷り込みとして、折笠愛さん、冬馬由美さん、佐久間レイさん辺りの声をいいなあと思って聞いてた記憶も甦ってきたりで、そういった点でも業の深さを感じざるを得ない。



6.神魂合体ゴーダンナー!!('03~'04)


第20話「桃花哀歌」

脚本:川崎ヒロユキ/絵コンテ:吉田英俊/演出:元永慶太郎/作画監督:平山円、西井正典(メカ)


主人公猿渡ゴオの旧知の仲である、中国はダイナベースのパイロット、モウカクとシュクユウにまつわる愛の物語と悲劇。シリーズ構成に非常に難のあるシリーズで全体的な評価が厳しくなってしまう作品だけど、この1話の完成度はシリーズ中でも図抜けていると思う。個人的にはシリーズベストにあげたい1話でもある。それぐらいに纏まっているのが選出の理由。やってることは結構シンプルなんですよね。愛を成就させたカップルに起こる悲劇という展開のコントラストが非常に上手くて、登場人物の幸せさとその先に待つ非情な展開の切なさを24分の中でドラマチックに描いている。獣みたいな男と容姿端麗な美女の関係、言ってみれば「美女と野獣」のような男女関係を説得力のある描きで繰り出されると、自分としては嫌いになれないなあと思うわけで。この回もそういうのが前面に出てて、好きですね。今となっては、ある特定の役しか演じなくなった声優さんの演技が聞ける作品としても意義深いのではなかろうかと。モウカク役の小杉十郎太に対する、山崎和佳奈さん演ずるシュクユウがまた良くてですね…。ドラマもあいまって、声優さんの演技が映える回としてもいい名と思います。



7.ふしぎの海のナディア('90~'91)


第13話「走れ!マリー」

脚本:大川久男/絵コンテ:摩砂雪/演出:もりたけし/作画監督:柳田義明


ナディアの中でも人気の高いと思われる話数。オチの急転下するシリアスさはともかくとして、エピソード全体に流れるテンポのよさと軽妙さが爽やかな一本でしょうね。自分はエヴァよりかはナディアの方が面白く見れたという印象があって、そこの差は何かと考えると冒険活劇な部分が大きいような気がします。エヴァの内面を抉るような描写と切羽詰った閉塞感みたいなものは自分の好みからは大きく外れるもので、物語としては理解できるし興味深くはあるけど好きにはなれなかったというのが強くあります(その辺りは新劇になってもあまり変わりがない)。一方、ナディアは今見るとユルい部分も少なからずあるわけですが、それでもドキドキワクワクする所があって、そこで見れてたのかなあと思います。ただリアルタイムで見てなくて、再放送で見たはず。それも全編通して見たわけじゃなくて、見逃した話数もありつつも最後まで見た作品でもあるので所々抜けがあるのも否めないところ。選んだ話数は一話単体で見ても、絵的に楽しめる話数かと。マリーとサンソンがガーゴイルのメカに追い掛け回される所のコミカルな感じとかが、前後の話を知らなくても楽しめる、当時のTVアニメらしい感じではないかと。一人、マリーが島を探検する時の叙情的な感覚も雰囲気出てるし、このくらいライトなノリが今あってもいいよなあとか思う一本ですね。なかなか難しいと思いますが。あと絵コンテの摩砂雪さん、正面のカメラアングルでキャラが逃げ惑いながら、後ろから敵が攻撃しかけてくるのをよけていく構図が好きなんだなあと。この後、紹介する作品にも出てくることからもちょっと面白い。



8.帝都物語('91)


第4部「菩薩篇」(総監督:りんたろう)

監督:池田成/脚本:遠藤明範、摩砂雪、りんたろう/絵コンテ:摩砂雪、りんたろう/作画監督:アオタカズマ(摩砂雪)


