物理的領域の因果的閉包性


えんどろ~! 最終話 『エンドロールのその先は・・・・・・』

2019-03-31 2019


脚本:あおしまたかし コンテ・演出:かおり 作画監督:小菅洋、片岡英之、平田雄三、水野隆宏、永山恵、山内大輔、小関雅



マオ先生を助けに魔王城へと向かうが、メイゴちゃんから魔王と勇者の歴史を聞いて冒険者学校に戻るユーシャたち。
ちびちゃんに勇者の剣を食べさせ勇者を辞め、メイゴちゃんはマオ先生をちびちゃんに食べさせて能力を失わせる。

思えばゴーレムがちびちゃんから出てきてメイゴちゃんと名付けられた時点でこの世界線は新しい結末に向かっていて、
もっと遡ればちびちゃんがこの世界線に登場した第1話から新しい物語は紡がれ続けられていたということになります。
ではそもそもこのきっかけを作ったのは誰かというと、禁断の魔法を発動させる際、詠唱を間違えてしまったユーシャ。
偶然亜空間に放り込まれた魔王は過去に戻り、ゴーレムはちびちゃんに食べられ、ちびちゃんは外界に出てしまった。
ということは結果的にユーシャは魔王と戦わなくても勇者の役目を果たせる状況を作り、周りの助けもあって実現できた。

ここで重要になってくるのがローナ姫の渡した本ですね、今までユーシャがやってきたことを記さずに白紙の状態だった。
つまり今までユーシャたちがやってきたことも大事ではあるけど、本当のはじまりはこれからだということを自覚させた。
だからユーシャは本来の意味でスタートラインに戻り、改めて勇者になること決める。そういう結末なんだと思います。
それぞれのキャラが上手く絡んで誰が欠けてもこの結末は難しいと感じられるし、キレイにまとまった終わり方だと思う。

ただ第9話のカルタード回、第10話の雪山回など、必ず描かなければならなかった話数なのかな?と思う部分もある。
それでもちびちゃんがいればなんでも有り、ローナ姫含め都合が良すぎるとはあまり思わない。概ね満足できる内容。
ユーシャが勇者らしくなくてもマオ先生やメイゴちゃんを守り、島の人たちを守る結果になったというオチは悪くない。




アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第157回 「のいずさん」

2019-03-30 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第157回は のいずさん @Noyz_d です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

丁度今から6年前に友人から「進撃の巨人」を熱く勧められ、仕方ないなと軽い気持ちで見たのがきっかけです。当時15歳の私にはあまりに衝撃的すぎてどハマりしてしまいました。それから深夜アニメの存在を知り、興味を持つようになりました。


好きなアニメ作品を教えてください。

古い作品だと、「コードギアス」 「鋼の錬金術師」 「涼宮ハルヒの憂鬱」 「プラネテス」
最近の作品だと、「宇宙よりも遠い場所」 「ハイスコアガール」 「メイドインアビス」 「月がきれい」 「少女終末旅行」 「宝石の国」


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

「コードギアス」もう自分にとってはレジェンド作品ですね。毎回物語の切り方が上手い。展開が予想できず、かつ気になる所で次回へ。実に巧妙。また登場人物があれだけいるのにも関わらず、キャラクター一人一人の個性がしっかりしている。特に主人公のルルーシュが魅力的。表の顔と裏の顔、嘘と本音、冷徹に徹しきれない弱さが良い味を出している。愛するナナリーのために世界をひっくり返す。かっこよすぎる。そして、ルルーシュとスザクの関係を元に関連するもの全ての正義と悪が混在していて、でも正義に寄ったり、また逆もありで人間の善し悪しが繊細にかつシリアスに描かれているところに自分は惹かれました。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

製作者側がこの作品を通して何を伝えたいか、ということに着眼点をおいてます。


あなたにとってアニメとは?

人生のスパイス(笑)


感想(ツイート)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

リアタイで見ていると1週間が空いて、前回のことを忘れてしまうという事態を防ぐために書こうと思ったことがきっかけです。


感想(ツイート)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

そのアニメの感想を書き終えるまでは他人の感想をなるべく見ないようにすることで、先入観が入ってしまうのを避け、"自分の考え"というのを伝えられるようにしています。その"自分の考え"が誰かにちょっとした参考に、欲張れば、心を動かせたらなと思っています。


あなたにとって感想(ツイート)とは?

