物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第38回 「駒々真子さん」

2016-01-29 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第38回はブログ『エブリデイ!』の駒々真子さん @komagomamako です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

小さな頃からアニメは好きで、『レジェンズ』とか『だぁ!だぁ!だぁ!』とか男の子向けも女の子向けも見てました。ただし、地方在住なのでほとんどアニメは放送されてなかったんですけどね。中学生の時、テレビをつけたら『ゼロの使い魔』の1話を偶然やってて、最終話までリアルタイムで視聴した後は、『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』など深夜アニメも見るようになりました。とはいえ、話題や流行とライトノベルに関心があまりなかったため、リアルタイム視聴はせず、昔の気になったアニメだけを見るようにしてました(そのせいで、同世代(22歳前後)の見ている有名なものもほとんど見てません。)。見るものは主題歌の歌手とか、好きな人が参加してるとかで選ぶことも多かったですね。『ARIA』『スケッチブック』『灰羽連盟』『serial experiments lain』などが特に印象に残っています。言葉にしにくいけど、でも心をつかんで離さない魅力を感じたことに、幼いころとは違った、現在の好きの形ができたと思います。

ただ、その中でアニメ版『スケッチブック』に感動した翌朝、原作を全巻買いし、掲載誌のコミックブレイドを読んでいるうちに漫画がメインになりました(笑)。高校~大学3年生の途中まで年間5本も行かないくらいほとんど見なかったのですが、最近になって羽海野さん(とUstream、キャスの参加者の方々)に触発されてあれこれ見るようになりました。 2015年春アニメは『らき☆すた』以来のリアルタイム視聴です。リアルタイムで見る中で、『響け!ユーフォニアム』9話の、久美子が夏妃の練習を覗くシーンに心を奪われ、アニメをリアルタイムで追いかけ続けようと決心しました。


好きなアニメ作品を教えてください。

いっぱいあるので10本に絞ります。記憶の中での見た順です。

小学校以前
みんなのうた

小学校
だぁ!だぁ!だぁ!

中学校
灰羽連盟
serial experiments lain
地球少女アルジュナ
スケッチブック 〜full color's〜

高校
赤毛のアン
こんにちは、アン~Before Green Gables~
うっかりペネロペ

大学
青い花

深夜アニメの方が見ているのですが、深夜ではない子供向けも多いですね。自分でも基準はよく分かりません。好き嫌いも実は激しいです。なお、今期の『赤髪の白雪姫』が絶賛ベスト10入りに近づいています。


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

『赤毛のアン』と迷ったのですが、今の自分を形作っているという点で『スケッチブック 〜fullcolor's〜』を挙げます。日常の切り取り方がこれでもかというほど私の好みに合うんです。なんてことない風景が、日常がこんなにも素敵に見えるなんてととにかく感動します。特に2話の終盤が大好きで、原作を全巻買うことになったのもそこです。あと、スタッフの中で唯一必ずチェックするのが音楽なのですが、これもこの作品からです。村松健さんがアニメ関係の仕事もするクリエイターでは一番好きです。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

特に何かに注目して見ることはしません。自分の中で素敵だと思った瞬間を掘り下げていくパターンが多いです。そうなるのは、全体を通して80点で最高100点の作品よりも、全体は10点でも150点の瞬間のある作品が好きだからだと思います。必然的に短いシーンが多いのですが、その中でもセリフやモノローグなど言葉であることが多い気がします。
あと、他の方の感想を見て、面白いなあと思ったらそこに注目することが多いです。最近だと、ぱんさんの『赤髪の白雪姫』の感想とか、波野淵さんの『響け!ユーフォニアム』11話への展望とかですね。
作画とか演出とか演技とか声優とか本当にさっぱりわからないので、皆さんの感想を読んでいるとそういったところにも注目してみたいといつも思います。


あなたにとってアニメとは?

