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女将視点で考える 『花咲くいろは』

2011-05-21 2011



喜翆荘女将で緒花の祖母である四十万スイ。この女将を中心に 『花咲くいろは』 を考えてみたいと思う。

喜翆荘はライバル旅館 「福屋」 の影響もあって経営不振とされているが、私にはもっと大きな問題があるように思う。それは 「跡継ぎ」 がいないこと。
長女の皐月を勘当してしまった為、次の跡取り候補といえば仲居頭の巴になる。しかし第7話で玉の輿を狙っていたが旅館の不振か、もしくは番頭の縁に魅力を感じなかったのかわからないが、すでに諦めているような発言があった。
長男の嫁ともなれば期待が高まるが巴本人にその気はない。結婚に悩み母親を心配し実家に帰りたいなんて言い出すくらいだから仕事は出来てもずっといる気はないらしい。

なら次の候補は花である。商売、とくに自営業において世襲を重んじる理由はいくつかある。
そのひとつとして、客商売は人柄が大切なので自分と同じ感性や考え方、方針を受け継いでもらえる人がベストと考える。第6話にあったように母と子、祖母と孫娘はどこかしら似た感性を持っているもの。
また、女将の年齢は不明だが60歳と仮定してもあと10~15年は現役でいられる。花は現在16歳、現役を退くころには26~31歳になっている。働き盛りの女盛りである。しかも 「福屋」 の一人娘、結名と同い年。
女将にしてみれば本当は皐月が良かったのだろうが、男関係がだらしない上に子育てもまともに出来てない有り様。もう花に期待を寄せるしかない。

と、ここで疑問に思うのが女将が花を引き取った理由である。皐月が男と夜逃げした挙句いらん子扱いになって放り出されたようになっているが、もし跡取りを少しでも期待していたとするなら話は変わってくる。
有望な人材が揃っていても上手く噛み合わず業績は右肩下がり、経営はマンネリ化していることだろう。「答えはわからないけど何か出来ればいい」 と考えているのは花だけではない、女将も同じ気持ちだと思われる。
そこで花の存在だ。女将にすればチャンスである。皐月から引き離し、時間をかけてじっくり育てれば将来は・・・なんて思ったとしたら?
花に対してキツイ面もあるが、皐月が出来なかった分の母親代わりと思えばいくら可愛い孫娘でも厳しく叱ったり出来るものだ。

女将が本当にそう思ってるのかはわからないが、花の存在は喜翆荘にとっても祖母という立場からも必要だと感じてるに違いない。
だって女将は必要なときにしか口出ししないし、余計にでしゃばったりせず、しかもある程度サボったり出来るほど自由な時間も与えている。
おおらかでかつ粋な心を持つ人が、ただ感情にまかせて怒ったり叱ったりはしない。そこには理由があって愛がある。花だけでなく民子や菜子の将来もきっと考えてくれているはずだ。

商売は先を見据える職業、それは経営だけではなくてお客様一人一人の気持ちや働く人の気持ち、そして自分自身の先まで考え、悩む職業だと思っている。
そんな先まで、そんな人のことまでわかるはずがない? もちろんそうだ。でもわからないからこそ考えて、理解出来ないからこそ、答えがないからこそ悩むから面白いんだ。仕事も人も。

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テーマ: 花咲くいろは
ジャンル: アニメ・コミック



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