ガイナックス作品じゃないけど、スタッフ的に「ポスト・ナディア/プレ・エヴァンゲリオン」なOVA作品の最終話。辰宮(目方)恵子と加藤保憲の決戦がメインで当時のOVAらしく作画は恐ろしくハイクオリティというか、手書き作画の脂ぎった密度の高さを感じさせるアニメーションだなあと。見たのは割りと最近だけど、その内容の濃さに舌を巻いた。当時はバブルの繁栄の陰に魑魅魍魎が蠢くといった内容のオカルト的な作品がマンガ・アニメに限らず、数多く送り出された時期ではあるけど、この「帝都物語」もそんな伝奇ブームの一翼を担った作品ではあると思う。反面、そういった伝奇的な物語を廃して、作品を眺めて見ると加藤保憲が自分の恨みや怨念を和らげるような存在を捜し求めていた、ようにも見える作品でもあり、また辰宮家の歪んだ家族像が一番、人の魍魎めいた欲望を描き出しているようにも見える作品である。そういった人間の像を炙り出しているこのOVAがエヴァにも繋がっているようにも感じられるのは、たぶん歴史的な観点で見ているからだろう。加藤保憲は実写版と同じく嶋田久作が演じているんだけど、その独特な声色は今なお類を見ない響きに思える。なんかこう、存在感がある声というか。個人的には摩砂雪さんの画が前面に押し出されていて、それだけでも全話楽しい感じ。見所は多々あるけど、恵子と加藤保憲の対峙するクライマックスシーンは必見。



9.Re:キューティーハニー('04)


第3話「人」の巻(総監督:庵野秀明)

監督:摩砂雪/脚本:中島かずき、滝晃一/演出:摩砂雪、庵野秀明

作画監督:夷倭世(摩砂雪)、平松禎史(特別作画監督)


えー。正直に白状しますとガイナックス作品で一番好きなのがこの「Re:キューティーハニー」かなと思ってます。さっきから摩砂雪さんの関わった話数を取り上げてますが、割と意図してというか。この話数も最終話がどシリアスなんだけど、監督(と作監)を務めた摩砂雪さんの画が濃い濃い。DVDブックレットのインタビュー記事には出来に満足が入ってないという愚痴めいた発言が見えるけど、いったいどんな画が見えていて、どこまで高いハードルを設定しているんだろうと思わざるを得ない感じ。発言を眺めていると、拘りの強い人なのかなあとも思わなくはないんですが。そういった強い拘りを持つ人の作品って、自分にとっては好物のようで、「化物語」のファースト・シーズンや「傷物語」を手がけている尾石達也さんが好きなのも、常人には思いつかない拘りというか執念を感じさせて、画面に叩きつけているのが好きなのだろうなあと思うわけです。「Re:キューティーハニー」の最終話もその強い拘りを感じさせる所が端々に画面に伝わってきて、好きだなあと思うのですよね。情念というか。この話数だけ見ていると非常に百合な感じでもあるんですが、2話での東映サイド(監督はプリキュアの演出や「オーバーロード」で有名な伊藤尚住さん)のごくごくストレートな描写に比べて、背徳感というか陰りのある雰囲気がまた堪らない訳で、その辺りも魅力的というか。あと今の時点ならここを起点に「シン・ゴジラ」へ繋げてみても面白いかも。庵野監督にとっては最初の「リブート作品」ですし。また後に「天元突破グレンラガン」で脚光を浴びる中島かずきさんがアニメに初めて関わったのもこの作品で、さらには今石洋之さんとタッグを組んだのもこれがきっかけという点からも意義深い作品かと。個人的にこの作品だけで十分ですが。



10.カイバ('08)


