物理的領域の因果的閉包性


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アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第80回 「撃沈さん」

2016-01-30 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第80回はブログ『めそっどろぐ』の撃沈さん @n_method です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

家族の影響で幼い頃からアニメやゲーム、マンガといったものには事欠かない環境だったため、きっかけというのは思い返してみても特にありません。触れる機会が多かったので自ずと好きになっておりました。
深夜にアニメを観るという行為については、夜中にひっそりと起き出して、寝室で眠っている親に見つかるスリルを味わいつつもテレビのある1階の部屋で、レンタルしてきた『聖闘士星矢』を見たのが原初の体験でした。姉と共に数ヶ月かけて全話(当時出ていた『天界編序奏』まで)観ましたが、体力的にも時間的にも今は絶対にできません……。
それから深夜にもリアルタイムでアニメがやっていることを知り『涼宮ハルヒの憂鬱』『Kanon』『バンブーブレード』『スケッチブック ~full color's~』『ひだまりスケッチ』とずるずる。


好きなアニメ作品を教えてください。

『おジャ魔女どれみ(シリーズ)』
『魔法少女リリカルなのは』
『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』
『天体のメソッド』
『放課後のプレアデス』
あたりでしょうか。俗に言う友情ものに弱いみたいです。他には『Sola』『スケッチブック ~full color's~』『とらドラ!』『空の境界』『ヤマノススメ』『グラスリップ』など。
もちろん『聖剣使いの禁呪詠唱』も外せません。


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

ブログの記事にもした『放課後のプレアデス』。上に挙げた5作でもトップクラスに隙のない作品ではないでしょうか。
繊細で思いやりある中学生の少女(+少年)たちが友達とのつながりを通じて確かな自己肯定に至る、そんな心温まるアニメでした。
バラバラの運命線から集められたもっともダメな5人、という(独特なような見慣れたような)すこしふしぎな設定がセンチメンタルな物語とカチッと噛み合っており、展開される濃密なドラマには毎週否応なく心を打たれ続けました。所謂個別回にはひとつのハズレ回もなく、悲劇の少年と主人公が紡ぐ本筋の物語もどうしようもなく素晴らしいもの。1話放送するたびに頭がおかしくなり、感想を引きずり出される。あんな強烈なワンクールは過去にありません。
SF部分のややこしさや一部の会話劇における行間の飛ばし具合、最後まで明言されない魔法の謎etcetc、諸々の描写の難しさがネックでもあり魅力でもあり(やりこみ派にも安心の仕様?)。
とはいえ基本的には2行目にさらっと書いたように、普遍的な魅力を備えたキャッチーな作品です。
ガールミーツボーイ、SF、ジュブナイル、お伽噺……どんな言葉で切り取っても別の魅力がこぼれ落ちてしまうのが小憎らしい。

……けど、今挙げたのはすべて作品の持つ美点であって、なんだか「好きになった理由」ではない気がしますね。
で、改めて考えてみましたが。
描き出された登場人物・感情・世界、そのどれもが厳しくも美しい「存在してほしいもの」だからだと思います。
さらに言ってしまえば、本作から私が勝手に汲み取った「まだ出逢えてない他者への希望」というテーマが、この「在ってほしい」という私自身の祈りとほぼイコールだったからですね。作品の私物化も甚だしいですが、この形で感受性にぴったりハマってしまったのだから仕方ないのです……。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

登場人物の気持ち。
「この子は何を考えているんだろう?」「どうしてこんなことをしたのだろう?」といったふうに、できる限り彼ら彼女らの感情に寄り添えれば、と考えています。こう言うと国語みたいでなんともはやですが。
『天体のメソッド』視聴以後、この傾向が格段に強まりました。


あなたにとってアニメとは?

もうひとつの世界。
ここではないどこか。
というと現実逃避感丸出しですが、アニメに限らず創作物全般に対して心のどこかで「こんなきれいなものが描かれているのだから、現実のどこかにも存在するのかも」と信じたがっている節があります。先に述べた、プレアデスを好きになった理由にも通じていますね。
入れ込んだ作品と対峙する時には「これは現実だ」というくらいの心持ちで視聴に臨んでおります。
そういう意味ではたぶん、夢とか、希望とか、祈りとか、そういうものにも近いのかな、と。

稀に転がっている遅効性の劇薬みたいな作品に対しても、一度気に入ればセンシティブな状態のまま突っ込んでいくため、頭から正面衝突してそれ以降ずっと呪われている……そんな作品も存在します(これはエロゲですが)。
創作物に影響されやすいメンタリティなのです。


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

昔から友人と感想を語りあうことは好きだったので、場所がTwitterに移っただけ、という感覚です。
言い換えれば場所があったから、ということになります。魅力的な感想を書いている人もたくさん居て、そういった方々に憧れた部分も大きいですね。
元はラーメンアカウントだったんです。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

