物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第36回 「こばいもさん」

2015-07-25 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第36回はブログ『flower in my head』のこばいもさん @ko_baimo です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

いわゆるオタク第1世代と第2世代の間くらいだったので、物心つかないころから、『トムとジェリー』、『ゲゲゲの鬼太郎』、『まんが日本昔ばなし』、『ルパン三世』、『ドカベン』、『マジンガーZ』、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』、『世界名作劇場』などに親しんでいました。それらは大人になって趣味として見始めた作品とはニュアンスが違うのですが、今でもアニメ好きな自分の原点であり血肉になっているように思います。中学生になったころに『機動戦士ガンダム』が大ブームになりまして、クラスメイトの影響でプラモデルには凝ったのですが、アニメ本編のほうは子供には難しくてのめり込めないうちに、洋楽ポピュラーのほうに夢中になってアニメから離れてしまいました。
それから20年近くたったある日、たまたまつけたテレビで『十二国記』というアニメ作品が放送されていました。赤髪の陽子とネズミの楽俊のビジュアルにひかれて、何となく見始めたのですが、それからみるみる面白くなって、テレビシリーズの視聴完走はもちろんのこと原作小説も読破してしまいました。思えばこの出会いが運命の分かれ道だったのでしょう。
地方在住なので、それまでは首都圏などで深夜にアニメを放送していることすら知らなかったのですが、ほどなくWOWOWノンスクランブル枠で深夜にアニメをオンエアしていることを知り、録画環境を整えて積極的に視聴するようになりました。最初のうちは、深夜にアニメを見るという体験そのものが非日常的で新鮮でしたね。そして、AT-Xに加入して本格的にアニメを視聴するようになって今に至ります。
そんなわけで、それなりに長生きはしていますが、1980年代後半から2000年代前半までのアニメ体験がすっぽりと抜け落ちています。『新世紀エヴァンゲリオン』のブームもまったくの蚊帳の外で、当時は作品タイトルすら知りませんでした。そういう意味では変わり種なのかもしれません。


好きなアニメ作品を教えてください。

十二国記
グレネーダー ~ほほえみの閃士~
エルフェンリート
巌窟王
ファンタジックチルドレン
バジリスク ~甲賀忍法帖~
ガン×ソード
蟲師
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 
アキカン!
戦う司書 The Book of Bantorra
たまゆら
STEINS;GATE
ちはやふる
宇宙兄弟
ガールズ&パンツァー
ヤマノススメ
のんのんびより 
ウィッチクラフトワークス
少年ハリウッド
SHIROBAKO


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

どれも甲乙つけがたいのですが、1つ選ぶとしたら久方ぶりにアニメに夢中になれるきっかけをくれた『十二国記』でしょうか。異世界でもがき苦しみながら自身を確立していくヒロインたちの物語なのですが、骨太なストーリーのみならず彼女たちをとりまくサブキャラクターや世界観も魅力的で、実力派キャスト陣による名セリフや名シーンに事欠かない作品でもありました。この作品との出会いがなければ、アニメファンとしての現在はなかったと断言できます。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

ごくわずかの例外を除けば予備知識なし(原作つきの場合は原作未読/未プレイ)の段階で視聴に入りますので、個別ではなく総体を見るようにしています。強いて言えば、私的なポイントとなるのは「ロマン」でしょうか。子供時代に洗礼を受けた松本零士作品の影響が深いのですが、上記リストですと、『ガールズ&パンツァー』、『ヤマノススメ』、『のんのんびより』、『少年ハリウッド』などにも、作品の表層イメージこそまったく異なりますが、私なりのロマンを見ています。ちなみに前述した経緯もあって、いわゆるリアルロボットものには苦手意識があったりしますが。


あなたにとってアニメとは?

現実では味わえない体験をさせてくれる媒体。この歳になっても実写ではなくアニメにひかれてやまないのは、幼少時からの刷り込みもあるのでしょう。少なくとも、画面を構成するすべての要素が作りものであることが、現実のしがらみから自由にしてくれるのだと考えています。あと、なにぶん集中力が衰えてきているので、正味25分という分量もありがたいですね。


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

アニメ視聴に本腰を入れ始めた2004年頃は、『杉の木アンテナ』というアニメ感想ブログを集めたアンテナサイトを足掛かりに視聴したアニメの感想を読んで回るのが楽しみでした。しかしながら、自分が感じたことを誰も書いてくれないことに不満が募るようになり、一念発起して感想ブログを始めた次第です。なお、当時巡回していたブロガーさんたちには、10年を超えてまだまだ現役の方もいらっしゃいますので、記事更新にあたって大いに励みになっています。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

前述したとおり、2000年代中盤における各話感想ブログに影響を受けましたので、現在もしつこくそのスタイルをとっています。また、毎日更新がモットーですので、あまり記事を練る時間がありません。ですから、伝えるというよりは感じたことをできるだけ簡潔に書くように努めています。はてなスターをいただいたり、Twitterに投稿していただいたり、コメントをいただいたり、たまの考察記事をニュースサイトで取り上げていただいたり、スタッフさんからお褒めの言葉をいただいたり、何がしか伝わるものがあったことを感じられたときは、感想書きとしてこの上ない喜びですね。


あなたにとって感想(考察)とは?

物語を含む創作物とは、受け手の感情を良くも悪くも揺さぶるものだと考えています。なので、作品が自分にもたらしてくれた感情のアウトプットが私の考える感想ですね。
私の文章は、評点法も含めてかつて愛読していた音楽雑誌の影響を強く受けています。良いものは良い、そうでないものはそうでない、とバッサバッサ寸評していくスタイルです。また、どうしてもエピソードや時間的余裕の有無を反映して文章に濃淡が出てしまいますが、そこは各話感想スタイルの持ち味と割り切るようにしています。最近は考察系ブログが増えてきたようで、私もごくたまに考察記事(もどき)を書くこともありますが、飽きっぽい自分には各話感想という足かせが合っていると考えているところです。若い人たちのような体力も気力もありませんし、そうマニュアル車の押しがけみたいなものでしょうか。もっとも最近ですと『響け!ユーフォニアム』みたいに熱が入り過ぎて寸評の域を逸脱してしまう作品もありますが、基本は書きたいがままに任せるようにしています。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

各話感想の場合は視聴しながらメモをとって頭の中で組み立てていきます。なにぶん時間を置くと忘れてしまいますので、そこは録画の一時停止巻き戻しなどを駆使しつつ自分なりに工夫しています。公式サイトのあらすじや用語集で補完することも多いです。考察のような長文記事の場合は、浮かんだアイデアの断片をメモに残しておき、それらを形にしていく流れです。長文の場合は中断してしまうことがしばしばで、足かけ数週間かかることもありますし、寝かせすぎてお蔵入りになったネタも枚挙にいとまがありません。



・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

関連記事


Copyright © 物理的領域の因果的閉包性 All Rights Reserved.