物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第87回 「有村行人さん」

2016-02-07 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第87回は有村行人さん @KenKen_t です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

幼い頃から自然に見始めたけれど、最初の私的ブームは、少年期の宇宙戦艦ヤマトです。ただ、途中で話が腰砕けになっていくのが、子供心にも残念でしたね。
その後もうる星やつら、ガンダム、マクロス、ナウシカなど見てきていますが、1990年代前半〜2000年代前半のテレビシリーズは見ていません。エヴァブームも知っていたけど、スルー。この頃の作品は、2000年代後半からレンタルなどで追いかけています。

現在の深夜アニメを見るようになったきっかけは、交響詩篇エウレカセブンの再放送。
早朝7時のアニメが4クール終わった直後に、後半2クールを、今でいうアニメイズムの前半枠で放送したもの。細かい設定などは不明のまま見ていましたが、昔見ていたアニメとは絵や撮影の質感が異なる様子を見ていくうちに、前半クールをGyao!無料配信で追いかけて、50話全部見ました。
アニメイズム後半枠では、ウィッチブレイドが放送され、こちらもまずまず面白かった。(当時はアニメイズムというブランド名もなかったですが。)
エウレカセブンをDVDコンプリートしたこと、灼眼のシャナ、電脳コイルに出会えたこと、ノイタミナはだいたい面白いことから、可能な限りチェックするようになりました。


好きなアニメ作品を教えてください。

あしたのジョー
霧につつまれたハリネズミ
赤毛のアン
ルパン三世 カリオストロの城
超時空要塞マクロス
うる星やつら ビューティフルドリーマー
少女革命ウテナ
カウボーイビバップ
灼眼のシャナ
交響詩篇エウレカセブン
Darker than Black
電脳コイル
茄子 アンダルシアの風
かみちゅ
アズールとアスマール
屍鬼
魔法少女まどかマギカ
戦国コレクション
帰宅部活動記録
UN-GO
絶園のテンペスト
シドニアの騎士
少年ハリウッド
K(テレビシリーズ、劇場版含む全話)
アイカツ!

※ 霧につつまれたハリネズミ、アズールとアスマールは、海外の作品です。


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

交響詩篇エウレカセブンが思い出深いですが、ここは違うものを選びます。となると。
シドニアの騎士。
ポリゴンピクチャーズの底力が、アフタヌーンの人気作と化学変化して、新しい画風のSF作品として結実したことを、心から祝福したいです。
フル3DCGのクセを逆用しつつ、見事につける演技。
光の濃淡による、能面を思わせる表情の切り取り方。
暖色の少ない宇宙空間の色彩表現。
そして、2期最後のクライマックスで見せた居合抜きは、ロボットによる時代劇リスペクト。
これらの映像表現が、遺伝子操作で光合成可能にした人体と、古い食べる人体との対比や、そんな中でも変わらない人の心の動きを見事に形にしていく。
従来の手描きアニメと、実写の狭間に、新しいアニメ表現を確立する方向は、これからのアニメに絶対必要なもの。
現在放送中の亜人は、この先でさらに歩みを進めていて、とても楽しみ。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

一般的な見方とすれば、私の着眼点は演出・絵コンテ、ということになるのでしょう。
ただ、私自身は、演出という便利な一言で表せることより、もっと狭いことに着目しています。

人間が視覚・聴覚での知覚・認知が起きる時は、時間経過に伴う、視覚や聴覚でのなんらかの変化が生じた時です。
この変化というものを、たくさんの絵と、声やSEやBGMで、持続的に創り上げていくことが、アニメ制作です。そしてこれは、知覚や認知と、そこから生み出す印象をどう作るか、という現象の根本に触れ得る可能性があります。
私は、この変化をどう生み出すか、それによりどんな印象を作ろうとしているか、それをふまえて自分は何を見どころと思うか、ということに、関心があります。
ストーリーやキャラは、そういうことからかなり上位のレイヤー(層)の話題、とも捉えています。


あなたにとってアニメとは?

視覚・聴覚を、下位の層から生み出していく、時間芸術
(この場合、芸術という言葉は、何らかの表現物すべて、くらいの広い意味)


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

2009年初めにTwitterアカウントを作ってしばらくしてから、みんながツイートしながら見ているのに、気づいたら巻き込まれていたこと。
ただ、大量に視聴するようになったのは、2010年初頭にBDレコーダーを導入してからですね。たくさん見て、様々な観点からたくさんの面白さがあると気づいたのが大きいです。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

私の場合、本質的には、自分が観たもののメモとしてのツイート、という意味合いが一番強いです。
つまり、どんな画面や音から、どんな印象が立ち上がってくるか、というメモを、言葉による感想として残す形。
ただ、人が見る場で文を垂れ流すわけですから、絵や音の構造が生み出す印象から、その作品の見どころはこのあたりではないか、といったことを伝えられるといいな、とは思っています。
もっとも、ここ2年ほど、精度がだだ下がりしてますね。仕切り直したいw
そういう性質から、実況や普段のツイートでは、レビュー的な善し悪しより、印象を書き記すことが中心です。

2012年初めあたりまでは、季節ごとのアニメ総感を綴って、そこにレビュー的な意味合いを含めていました。
2年以上サボっていて、これではいかんと思い、2015年秋アニメの総感想をまとめ始めたところです(苦笑)。


あなたにとって感想(考察)とは?

アニメの感想ツイート限定となりますが。
テレビ前で、あるいは劇場で、世間と自分を定点観測すること。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

現在のところ、ブログは書いていません。
季節ごとの感想をまとめていた頃は、1〜2日とって、まとまった量を書き、推敲してから、Twitterに分割放流していました。
普段のツイートは、みたら、早めに短文で出す形です。
2015年秋アニメの総感想は長くなりつつあるので、Twitterではきつそうだから、ブログにするかもしれません。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

キャラ
格別に好きなキャラ、というのは、私にとってはいないのかもしれません。
あえて挙げるなら、初代マクロスの、リン・ミンメイ。
思春期の男子にとっての、女子のわけわからなさ。さらに、アイドルとして絶頂を迎えていくにつれて起きる変化。この2点が印象的。

制作会社
ボンズ
ブレインズベース
(3社でなくて、すみません。)

スタッフ
雑破業(脚本家)
綾奈ゆにこ(脚本家)
會川昇(脚本家)


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

あまりたくさん読んでいない上に、影響を受けた、というのはあまり意識していないので、Twitterで気になる方を。
こばいも @ko_baimo さんは、バランス良く、納得のいく書き方をされることから、気にしています(多分年齢が近く、観てきたものも似ているのではないかと)。
橡の花 @totinohana さんは、私とは全然違う視点から、視覚の妙と核心をつくツイートで、注目します。ただ、参考にする、ということは、私にはできません。多分、私とは見え方が違う気がします。
とりあえずこんなところで。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

実は作品そのものの円盤は、あまり買っていません。このあたりは済まないと思いますが、ブツが増えるのは好きでないので。時折有料配信を買ったり、バンチャの見放題を活用したり。
CDは気になると買います。
また、原作コミック。たまに、雑誌の特集号。
原作ラノベはあまり買っていません。
グッズはほとんど買いません。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など

モチベーションはやはり、面白い作品に出会えた時です。
それ以外にない。
ですので、もし「最近はどれを見てもつまらん」と思うようになったら、書かなくなるかもしれません。そんな日は当分はこない気がしますが。


宣伝・アピール欄

虚空に向けて書くようなスタイル(苦笑)でやってきていますが、楽しんでいただけるなら、と思っています。



・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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