物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第107回 「群馬仁さん」

2016-02-21 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第107回はブログ『動画無鉄砲』の群馬仁さん @Gunmajin_puff です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

子どものころは『とんでぶーりん』『ドラえもん』『ポケモン』『カードキャプターさくら』『おジャ魔女どれみ』などを見ていたような気がしますが、たまたま時間帯にテレビの前にいたら見る。録画はしない。その程度の不真面目なアニメ視聴者でした。ですが、『となりのトトロ』のビデオが家にあり何度も見ていたような記憶があります。
小学校高学年ぐらいになると、テレビドラマが同級生の話題の中心になったので、しばらくアニメは見なくなります。ゲームも数えるほどしかやっておらず、二次元には疎かったですね。

----断絶の壁----

しかし、普段あまり交流しないオタクな友達の生き方に触れた、高校の修学旅行の帰り道、萌えキャラにキュンとしたくなった……。そんな時、帰りの東京駅(だったはず)でたまたま『ハヤテのごとく!』のポスターが目に入ってきたのです。マンガも大して持っていませんでしたが、帰ってから『ハヤテのごとく!』既刊を全巻買い、放送中だったアニメを見始めました。自由なコメディで、可愛い女の子が動くそれだけで新鮮でした。テレビが一台しかない家のため、家族の前で見るのがすごく恥ずかしかったのを覚えています。
その後、釘宮さんが出演している『ゼロの使い魔』や京都アニメーションの『涼宮ハルヒの憂鬱』を見てクオリティに驚いたり、『さよなら絶望先生』で知ったシャフト作品でアニメって自由なんだなと思ったりして、作品によって画面の見せ方の違いが監督や演出家によって変わっているのではないかと気づき「演出」によくわからないながらも注目するようになりました。
コンスタントに毎クール何本かアニメを見るようになったのは『とらドラ!』のころでしょうか。
その後Twitterを始めたり、「アニバタ」や「PRANK!」に編集として携わらせていただいて関わってきた皆さんが好きな過去の作品を掘り起こしたりしていきました。
タイプの違ういろんな作品に触れていきたいという思いが強いですね。
最近は企画の準備も兼ねて『映画クレヨンしんちゃん』シリーズや『鋼の錬金術師(2003年版)』『機動戦士ガンダム00』『アイカツ!』などを現行作品とは別に見ています。


好きなアニメ作品を教えてください。


古い作品もいくつか見たのですが、やっぱり自分がアニメにハマった以降の作品のほうが心に残りますね。以下バラバラな傾向に選んだつもりです。

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』
『GUNSLINGER GIRL』
『サムライチャンプルー』
『東京ゴッドファーザーズ』
『マインド・ゲーム』
『ef - a tale of memories.』
『魍魎の匣』
『ARIA』シリーズ
『とらドラ!』
『魔法少女まどか☆マギカ』
『放浪息子』
『花咲くいろは』
『日常』
『ちはやふる』
『ギルティクラウン』
『氷菓』
『じょしらく』
『つり球』
『凪のあすから』
『ピンポン THE ANIMATION』
『SHIROBAKO』
『放課後のプレアデス』


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

『マインド・ゲーム』は普段見ているアニメとは違う意味で一番驚かされた作品ですね。
今田耕司やキャラデザの末吉さんの顔が実写で挿入されたり、いい感じのシーンで油絵が飛び出したりする奔放な発想とそれを支えるドラッグな作画演出、大量に登場するサブキャラのヘンテコな造形どこを切り取っても楽しめる作品です。一見めちゃくちゃに見えても、心理面に寄せて場面の色や動きに一つ一つ意味を感じられます。
技術面ももちろんですが、西くんが一度死んでからの「自分の信じたままに、のびのびと活き活きと生きる」という前向きなメッセージには元気づけられます。
過度に説明がされていない作品なので、僕は伏線も一度では回収しきれずに何度も見直しても新しい発見がありますし、ものすごい奥深さがある作品ではないでしょうか。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

一番視点を置いているのは演出です。どんな構図に心理効果をこめているのか、カメラはどう動いて、色彩にどういう意味を持たせているのかなどなどです。
アニメを見ていてアハ体験みたいなものを感じたり、作り手の特徴が少しでも見いだせたりすると楽しいですね。


あなたにとってアニメとは?