第3話「クロニコのながぐつ」

脚本:湯浅政明、横山彰利/絵コンテ・演出:横山彰利/作画監督:伊東伸高


最後の一本だけ、ブログ記事であげた作品から。いや、このエピソード、いろいろと凶悪すぎて。見るたびに心を「持ってかれる」一本なので……。こういった話数単位の企画なら選ばない手はないという位に完成度の高い一本だと思うのですよね。シリーズ的にはこれも構成に難があって、手放しには褒められないんだけど、話は面白いですよ? 記憶と(記憶を抜いた)肉体が売り買いできる世界で繰り広げられる寓話的な物語で、物語の肝である「記憶の喪失による弊害と取り戻した時に引き起こされる悲劇」が一番良く表現された一本じゃないかなあと。クロニコという女の子のながくつがそんなキーアイテムでもあり、クロニコ地震の肉体も重要なアイテムとなっている。手塚治虫タッチというか60年代のアニメのようなキャラクターデザインで、アイロニカルなドラマをやってしまう豪腕っぷりも凄いんだけど、「人間の記憶」と「肉体性」が乖離した世界という複雑な設定でそれを成立させてしまうのは天才の仕事としか。主人公カイバが逃避行を始めて、最初に降り立った惑星でのある家族の情景がクライマックスでフラッシュバックされる構成でそこに象徴的に描かれるシャボン玉のイメージとか、押し迫ってくるピアノの旋律が一話の中で積み上げられたイメージによって、解放されるカタルシスは非情に物哀しいものになっているんですよね。作品のトーンもそういった「孤独感」を押し出したトーンに支配されていて、視聴の際はHPをかなり消費するので注意が必要。しかしだからこそ「繋がる事の愛おしさ」を描いてもいるので、テーマ的には凄く好きな作品です。あとこのデザインなのに凄くセクシーなイメージを与える伊東伸高さんもとんでもないよ!シリーズの中で一本挙げろとなれば問答無用でこの話数を推します。というか、この話数だけでも見てください。




アニメマイベストエピソード10選

2016-09-01 ベストエピソード


元記事:アニメマイベストエピソード10選 - たらさいと


『機動戦艦ナデシコ』第19話「明日の『艦長』は君だ!」


脚本:荒川稔久 コンテ・演出:桜井弘明 作画監督:後藤圭二・石井明治

1997年です。ちなみにリアルタイムでは観てません(^^;)
ナデシコクルーの中でリョーコが一番星なtaraにとって、思い入れの強い回です。あと、いつになく積極的なルリルリも可愛いw
桜井弘明監督(『ナデシコ』では助監督)が担当の回だったことは今回初めて知りました;


『機動戦士ガンダムSEED』PHASE-24「二人だけの戦争」


脚本:こぐれ今日子・両澤千晶 コンテ:大橋誉志光 演出:鳥羽聡 作画監督:米山浩平・池田有

この作品からガンダムに入門した自分にはやはり『SEED』は特別な存在で、その中でもPHASE-24はアスカガ派の記念碑的エピソード!
“敵対する男女が無人島で二人きり”という絶好のシチュエーションを絶妙に料理した絶品のラブ回です(^^)


『犬夜叉』第96話「病気になったあの邪見」


脚本:隅沢克之 コンテ・演出:福本潔 作画監督:中島里恵

『犬夜叉』では“殺生丸様ご一行”派です(^^)
アニメオリジナルで内容もコミカルでライトな回ですが、りんは可愛いし邪見様は面白いし殺生丸様は相変わらずりんに(結局)甘くて、殺りんも邪りんも楽しめるお気に入りのエピソードです。


『AIR』第11話「うみ~sea~」


脚本:志茂文彦 コンテ・演出:三好一郎 作画監督:門脇聡

最終話の1話前です。感動の大きさは最終話に譲るとしても、もらい泣きしてしまったのはこちらの方で…
もちろん(この話を観ている方には)言うまでもなく、終盤のあのシーンですね。何度観直しても涙を堪えられません゚(ノД`゚)。


『涼宮ハルヒの憂鬱』第11話(1期)「射手座の日」


脚本:賀東招二 コンテ・演出:武本康弘 作画監督:堀口悠紀子

選考基準がキャラありきの話ばかり続きますが…(^^;)
長門さんスキーとしては、やはりこのエピソードは外せません!
SF全開なアクション描写も見応えがありますし、その陰で繊細な感情の機微が見え隠れする演出も素敵。燃えあり萌えありです(^^)


