物理的領域の因果的閉包性


『たまこまーけっと』 に見る鳥と餅の関係

2013-01-24 2013



富者が余った米で餅を作り、その餅を弓矢の的として用いて、米を粗末に扱った。
的として使われた餅は白鳥(白色の鳥全般の意味)となり、飛んで行ってしまった。
その後、富者の田畑は荒廃し、家は没落してしまったとされる。


これは 「豊後国風土記」 という奈良時代の書物に記述されているものらしいですが
餅と白い鳥の関連はこの頃からあったんですね。餅は鏡餅に代表されるように縁起物です。
なぜ餅が縁起物に欠かせない食材になったかというと、どうやら稲作信仰の影響らしいです。

さて、たまこまーけっと第3話ではたまこと朝霧史織の仲介役をデラさんが立派に務めましたね。
とりもち【取り持ち】とは両者の間に立って仲を取り持つこと。鳥が餅屋でとりもちをしたわけです。
なかなか良く出来たシャレだと思いますよね?でも先ほど説明したように、餅は縁起物なんです。

えんぎ【縁起】は「因縁生起」の略で物事の起源や由来のこと。史織の縁の始まりは餅屋からです。
物語の始まりもそう、たまこが生まれたのもそう、デラさんが住みついたのも、すべては餅屋から。

そしてとりもち【鳥黐】とは、小鳥などを捕らえるのに用いる粘着力の強い樹脂で作ったもちのこと。
デラさんが餅に魅了されて離れられなくなったことと似ていますよね。あと 「もち」 という言葉には
ほめておだて上げる意味の 「持ち上げる」、悪くなった状態が良いほうに向かう 「持ち直す」 など、
文字は違えどプラス面で使われることが多い、これは 「もち」 が縁起物だからではないでしょうか。

これからも作品に登場する人々が 「もちつもたれつ」 の関係であるといいですね、楽しみです。


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テーマ: たまこまーけっと
ジャンル: アニメ・コミック



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