物理的領域の因果的閉包性


演出家で見るアニメOP・ED 【その2】

2016-07-25 OP・ED選

◆ 山本沙代
・ ローゼンメイデン トロイメント(OPコンテ・演出)
・ はなまる幼稚園(1話EDコンテ・演出)
・ 進撃の巨人(ED1コンテ・演出)
・ 神撃のバハムート GENESIS(EDコンテ・演出) など



前回の記事で紹介させていただいた出合小都美さんはこの山本沙代さんの影響を強く受けていると思われます。
山本さんの場合は色が濃い目、とくに寒色系が多い印象ですね。あとコラージュっぽい演出、芸術性の高い背景など。
色の濃淡を使い分けた構成は決して手抜きではなく、背景にキャラクターが溶け込んでいて、強いメッセージ性を感じます。


◆ 石浜真史
・ かみちゅ!(OPコンテ・演出)
・ N・H・Kにようこそ!(OPコンテ・演出・作画監督・原画)
・ 進撃の巨人(OP2コンテ・演出・作画監督・原画)
・ 僕だけがいない街(EDコンテ・演出・作画・背景) など

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石浜さんも有名なOP・ED職人。女体を意識したシルエット演出、巧みな場面転換、全体的に間接的な表現が多い気がします。
N・H・Kにようこそ!のOPでは目覚まし時計の内側からキャラを見せる演出、進撃の巨人OP2ではゴーグルに映り込む巨人たち。
どういう視点で描いているかを意識すると面白い。あと音の合わせ方が独特。ギターやコーラスに合ってたりするので注目です。


◆ 中村亮介
・ 銀の匙 Silver Spoon 第2期(EDコンテ・演出)
・ ばらかもん(OPコンテ・演出)
・ 四月は君の嘘(OP1コンテ・演出)
・ クオリディア・コード(OPコンテ・演出・原画) など

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水彩画のような色使いが魅力の中村さん。ラフな線やあまり描き込まない背景も含め、ぬくもりを感じる画になっています。
監督作である灰と幻想のグリムガルを見てもらえればわかりやすいんですが、光の入り方やハイライトの入れ方が美しい。
動いているときよりも止まっているときのほうがグッと引き締まって見えるので、アニメというより絵画に近いんでしょうね。


◆ 池畠博史
・ 咲-Saki-(ED3コンテ・演出)
・ ゆゆ式(OPコンテ・演出)
・ きんいろモザイク(OPコンテ・演出)
・ それが声優!(OPコンテ・演出) など

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かわいいキャラクターを魅力的に動かせることで定評のある池畠さん。ロボットガールズZのようなコミカルな感じも好きですが、
主に日常系と呼ばれる作品や日常芝居において、ふいに見せるフェティシズム、それを絶妙な角度で見せる構図が素晴らしい。
飛び抜けて派手な部分はありませんが、何度も見ていると「あ!ここ好き!」という瞬間があるはずなので、注目して見てください。


◆ 江畑諒真
・ 天体のメソッド(EDコンテ・演出・作画監督・原画)
・ アブソリュート・デュオ(OPコンテ・演出・原画)
・ グリザイアの楽園(EDコンテ・演出・原画)
・ Dimension W(EDコンテ・演出・作画監督・原画) など

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躍動感のあるアクションといえば江畑さん。踏み出す瞬間、踏ん張った瞬間のチカラのかかり具合がとても上手く表現されいます。
歩いているときの足の付根、大きな武器を持ち上げたときの腰の入り方、重心がしっかりしているから動きが締まるんでしょうね。
映像的に良く見えるときって何かしらの理由や根拠があるんだと思います。ただの思い込みですが、それを妄想するのが楽しい。


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