アニメを視聴することの一部です。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

ルルーシュ(コードギアス)
各務原なでしこ(ゆるキャン△)
水野茜 というより小原好美さん(月がきれい)

サンライズ
京都アニメーション
feel.

谷口悟朗
大河内一楼
いしづかあつこ


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

日々多くの方々のツイートから影響を受けているので、この人!というのはないですが、強いて挙げるなら、あげさん(@agemanjyuu)のどろろ12話のツイート最後の一文なんかは凄くオシャレだなあとつい憧れを抱きましたね。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

アニメグッズ等はいずれ後悔すると考えてしまうので購入はしないです。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など
 
感想を書き終わるまでが視聴だと思っているので、逆に書かないと気持ち悪くなってしまいます。ただ感想を書くことが目的にはならないようにしています。


宣伝・アピール欄

このインタビュー企画にお声がけくださったぎけんさん、この度はありがとうございました。今回の経験により自分を客観的に見ることができたことを嬉しく思います。これからも勝手ながら"自分の考え"を呟いていくので、どうぞよろしくお願いします。


・ インタビューにご協力頂きありがとうございました



私に天使が舞い降りた!最終話の花とみやこについて

2019-03-27 2019


★ 前回の記事 → 私に天使が舞い降りた!第11話のラストシーンについて


脚本:山田由香、平牧大輔 コンテ・演出:平牧大輔 作画監督:山野雅明、松浦麻衣他 総作画監督:中川洋未、菊永千里他



花ちゃんの「そんなに劇見たかったんですか?」という質問に「だって、花ちゃんが主役で、天使で... 」と答えるみゃー姉。
『お姉さんて、普段人見知りでおどおどしてるのに、好きなことになると一生懸命というか後先考えないですよね』
と花ちゃんからスバリなことを言われて反省するみゃー姉。「そうですね、反省してください」とさらに追い打ちをかける。
『でも、一生懸命なのはいいことだと思いますよ』『お姉さんの一生懸命なところはわたし、嫌いじゃないですよ』
そう言って右手を差し伸べ手をつなぐ。このシーンで重要なのは花ちゃんが相手の気持ちを理解していても質問するところ。

第11話の記事で述べましたが、舞台袖から覗いて「まったく」と言ったときすでにみゃー姉の気持ちがわかっていたはず。
それなのに「そんなに劇見たかったんですか?」という聞き方をする。みゃー姉から本音を聞きたかったんでしょうね。
バレンタインに例えるならチョコをもらって告白されていないような状態、小悪魔というか女の子らしいというかしたたか。
そして手をつないだまま駆け落ちのように逃げず、2人で教室に戻る。ここがこの作品全体においてもっとも大切なところ。




第9話でホラーを見た花ちゃんが怖くてトイレに行けずみゃー姉の部屋まで行ってお願いするシーンがありましたよね。
みゃー姉と花ちゃんは文字通りコスプレ撮影とお菓子の関係。お菓子以外の理由で誘うことはこれまでになかった。
この第9話ではじめて自発的に誘うわけですが、これは花ちゃんが窮地に陥って自分のために致し方なくやったこと。
最終話の場合は、お菓子も自分の都合も関係なくみゃー姉の成長のために手を取り、2人で教室に戻るんですよね。
これはもう事実上の結婚と言っていいかもしれません。お二人の輝かしい門出を祝福し心からお喜び申し上げます。




闇鍋はにわさんの憂鬱

2019-03-25 その他


思考記録:エガオノダイカと僕の感想と僕という人間 - Wisp-Blog


企画等でお世話になっている闇鍋はにわさんのブログ記事です。
普通の感想ブログとは少し違い、一歩踏み込んだ深い内容を各話ごとに更新されているところが特徴です。


◆ 『僕の感想がどういう理由で自己完結しているのかは自分ではよく分からない。』

以前はにわさんに自己完結してると言ったのは自分です。言いっぱなしで理由までは伝えなかった。
もちろん変に傷付けたくないという気持ちがあってそうしたのですが、悩ませる結果になって申し訳ありません。
3年ほど前インタビュー企画に参加してもらったとき「感想を通して何を伝えようとしてますか?」という質問に
「楽しかった」「感動した」をもうちょっとだけ突き詰めて吐き出したい、できるだけ感情を生のまま文章化しない。
という回答でした。今もその印象は変わってなくて、ブログ記事は各話数にあるテーマを突き詰めて書いてあります。