『けいおん!!』#20「またまた学園祭!」


脚本:村元克彦 コンテ:石原立也 演出:米田光良 作画監督:門脇未来

卒業=“終わり”へと畳み掛けるような2期終盤の展開の中で一際印象の強いこの回を選びました。変哲の無い日常描写も魅力ですが1話選ぶならやはり演奏パートのある回を…というのもありますし、より単純に「U&I」が好きというのもあります。憂ちゃんが大好きだから、というのももちろんあります(^^;)


『妖狐×僕SS』第11話「陽炎」


脚本:根元歳三 コンテ:吉田泰三 演出:向井雅浩 作画監督:河野真貴・谷川政輝・蘇武裕子

アニメでハマった『いぬぼく』はその後原作も読破しました。藤原ここあ先生のご冥福をお祈りします…
10話までに散りばめられていた謎が明かされる回。そういう意味では「この1話だけ観ても~」のコンセプトに不適合なのですが、1話の中でも綺麗に逆転が決まっていて感動必至です。りりちよ様のヒロイン度もMAX値に(^^)


『境界線上のホライゾンII』第12話「居場所の刃傷持ち」


脚本:砂山蔵澄 コンテ:渡邊哲哉 演出:渡邊哲哉・井端義秀 
作画監督:木村智・江上夏樹・尾崎正幸・大塚健

ここから年代的にブログ開始以降に。
初見でストーリーを理解できないのは順番通りに視聴しても同じ…なんて乱暴なコトは言いませんが、迫力溢れるバトルに次ぐバトルを凝縮した濃密な内容はストーリー度外視でも楽しめます(^^)
白眉は誾さんの深い深い愛の描写。EDへの入りにシビれました!


『ガールズ&パンツァー』第12話「あとには退けない戦いです!」


脚本:吉田玲子 コンテ・演出:水島努 作画監督:杉本功

コンセプトの兼ね合いで最終回は避ける方向でここまで来ましたが、どこを切っても面白いのが『ガルパン』!
中でもこの最終話は別格です。全編戦車戦の贅沢な構成は息継ぎする間もないほどで、体感時間がおかしくなりますw


『一週間フレンズ。』#1「友達のはじまり。」


脚本:菅正太郎 コンテ・演出:岩崎太郎 作画監督:山﨑絵里

「つかみはOK」な第1話は多々あれど、その中でも最高に引き込まれた第1話です(^^)
同時に、この第1話だけで短編アニメとして成立している構成の美しさにうっとり。長谷くんのモノローグの如く「何度も、何度でも」観たいエピソードです♪




マイベストエピソード企画、やってみました。

2016-09-01 ベストエピソード


元記事:マイベストエピソード企画、やってみました。 - narunaru_narunaの日記 @narunaru_naruna



・さくら荘のペットな彼女

#08 どてかい花火をあげてみろ


脚本:花田十輝 コンテ:いしづかあつこ、宮浦栗生 演出:池端隆史 作画監督:藤部生馬、マサユキ、矢向宏志、直谷たかし 総作画監督:冨岡寛


花田十輝先生の脚本担当回ですね。本作のテーマの一つであろう才能の違いによる成功/失敗や、持つ者 / 持たざる者の苦悩、といった内容が凝縮されている回でした。
いろいろと本編以外の事で(悪い意味で)話題になった作品でもありますが、個人的にはもう少し内容に関する感想を見たかった作品でもあります。


・selector infected WIXOSS

Episode06 その存在は漆黒


脚本:岡田麿里 コンテ:二瓶勇一 演出:橋本敏一 作画監督:熊谷勝弘、村上雄、佐野はるか、中村真悟、児玉亮、藤部生馬、高瀬健一(エフェクト) 総作画監督:吉田優子