自分が感じた作品の魅力。
人それぞれ感性は異なるので、好みに合う作品・合わない作品というのは確実に存在します。
けど、すべての作品を好きになれたなら言うことなしですよね(少なくとも自分はそう)。
なので、誰かが自分の感想・観方を目にして、あまり好みではない作品の魅力を感じられるようになったり、元々好きな作品をもっと好きになれたのなら何よりも嬉しいですし、それが大好きな作品に対して自分にできる数少ない恩返しでもあると、手前勝手ながらそう思っております。
(とか立派なことを言いつつ、ちょくちょく盛大に誤った解釈をやらかしているのですが!)
他者の感想が作品を楽しむ上での手助けになったことも数え切れないほどありました。名前を挙げればキリがないし、感謝してもしきれません。
以前Twitterでフォローしている方が仰られていた「世の中には好きな作品か、これから好きになる作品しかない」という言葉には心底感銘を受けました。さすがにそこまでの境地には至れておりませんが……。
合わなかった作品についても、感情を整理するため、何故自分にはダメだったのかを突き止めるために(たまにですが)批判的な感想の言語化も行いますしね。そうするうちに好きになる余地を見出すこともあります。


あなたにとって感想(考察)とは?

受け手の心のフィルターを通した二次創作。
同じ作品を見ても目に映っている作品はそれぞれ違って当たり前で、だからこそ作品を切り取る目線、角度の差異に魅力を感じています。
新しい切り口と出会うたびに作品の魅力をまたひとつ発見できる、こんなに楽しいことはありません。

また、これは不健全かもしれませんが、明らかに偏っていたり変質していたりして、けれど有無を言わさぬパワーを感じさせる、そんな素晴らしい誤読に出会ってもゾクゾクします。思いもよらない方向から作品を解体することもあり、やはり大変に貴重だと思います。自己紹介から始まる感想とか本当に最高ですね。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

大体2~3日で一気に書き上げています。とにかく熱気冷めやらぬうちに。
と言っても専らTwitterで散発的に呟いているため、両手で数えられるほどしか記事は書いていないのですが……。
書き出す段階では自分でも着地点が定まっておらず、えいやっと書き始めて感情を吐き出していくうちにだんだん言いたいことが固まってくるような感じです。やっぱりふわっふわです……。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

好きなキャラ
水瀬名雪:幼なじみが好きです。等身大の痛みを結晶化して閉じ込めているような子。
衛宮士郎:偽物が好きです。きれいなものに憧れてスクラップ一直線の男。自分にとっての永遠のヒーロー。
ノエル:かわいい幼女が好きです。少しは自分を大切にしてほしい。救いたい。

好きな制作会社
ufotable:まなびを生み出した偉大な会社。Fate/HFは3部作ほどの尺でがんばってほしい。
京都アニメーション:空間を描き出す技術に関しては随一だと思います。ユーフォを観て改めて底知れなさを覚える……。
Studio 3Hz:新進気鋭のスタジオなだけあって遊びの効いた画作りが堪りません。

好きなスタッフ
スタッフの名前はあまり意識しないのですが、江畑諒真さんのアニメーションはさすがに印象に残ります。重心移動と変則打ちの魔術師。


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

影響というと違う気もしますが、ヒグチさん(@yokoline)、やまぬこ!さん(@yamanuko_)、コバヤシさん(@lastbreath0902)のブログはいつも楽しく拝読しております。明瞭な語り口で新鮮な知見を授けてくださるのが大変に魅力的。

記事単位では『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!☆徹底解析☆』(http://politen.jp/manabi.html)が自分の考える理想のページのひとつです。
まなびの観方はここで学びました。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

設定資料集、コミカライズ、ドラマCDなど。作品世界を知る手がかりになるアイテムに惹かれます。そういう意味では二次創作の同人誌も大好きですね。昨年は実りある出会いが数多くありました。
「天体のメソッドプレミアムイベント」に足を運んでからは演じる声優さん側の視点にも俄然興味が。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など

その作品にどれだけ感情を揺り動かされたか、です。
そのままだと熱にうかされたような精神状態がずっと続くので、原因を突き止めてスッキリするために感想としてアウトプットしているのだと思います。心が動かなければ感想も出ません(当たり前ですね)。
感想という形で出力しづらかったり、うまく言葉にまとまらないときにはエモーションを丸ごとSSに変換したりもしています。ヘタの横好きですが、これもとても楽しい。


宣伝・アピール欄

放送終了から1年後にして、天体のメソッドオンリーイベント「北美祭(仮)」が始動しております。
今年の11月に開催される予定です。まだしばらく先の話ですが、私も拙作片手に参加するつもりですので、ご興味がありましたら是非。
(Twitterアカウント:@hokubisai



・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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