戸惑いだと思います。最近になってまた見始めた上、漫画ばっかり読んでいるので、いまだにどう見たらいいのか分かりません。でも、そこが面白いのです。特に、漫画と違ってテンポや間が決まっているのにはもどかしささえ覚えますが、まさに漫画にはない魅力だと思っています。


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

もともと十年近く前に、周囲に合わせて雑談掲示板からブログに引っ越した人間なので、掲示板で雑談のひとつとしてアニメの話をするのと同じ感覚で、当たり前のようにブログでも書き始めていました。
書くのが好きでもなかなかまとまった時間を取れなくて放置気味だったのですが、先日波野淵さんにおだてられて木に登るように再び書き始めました。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

この作品ってこんなに魅力的なんだってことを伝えたいですね。印象論や願望に流れ過ぎる傾向があるので、そこを抑えつつ共感してもらえる形で伝えようとしています。
それと、他の方から見たら「感想」であっても、私にとっては「レスポンス」であるパターンがあります。感想の出発点が他人である場合や条件反射的な感想をそう位置づけています。こちらは、自分の感じたものを伝えられるよう、自分の考えや立場をはっきりさせるようにしています。
いずれにしても、書きながら考えているため同じことを繰り返し書いて冗長になることが多く、そこは気を付けています。きちんと伝わるか不安で、とにかくひとつひとつ段階を踏もうとするのも悪癖なのでなんとかしたいです。


あなたにとって感想(考察)とは?

自分が書く感想は、不誠実にならない範囲で私が作品をより楽しむためのものです。もちろん、他の方に魅力を伝えたいという思いもかなりありますが、つい最近までは誰も読まない前提でブログを更新してました。
他の方の感想は、発見への驚きや、書き手への憧れ、内容への反発など、私からいろんな感情を引き出して、作品をより魅力的にしてくれるものです。いつも、私にはできないような見方をしている方がたくさんいて、ほんと尊敬します。
作品を素敵なものにするというのが大きいですが、それだけではなく他の方とのつながりを生んでくれるのもとても素敵なことだと思っています。
かつて、他の方の書いた文章をひたすら読んで、作者に向けてひたすらがっつりと感想を書いていた経験がありまして、そこから作品との向き合い方を変えてくれた大切なものでもあります。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

手探りで書きながら考えるので、構想=書く時間です。書きたいテーマが頭の中にあっても、実際に書いてみないとほとんど深められないというのもあります。
書く時間は4~8時間くらいでしょうか。昔は一気に書いていましたが、今は時間の都合で休憩時間に少しずつ数日かけて書いています。最近は夜行バスで一気に書く場合もあります。長くなるのは、最初の感覚が実は違うんじゃないかと思って途方に暮れながら、無理やり書き上げようとするからです。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

制作会社やスタッフはよく分からないので、思いついたものを。キャラに関しては、好きなキャラの中からアニメ版で原作とはまた違う魅力を強く感じているものを選びました。こちらは多すぎるので気分次第で変わります。

好きなキャラ
・梶原空(スケッチブック 〜fullcolor's〜):日常を見る目がとても素敵
・アン・シャーリー(赤毛のアン):あの空想と激情がたまらなく好きで
・オビ(赤髪の白雪姫):アニメだと思いのほか格好いいし色んな顔を見せてくれるのが良いんですよ!

制作会社
・ハルフィルムメーカー:スケッチブック、ARIA、魔法遣いに大切なことなど、中学時代にはまった作品が多く、初めて名前を覚えた制作会社でもあります。
・ボンズ:赤髪の白雪姫を作っているので。
・Production IG:私、マッグガーデン好きなんですよ(あとはお察し)。

スタッフ
・村松健:音楽(スケッチブック、うみものがたり、紅、ぼくは王様など)。スケッチブック以来かなり思い入れのある方です。一般のCMなどでもすぐわかります。
・佐藤順一:監修(スケッチブック)、監督(ARIA、たまゆらなど)で好きな作品に関わっていることが多いので。初めて覚えたアニメ監督。
・幾原邦彦:青い花のOP(絵コンテ)を見た時の感動は忘れられません。


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

 twitterでリプを飛ばし合う方からは大なり小なり影響を受けているのですが、その中からいくつか。なお、ブログ記事からはその作品に対しての影響を受けることは多いですが、作品や感想へのスタンスは、人となりや些細なやり取りなどから影響を受けることが多いです。