例えばどろろ第11話の記事では「境界線」というキーワードを板塀・芝居と観客・用水路・父と子に関連付けてある。
これを読むと「なるほど、言われてみればそれぞれに壁がある話だったのかな?」という風に思えるし説得力もある。
でもこれを読んで「楽しかった」「感動した」が伝わってくるかというとそうではなく、読み物としては成立してる。
私が自己完結と言っているのはこういう部分で、境界線の解釈をしていても書いてる人の感情が伝わって来ない。
極端な言い方をしましたが、どこが楽しかったのか?それを伝えるブログではないから答えは書き手の中にしかない。

つまりブログを読んでくれる人に向けたメッセージでありながら、方向としては外側ではなく内側に進んでいます。
自分も昔解釈を追求することにハマっていて、周りも「哲学的だね」なんて言うもんだからどんどん内側に突き進む。
その結果作品の魅力であったり、作品そのものを語ることから離れていって「究極の自分語り」になってしまう。
はにわさんが昔の自分とまったく同じであるとは思いませんが、突き詰めるという作業は必然的にそうなってしまう。
それに気付いてから自分の場合は第一印象をツイッターにつぶやいてから他の感情はブログに残すことにしました。
絶対これが正しいというものがあるわけではないから、はにわさんには今まで通り活動してほしいと思っています。




私に天使が舞い降りた!第11話のラストシーンについて

2019-03-24 2019


脚本:山田由香 コンテ・演出:上坪亮樹 作画監督:宇佐美翔平、櫻井拓郎他 総作画監督:中野裕紀、中川洋未他


わたてん第11話のラストシーンについて個人的な見解を少し語りたいと思います。
夏音ちゃんから「花ちゃん余裕そうだね」と聞かれて「実はドキドキだけど」と心の中で語る花ちゃん。
緊張を紛らわすために舞台袖から客席を覗き「うわぁ、人いっぱい、、見なきゃ良かった」と後悔をする。
よく見るとパーカー姿のみゃー姉がいる。戸惑ってから「ん?あれ?」となって再度みゃー姉を確認する。
しばらく見つめてから「まったく、、」と言って花ちゃんのシーンが終わる。大体の流れはこんな感じです。



なぜ二度見をしたかというと、職員に捕まってツライ思いをしてるのにまた同じことをしてる。しかも最前で。
たぶん「懲りない人だな」と思ったんでしょうね、でもそんなツライ思いをしてもなお舞台を見てたくて来てる。
私を見るためにこんなにがんばってくれるんだ。その気持ちに気付いた「まったく」であり、勇気づけられた。

みゃー姉のサングラス姿は第1話にもあって、花ちゃんと友だちになるためにひなたの部屋を訪れるシーン。
花ちゃんはきっとこの頃を思い返していたんだと思います。家の中で妹の友だちと会うのも苦手だったお姉さん。
そのお姉さんが学校まで舞台を見に来た。妹やノアちゃんのためにここまではしない。そう感じたんでしょうね。




みゃー姉と花ちゃんの関係についてはこの話数と同じ上坪亮樹さんコンテ・演出回だった第6話のED前が象徴的。
花ちゃんの「どうして友だちになろうと思ったんですか?」という質問に「仲良くなりたいと思ってがんばった」
そう答えたみゃー姉の言葉をお風呂場で思い出しながらひげろーのぬいぐるみを両手でグニグニするんですよね。
そして笑みを浮かべながら水面に落とし右手の人差し指で少し押すようにして嬉しさを表現するところを描いてる。

もうこのときにはみゃー姉のことをかなり受け入れていて、私のために努力をしてくれる良きお姉さんであり仲間。
そういう思いがあったから第11話のラストはみゃー姉の行動に呆れながらも気持ちが理解できて緊張がほぐれた。
そんな感じの解釈になります。変態な部分が際立って紛らわしいですが、心理描写も丁寧で素敵な作品ですよね。




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