先ほど挙げた「さくら荘のペットな彼女」の原作者、鴨志田一先生の担当回。シリーズ構成はさくら荘〜と同じく岡田麿里さんなので、さくら荘〜からのご縁での起用なのでしょう。同じく岡田さんがシリーズ構成担当の「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」でも鴨志田さん担当回があります。
ここで挙げた回ではふたせ 文緒というキャラクターにスポットが当たっており、セレクターの願いであった小説家になる事を叶え続けているうちに、それがセレクターとの約束であったのか、ふたせ自身の使命であったのかがわからなくなり、ついには自分という存在があいまいになってしまう、といった内容でした。「誰が誰だかわからなくなる」という感想をいくつか見ましたが、今回はまさにそれが狙いだったと考えています。
願いを託す/託されることの意味を改めて問う、そういった回だったと思いますし、作品メタ視線では、それをライトノベル作家の鴨志田先生が書いているというのが興味深かったです。先生はどんな心境だったんでしょうね。


・氷菓

第17話 クドリャフカの順番


脚本:賀東招二 コンテ・演出:石立太一 作画監督:内藤直


氷菓は以前挙げた10選から漏れてしまったので、今回チョイスしました。大好きな回がいくつもあるのですが、一つ選ぶならこの回ですかね。
謎解きに関しては、ちょっと奉太郎が超人的過ぎてなかなかスッと頭に入らない感じだったのですが、この回ほど”期待”という言葉のネガティブな面が強調されたお話はなかったように思います。
いろんなキャラクターの期待が出ては消え、自身の在り方に暗い影を落とす、その苦々しさも青春の1ページ…なのでしょうね。
キャスト陣に注目してみると、生徒会長&副会長を担当した森川さんと福山さんは同じ事務所ですし、天才に触れ自信喪失気味な漫研の先輩を、作家でもある浅野さんが演じているのがなかなか興味深かったです。


・伝説の勇者の伝説

#010 夕暮れ


脚本:吉村清子 コンテ:川崎逸朗 演出:渡部穏寛 作画監督:織岐一寛、安本学 総作画監督:桜井正明


同名小説のアニメ化。原作者の鏡貴也先生は、「いつか天魔の黒ウサギ」や「終わりのセラフ」なんかもアニメ化されていますね。まあ、個人的には伝勇伝の続きのアニメが見たくてBDを購入したりしたのですが、売り上げなどを見てもほぼその可能性はないのが残念ではありますが…。
10話を選んだのは、物語的にも大きな山場である事もそうなのですが、なんといっても役者陣の熱のこもった芝居ですね。ああいったギリギリの攻防と緊張感は、なかなか見れるものではありません。見た者に何かを残す、そういったシーンだったと思います。


・交響詩篇エウレカセブン

第26話 「モーニング・グローリー」


脚本:大河内一楼 コンテ・演出:宮地昌幸 作画監督:吉田健一、倉島亜由美、中田栄治(メカ)


自分の中でのエウレカは、この回が事実上の最終回です…などと言ったら、ファンに叱られてしまうかもしれませんが、全体を通じてこの回がテンションMAXだったのは否めません。
ベタ過ぎる展開も、最後のカタルシスに向かってぐいぐいと引き込まれていきます。本編を見た方はきっと感じたであろうあの浮遊感。クライマックスのシーンでは思わずガッツポーズが出てしまいました。
ただ、あまりにもぶち上がってしまった自分のテンションは、結局は二度と再現する事なく最終回を迎えてしまいました。途中で素晴らしい回が来てしまうと、こういう事もありますよね。


