物理的領域の因果的閉包性

2011秋終了作品のまとめ


■ C3 -シーキューブ- ■


監督:大沼心 シリーズ構成・脚本:横手美智子 キャラクターデザイン・総作画監督:大島美和


原作は2巻までしか読んでませんが、バカテスでは見られなかった魅力が発揮されていてとても面白かった。
キャラが可愛いのはもちろん、斉藤良成の影響が色濃く出たアクション、坂本隆のワース回想など見どころが多い。
なのはでは絶対聴けないダークサイドな田村ゆかりの演技だけ注目しても充分楽しめる作品。2期やってほしいですね。


■ WORKING´!! ■


監督:大槻敦史 シリーズ構成:吉岡たかを キャラクターデザイン・総作画監督:足立慎吾


2期になっても安定して面白い。内容はほとんど進展してませんが、最終話で「目に見えない変化」を表現したところが秀逸。
各キャラの魅力を中心に描きながらワグナリア全体の魅力をちゃんと表現出来ているところが素晴らしい。3期も当然やるだろう。


■ たまゆら~hitotose~ ■


原作・監督・シリーズ構成:佐藤順一 キャラクターデザイン:飯塚晴子 総作画監督:渡辺はじめ


女子高生がバンド組んで放課後にティータイム、存在感のない主人公が魅力のゆる~い百合アニメ。いいえ、ケフィアなんです。
広島県竹原市という土地。高校生の女の子。そしてその家族。それらのエッセンスが「千年ケフィア」の如く共生発酵してるんですね。
「個人の人間性」という乳酸菌が「人の優しさ」という酵母と絶妙なバランスを保って発酵という名の成長を遂げる。素晴らしい作品です。


■ 僕は友達が少ない ■


監督:斎藤久 シリーズ構成:浦畑達彦 キャラクターデザイン:渡邊義弘


毎週そこそこ楽しんで観てたんですが、各話の終わり方が残念だった。それにキャラが記号化されすぎてるような気がした。
そこそこ萌えるし、そこそこ話も面白い。でも飛び抜けて面白い話数もなければ、飛び抜けてつまらない話数もない。割とフツーだった。


■ ベン・トー ■


監督・構成・デザインワークス:板垣伸 シリーズ構成:ふでやすかずゆき キャラクターデザイン:平田雄三 総作画監督:平田雄三、杉本功


バカテス1期以降、下野紘が主人公を演じる作品を最終話まで観たのは神のみとベン・トーだけ。どうも苦手意識があるらしい。
まぁ他のキャストが魅力的だったというのが視聴を続けられた理由だと思う。半額弁当という発想は面白い。茶髪と沢桔姉妹が好き。


■ UN-GO ■


監督:水島精二 ストーリー・脚本:會川昇 キャラクターデザイン・総作画監督:稲留和美、矢崎優子、やぐちひろこ


今期ストーリーだけで評価するならピングドラムかUN-GOだろう。原案はあるものの、オリジナルで11話という短い尺で大健闘。
こういう作品が2期・3期続いてくれる時代が来れば、日本にとってアニメは文化と誇っていいと思う。とりあえず因果論を早く観たい。


■ 輪るピングドラム ■


原案・監督:幾原邦彦 シリーズ構成:幾原邦彦、伊神貴世 キャラクターデザイン・総作画監督:西位輝実


最終話で「やっぱり感覚で見る作品」なんだと理解した。ものすごく単純に言うと「高倉兄弟が95年のあの日に戻った話」だと思う。
もちろん世界線は移動しているのでDTB2期やシュタゲ、まどマギと似た終わり方なんだと解釈してる。でもそれはストーリーだけの話。
演出だけ見ても個性豊かでとにかく飽きない。見せ方という面では他の作品にないものがたくさんあるので、後世に残る作品になるだろう。

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