物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第18回 「ヨークさん」

2015-06-30 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第18回はブログ『所詮、すべては戯言なんだよ』のヨークさん @yoshi017 です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

今までアニメもマンガにもほぼ触れていなかった私ですが、ふと参考書を買いにくまざわ書店に行った帰りに『灼眼のシャナ』のラノベの告知ポスターがあったんですね。そこで見惚れてしまってそのラノベなら小説だしオタクだと思われないだろうと感じたんです。その頃の私にとってはオタクは社会から偏見の目で見られて親から反対されていたもので。

ラノベからネットで調べると深夜にアニメが放送されていたということに驚愕し、第8話あたりから見始めたのかな。物語がどうというよりもあの可愛いと思ったキャラが動いて喋っているというだけで感慨深いものがありました。

アニメも日進月歩なんだと感じて、その次に手を出したのが『雲の向こう、約束の場所』でした。レンタルにもなかったのでそのまま買ってしまいました。新海誠がその頃はそれほど有名ではなかったのですが、背景の綺麗さには舌を巻くほどに素晴らしくこの世界の美しさはとても三次元では表現出来ないなと思いつつ、他にもそういった隠れた良質なアニメが多くあるんじゃないかと番組表をチェックして欠かさず見るようになってしまいましたね。


好きなアニメ作品を教えてください。

涼宮ハルヒシリーズ
帰宅部活動記録
ローリング✩ガールズ
TARI TARI
放浪息子
ちはやふる
あいうら
かみちゅ
きんいろモザイク
響け!ユーフォニアム
新海誠監督作品
細田守監督作品


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

涼宮ハルヒシリーズですね。アニメ初心者だった頃に朝比奈ミクルの冒険を見せられた時の衝撃は今まで受けたことのないものでした。突発的なシャッフルで驚かせるだけでなく映像的な手法でもストーリー的な手法でも今見ても頭ひとつ抜きん出ているようにも思います。

原作の谷川流のエンタメを考慮した心理的な駆け引きや想像し難い出来事の数々に意味をもたせて読者の頭を休ませることがないことも、アニメの映像面と相まって良質なアニメとして誰にでもオススメできるものとなっています。といいつつもみんな見ちゃってますけどねw。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

まずは脚本です。シリーズ構成と監督の関係も考慮してアニメのストーリーがどのようなものになっているかでほぼ決まります。帰宅部活動記録やきんいろモザイクのようなギャグや萌えに走ったアニメの場合はそれほど重視しないですが、シリアスに描いたものなら60%はシナリオで決まっている気がします。あとは15%が演出。10%が背景。10%が作画、5%が声優の演技と質といった感じでしょうか。

音楽もかなり影響してきますが、よっぽど良い音楽でないと作品の影に隠れてしまいがちです。ローリング✩ガールズは音楽が前面に出てきているのでここぞという場面での盛り上がりを助長させる使い方など素晴らしいものがありました。作画は良い悪いぐらいしか見分けがつきません。良いアングル、パースのきいた構図などの難しい原画を見たりすると嬉しくなりますが、そこにどう動きを加えるかという部分が原画マンの一番の腕の見せ所なので動きの良さについては勉強中です。


あなたにとってアニメとは?

人生の清涼剤です。昔は面白いと感じるアニメしか見ることがなかったのですが、面白くないなと感じるアニメもなぜだか不思議と楽しいに転化させられていっている気がします。見ていて辛いのはストーリーがヒドイとか作画はヒドイとかそんな理由だったのですが、それでも王道でも奇をてらっていてもそこにはアニメになったオリジナルの要素が何か潜んでいるわけでその一つを見つけるだけでも見た価値はあったなぁという意味で楽しく感じられるんですよね。

時にはなぜこれをアニメ化したし?というアニメもありますが見終わった後に、ああ時間を無駄にしたなぁという感覚ってほぼなくなりつつあるように思います。そういう人が増えているからこそ最近のアニメの本数過多状態は続いているのかもしれません。


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

私は見ての通り、文章を書くのが苦手で、苦手ってほどじゃなくてもう障害だろこれ状態だったわけで、自分の思ったことを他人に伝えることが難しいコミュ症だったわけです。いままでは話さなくても言葉を文字に残さなくても仕事に影響はなかったわけですが、初めてアニメを見た時にこれは誰かに伝えたい、こんな面白いアニメを誰でもいいから広めたいと思ったわけです。

その頃はブログ文化なんてなきにしもあらず状態で見ている人も少なかったし、コメントを残すようなことなんてなかったので一方通行の書き散らしだったのですが、たまにコメントで残してくれる人を見ると嬉しくて、そこからアニメについて語り合いたいに昇華していくわけです。一方通行で誰もが見ているのかわからない状態では書く気力も減っていくのでそれが見ている読者がいるというだけで、恥ずかしい文章や考えを書けないなと思いつつ、そのプレッシャーに押し潰されて今に至るわけです。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

何も伝えようとは思っていないんじゃないかなw。所詮は自己満足ですし、色々な方の評価は嬉しいものですが、それもまたプレッシャーとなって胸を締め付けるものになるわけで、何も望まないのが一番気楽でいいかなと今は考えています。

時々、アニメに感動して考察めいたことを書きたいと思うことがあっても、アニメ視聴者の増加やツイッターの速報性を考えると自分が気付くことだから他の誰かが気づいているだろうと思ってしまいます。それに打ち勝つために何らかの思考や伝え方の工夫をこれからは考えないといけないのかもしれません。


あなたにとって感想(考察)とは?

掃き溜めですね。こんな頭の中の恥ずかしい妄想を周囲の目に晒すわけですから、それなりの反応がないと寂しいわけです。ただ脳内掃き溜めとしての役割だったら所詮は戯言なんだよと割りきって楽しめます。

ある時期は感想はエンターテイメントでなければならないと思っていたのですが、別にお金をもらって書いているわけではないし、楽しさを提供出来るものにするにはそれなりの気力と体力と時間が必要になってきます。それで面白くないと切って捨てられてしまえばそれまでで今までの労力が全て無駄にも思えてきます。

って、ネガティブなことばかり言ってますが、そういった労力の結果築き上げた人間関係や楽しさの共有といったものもあったわけですから一概にこれが正しいというものがないと思います。だからこそ、未だにこのインタビュー企画があるように考える必要があるのではないでしょうか。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

各話感想しかやっていないので、あまり参考にならないと思いますが、構想は全くないです。アニメ見たすぐあとに思ったことを書き出して(アニメ見ながらもあります)、本当に感じたことを時系列に書く感想なら30分くらい。

これはこういった意味があるんじゃないだろうかとか、文字数が3000文字以上だったら3時間くらいになりました。深夜なんであまり夜更かしは出来ないんで時間との勝負で言いたいことがよくわからないけどまあ眠たいし別にいいやと思ってあとで読むとイミフな文章が出来上がっていることも多々w。

自分は忘れやすい人間なんで、すぐに書かないと脳から消えてしまいますね。よく次の日に感想を書いたり見終わったかなり後に感想書くとか雲の上の人です。遊んでいたら、きっと今何を見ていたのかすら忘れてしまいますね。健忘症でしょうかw。



・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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