・とある科学の超電磁砲

第12話 AIMバースト


脚本:水上清資 コンテ:福田道生 演出:橘秀樹 作画監督:藤井昌宏、阿部望(エフェクト) 総作画監督:藤井昌宏


レベルアッパー編のフィニッシュ回。自分の中でのレールガンは、事実上、このレベルアッパー編で終了です…と言い切ってもいいぐらい満足しました。ああ、滝壺理后が出たらまた呼んでくださいませ。
お話の展開もそうですが、やはり最後の敵ともいえる怪物とのバトルは迫力満点。また、今回10選に選ばせてもらったのは、原作との違いが興味深かったということもあります。
漫画版はTV放送前に読んでいたのですが、御坂のレベルアッパー使用者、ひいてはAIMバーストによって生み出されたバケモノに対するスタンスがほぼ180度違っています。その辺りは、やはり佐天涙子というキャラクターの影響と言えるでしょう。漫画版と比べると、低レベルキャラクターのストーリー内での扱い方がかなり改善されています。
持つ者 / 持たざる者の対比はアニメ版のテーマの一つとなっており、漫画版との違いが明確に見て取れます。そういった楽しみ方も、原作がある作品のアニメを楽しむ方法の1つと言えるでしょう。


・神様ドォルズ

第七話 追憶の肖像


脚本:上江洲誠 コンテ:大宙征基 演出:菅原静貴 作画監督:本橋秀之


同名漫画のアニメ化。今回チョイスさせていただいたのは、主人公の枸雅 匡平(くが きょうへい)が故郷の村を訪ねた際に、同行していた史場 日々乃(しば ひびの)に、匡平と枸雅 阿幾(くが あき)の間に起こった出来事について語る回です。最後に悲しい結末が待っているのですが、石川智晶さんの「夏の庭」という挿入曲がより一層涙を誘います。
また、この回のラストシーンにはちょっとした仕掛けといいますか、何気なく見ていると見落としてしまうような描写があります。これに気づいた時には思わず震えてしまいました。ここで詳しく述べると冗長になってしまうので、別のエントリーで書いてみたいと思います。

さて、ここからはちょっとした変化球を投げてみましょう。


・鉄のラインバレル

第18話「メメント・モリ」


脚本:吉村清子 コンテ:渡邊哲哉 演出:西本由紀夫 作画監督:青野厚司 メカ作画監督:川原智弘


同名漫画のアニメ化ですが、原作に詳しい友人いわく、漫画版からかなり改変されていたとのこと。アニメ版では、主人公・早瀬浩一のクズっぷりや、ヒロイン・城崎絵美の「あなた、最低です!」(CV. 能登麻美子)の印象が強かったですね。
ここで挙げた18話ですが、さらわれたヒロインを助けに向かう浩一を待ち受けるのは、敵組織・加藤機関の代表である加藤 久嵩(かとう ひさたか)。トップ自らのお出迎えで緊迫感MAXのシーンかと思いきや、なぜか加藤はホタテを網で焼いてるんですね。
なぜにホタテ??
このシュールな絵面に、その日の感想含め、右腕だけでなく全てを持っていかれました。そういえば、カレー味のカステラとか、なにかと食べ物で印象が残る作品でもありました。メカものなのにねぇ…。


・【俗・】さよなら絶望先生

第7話 OP 「リリキュアGO!GO!」


オープニングディレクター・作画監督・設定協力:錦織敦史


絶望先生2期の第7話のOPです。たしか、原作だとあとがきの見開き2ページのみ記載されていたプ○キュアのパロディだったかと記憶していますが、それをここまでやるんかい!?というスタッフたちの本気を見ました。しかも、1回こっきり。うーん、なんとも贅沢な使い方ですね。
アニソン的にも、作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 は豪華ですし、オープニング映像のディレクションは錦織敦史さん。全力を出し過ぎでしょう(笑)。まあ、本気だからこそ印象にも残るものだと思います。

最後は古めのものを、ということでこちら。


・ダイの大冒険

#26 さらば孤独の戦士ヒュンケル!!決着の魔法剣


脚本:神戸一彦 コンテ・演出:新田義方 作画監督:大島城次


TVの録画にはまだVHSが全盛の時代で、何度も何度も見返した結果テープが傷んでしまい、再生時に随分ノイズが乗ってしまいました。おそらくはテープが切れる寸前だったんでしょう。それぐらい繰り返し見ていました。
どれも思い入れがある回ばかりでなかなか選ぶのが大変でしたが、1つ挙げるということでこの回をチョイスしました。今だと古臭いとか言われちゃうんでしょうかね…。




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