ブロガー
羽海野渉さん:アニメを見るようになっただけではなく、色んなことに手を伸ばしてみたいという気持ちにさせられます。
さいむさん:結果的に私をアニメに引き込んだ原因であるというのもありますが、何より作品に対する姿勢やああいうスタイルで作品について書いていくのは読んでて好きだなあと思ってて、意識することもあります。
バーニングさん:あの文章の柔らかさや、坂本真綾の新譜『FOLLOW ME UP』のレビューで楽曲を通じて坂本さんを見つめていくスタイルなどに惹かれます。『PRANK!』Vol.1の『放浪息子』論は、『PRANK!』Vol.2で『シゴフミ』について書く際にかなり参考にしています。
すぱんくtheはにーさん:アニバタの『青い花』論は私の憧れです。いつかあんな風に作品を見ることが出来たらと常々思っています(ちなみに、初めて『青い花』論を読んだ数年前にはすぱんくさんのことは知らなくて、すぱんくさんのことを知ったのが約1年前で、すぱんくさんがそれを書いたのを知ったのはほんの数か月前です)。

記事
ぱんさん:赤髪の白雪姫1話の感想と魅力について(http://www.palepalette-blog.com/entry/2015/07/09/133325
 こんなに綺麗に『赤髪の白雪姫』の魅力を伝えることが出来るんだっていう驚きがあったんです。しかも、いろんな要素に注目してくれていて。本当にもう私には真似はできないって思っています。小さなところにもきっちりと注目しつつも、ひねたところもなく素直に作品を見つめたり、作品やキャラクターを信頼していたり、人柄も良く出てますよね。
波野淵さん:判事方御定書、あるいはマドンナの葛藤(https://note.mu/nocitponap/n/n856dfc8c4de1
 波野淵さんは色んな記事から影響を受けていると感じるのですが、波野淵さんのことを知るきっかけにもなったという事で思い入れのあるこれをあえて挙げます。こんな風に書けるんだみたいな、私の中の狭い価値観を打ち破ってくれた記事だったりします。波野淵さんのスタイルって私とは全然違うと思うんですけど、自由な感じがすごく好きですし、私は私のやりたいようにやればいいんだって思わせてくれます。
・ぎけんさん:異国迷路のクロワーゼ 第1話 「一人の人の献身がすべての者に力と勇気とを与える」(http://unmake.blog133.fc2.com/blog-entry-15.html
 ぎけんさんの言葉に対する感性をフックに書いていった記事には感銘を受けることが多かったのですが、最初の方に読んでインパクトも強かったということでこちらを挙げます。言葉や文字を足掛かりにしていくというのは、(最近はそういう傾向はなくなってきましたが)言葉から入っていく私にとってはなじめるとともに、そういうのっていいよねと思い出させてくれる感じでもあります。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

 CDの類(主題歌やサントラ、時にドラマCD)は本編の好き嫌いとは別によく買います。画集や設定資料集、公式ガイドブック、映画パンフレットなども時たま買います。
 昔は原作も買ってたのですが、漫画に関しては最近はアニメを見る前から読んでいるor買っているというパターンが多いので、アニメを見て買うことは随分と減りました。ラノベは滅多に読まないので、基本買いません。
 イベントには居住地の関係上行くことはないですね。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など

 その作品が好きだからもっといろいろ考えたりして魅力を見つけていきたい、その時に感じていたことを残さなかったらいつか後悔してしまうというのが大きいです。昨年の初夏までは誰も読んでいない前提で書いてきましたが、今では読んでくださる方も出てきて、それも大きく影響しています。また、書きたいから書くのであって、モチベーションを維持しようとは考えたりはしないです。強いて挙げるなら、どの時間を削るか決断することです。


宣伝・アピール欄

 はじめまして。駒々真子(こまごままこ)です。最初にインタビューに回答させていただいた時に比べるとすっかりアニメに染まってしまいました。とはいえ、根本的にアニメに疎いのは変わってないんですけどね。
 ブログでは『赤髪の白雪姫』の第1クールの各話感想や『四月は君の嘘』『響け!ユーフォニアム』の感想などを残しています。今期も『赤髪の白雪姫』の各話感想を書くと思いますので、お読みいただけたら幸いです。
 『赤髪の白雪姫』好きといえば駒々真子だって思われるくらい、好きって気持ちが伝わると(なおかつその魅力が伝わると)いいなあと思ってる今日この頃です。 http://komagomamako.blog.fc2.com/



・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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