物理的領域の因果的閉包性


印象的だった話数で2016年を振り返る

2016-08-07 2016

◆ 昭和元禄落語心中 第九話
脚本:熊谷純 コンテ・演出:木村延景 作画監督:森本浩文、佐藤このみ、藤田正幸 総作画監督:中嶋敦子



大きく物語が動いた第9話。画面上半分だけ使って下は真っ黒だったり、助六とみよ吉が抱き合うシーンでは川の映り込み。
天国と地獄のように上下を意識した画面作りになっていたし、重たいシーンでの『感情の逃がし方』がとても素晴らしかった。
声優も演技も一流なので、下手に画面で盛ると重すぎる。直接的な表現を減らして感情に寄り添うような演出が光っていた。


◆ ふらいんぐうぃっち 第4話 『桜の中の占い師』
脚本:福田裕子 コンテ・演出:倉川英揚 
作画監督:芝田千紗、徳田賢明、前田義宏、藤部生馬 総作画監督:安野将人



単に犬養さんが好きなだけですが、犬っぽいときと素顔のギャップ、美人で巨乳なのに酔っ払うとだらしのないところ。
男の好みをすべて詰め込んだかのようなパーフェクトキャラ。真琴の作った金平糖を食べて本気の犬になるとこが笑えた。
全話通して、間のとり方や背景の綺麗さ、演技やキャラ立ちの良さ、どれを取っても安定感バツグンの作品でしたね。


◆ ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン Episode 02 『不本意なる褒賞』
脚本:ヤスカワショウゴ コンテ:浅香守生 演出:若林邦甫 
作画監督:桜井このみ、飯飼一幸、佐藤このみ、JEE JOONYYUN、ZANG YOU SHICK 総作画監督:宇崎暢芳



1話がほぼキャラ紹介だけだったので見る気失せてたんですが、時間あるからと見てみた2話がとても面白かった。
頭脳派なイクタと武闘派なヤトリ、そのやりとりだけでも楽しいのに、コミカルな面も見せるなんでも第三皇女シャミーユ。
この3人がとくに楽しい。第2話後半、シャミーユがイクタの過去を語りながら徐々に高揚していく感じが演技も含め最高。
世間知らずな皇室育ちゆえ、むやみに権力を振りかざす未熟さが12歳らしさを際立たせていて、とても秀逸なシーンだった。


◆ 機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY
脚本:松尾衡 コンテ:松尾衡、寺岡厳、カトキハジメ 演出:松尾衡、吉沢俊一、綿田慎也
作画監督:高谷浩利、玉川真吾、田頭真理恵 総作画監督:高谷浩利



TVシリーズではなく劇場版ですが、ロボアニメが苦手な自分としては珍しく集中力が切れずに最後まで見れた作品。
松尾監督といえばミュージカルというイメージ。それをガンダムで、しかも今までと違うアプローチで攻めたとこが高評価。
音楽の主張が強い作品も苦手ですが、極限状態の死闘で流れる曲たちが血湧き肉躍るように自然と耳に馴染んでくる。
細かい説明など無く、ひたすら戦いに没頭する姿は、ベトナム戦争モノのアメリカ映画を見ているようで楽しかったです。


◆ スケッチブック ~full color's~ Page.10 『出会いの先』
脚本:岡田麿里 コンテ:木村隆一 演出:佐藤清光 作画監督:梶浦紳一郎



2016年の作品ではありませんが、駒々真子さん @komagomamako に教えてもらって最近見たばかりなので、まとめ。
第2話は主人公の梶原空がいつもの習慣をやめて冒険する話。そしてこの第10話ではいつもの裏山で写生会をすることに。
いつもの場所でいつも通り絵を描くわけですが、そこで秋を目で、肌で感じる。2話では自分が行動して周りの違いを感じてた。
つまり自分が動いて変化を捉えようとしなくても変化を感じ取れるようになった。そして筆で上手く書けなかった絵が手で描けた。
この手で絵を描いたのは根岸みなも。2話の梶原空と状況がよく似ています。自分で行動し部室に来て部員と関わりを深めた。
前後半でそれぞれの成長を描きながら、どちらも否定することなく捉え方次第で成長できることを示した奥の深い話数でした。


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