物理的領域の因果的閉包性


響け!ユーフォニアム 第12話 『わたしのユーフォニアム』

2015-06-24 2015

deteriorate: 後転



視界がぼやけていた時から脱水症状の兆候はあったんでしょうが、
サンフェスからコンクールまでの過密スケジュールや精神的負担も含め、
やらなければならないことと、やりたいことが噛み合ってない感じですね。
ヒートアップしすぎてオーバーヒートした、精神と肉体の剥離。揚力と重力。

昆虫が飛ぶには後向きの抗力と前向きの推力が釣り合わないといけない。
前に進みたいのに進めないのは後向きの抗力が大きいからなんでしょうね。



node: 交点



受験のために吹部をやめた葵ちゃんと、楽器をやめた久美子の姉。
家の中でユーフォを吹く久美子を見ていると、麗奈を思い出します。
サンフェスのとき、他校のことばかり気にしていた空気を晴らすため
トランペットを吹いて見せた麗奈。 『出来ます』 と言い放った久美子も
再オーディションで力強く 『はい』 と答えて見せた麗奈のようでしたね。

葵ちゃんと姉、久美子と麗奈。外灯に集まる虫のように交わってきます。


acquired: 後天

『求めるべき音はちゃんと頭で鳴っているのに、実際にその音が出ないもどかしさ。』
ここでは精神と肉体の反応や意識の違いが語られます。目で認識したものを脳に伝え、そこから身体へと伝達する。
音を頭に入れようとすると手が動かなくなり、手を動かそうとすると音が逃げてしまう。すでに音はあるはずなのに。

『上手くなりたい、誰にも負けたくない。』
音楽が好きと自覚したから悔しくなるんでしょうね、好きなのにできないから余計に悔しい。本音を全面に出す言葉。
これまではポロっと出てしまうことが多かった本音も、楽器の音が出ない代わりに心の音が出ています。裏腹ですね。

ユーフォが好きという言葉も、元からずっと思っていたことではなくて、言ってから気付いたこと。
滝先生が音楽を好きなのも、久美子がユーフォを好きなのも、麗奈を好きなのも、人の影響を受けていたから。
自分ではそう思ってなくても、気付けば吹部にいて、気付けばユーフォを吹いていて、気付けば特別になっていた。


upturn: 好転

携帯を落としてから、忘れ物をしてから状況は変わってきます。滝先生との会話、ここでしか聞けなかった話。
『私は忘れていませんよ』という言葉、ユーフォ君の当たり。すべての特別が未来に向かって動き出していきます。
好きという気持ちを忘れていた、好きという忘れ物をしていたから過去に捕らわれたりしていたのかもしれませんね。


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