作画、演出、脚本、背景、声優、音楽etc.いくらでも切り口が見つけられる美味しい芸術だと思っています。ここ何年かはアニメに救われてきました。頭の中でいつでもかたわらにあるものです。


感想(考察)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

アニメ視聴を始めたころはおはぎさんの「失われた何か」やまっつねさんの「まっつねのアニメとか作画とか」やライトノベル感想ブログの「平和の温故知新」「いつも感想中」さんなどのブログを読んで、直接触れていない作品を見た気になっていたような気がします。
ブログを読む下地があったのと、その後アニメ評論誌に寄稿されていた方々に多くふれ、人によって違う見方をされているのに触発されたのが大きいですね。


感想(考察)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

まずは、自分というスコープが見て感じた事を、人気度や売り上げなどをなるべく考えずに正直に伝えたいと思っています。少しでも他の人が気づかない細かいところまで見たいと思っていますがなかなか拾えませんね。


あなたにとって感想(考察)とは?

*年後に見返した時にそういう見方をしていたのかと自分用メモ。
今の所自分でも満足できるような感想や考察ができているわけではないので、もっと踏み込みたいところです。


ブログを書く場合、構想?日、実際に書く?時間、書いている時間に遊んでしまうことはよくある?

ブログをほとんど書いていないのであれですが、最新記事の場合、構想3日ぐらい、書いている時間は約6時間ぐらいだったと思います。(かかりすぎ)
かなり頭を悩ませて書きました。何も降って来ないときは気分転換するのも手だと思います。(そしてまた遅れる)

twitter感想の場合、もちろん直情的に書くときもありますが、しっかり書くときは15分ぐらい推敲してから投稿しています。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

孔文革(ピンポン) トリエラ(ガンスリ) 潮留美海(凪あす)
P.A.WORKS マッドハウス J.C.STAFF
(制作会社に並々ならぬ興味がありますが、あくまでもスタッフ次第で、それを集めるための箱だともいます。PA以外はなかなか選ぶのは難しいですね)
湯浅政明 岡田麿里 堀川憲司
(逆にもっと選びたかった(笑))


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

tatsu2(@tatsu2)さんやヒグチ(@yokoline)さん、ukkah(@ukkah)さん、イアキ(@iqyu2627)さん、大匙屋(@ksn2009)さんあたりの考察や演出(や作画)に関するブログやツイートです。
またいちじろー(@ichi_ziro160)、りきお(@rikio0505)さんあたりとやりとりすることで学ぶこともありますが、ここで書けないほど多くの方になるほどと思っています。
……ですが自分が書くとなるとあまり参考にできず、影響は受けているとはいえないですね。
また今まで同人誌企画に参加させていただいた、たつざわ(@tatsuzawa)さん、羽海野渉(@WataruUmino)さんには改めて感謝申し上げます。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

アニメの演出に興味があるので絵コンテ集をよく買います(出てほしいけど出ない作品が多い!←需要を考えると当たり前だ!)。アニメ系雑誌や原画集や資料集も買うことがあります。
唯一行ったアニメイベントはどらトラ(@dragonsnow1992)さんに誘われていった『心が叫びたがってるんだ。』の秩父先行試写会です。徹夜明けでダウナーな長井監督や岡田マリ―、(顔がちっちゃい)水瀬いのりちゃんたちを見られて幸せでした。しかし、試写会は半分で機材トラブルが起き、突然の上映中止。下を向いて帰りました(笑)。なかなか出不精なのですがこれから色々な業界の方に会いに行きたいですね。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など

リアルの生活に影響されて、書くための時間やモチベーションがなかなか維持できてはいないのですが、本当に素晴らしい作品に出会うと衝動的にエネルギーが湧いてきます。


宣伝・アピール欄

羽海野編集長(@WataruUmino)のアニメ評論同人誌『PRANK! Vol.3 水島努・水島精二作品評論集』を今夏分冊して刊行予定です。私は副編集長を務めます。(→http://ur0.xyz/rPFj )。
まだ締め切りまで三カ月近くありますので、興味のある方は私又はあげむらまで気軽にご相談ください。


・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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