物理的領域の因果的閉包性


マイベストエピソード企画

2016-08-17 ベストエピソード


元記事:マイベストエピソード企画 - ヒサゴリオン @tsiolko


①『神様のメモ帳』page.1『彼女について知っている二、三の事柄』

初回一時間スペシャル。
深堀せずとも、キャラ立てされており、尚且つ事件の解決方法も不自然ではない。正直に言って、これで終わってもよかったのではないかと個人的に思ったほどです。後半になるにつれて、解決方法が超能力に近くなっていくので……
EDはMr.Bigさんの『Colorado Bulldog』に合わせてフラッシュバック映像を映す、『ケイゾク』のOP風となっているのも見所です。


②『フレッシュプリキュア!』第二十話『ダンスとプリキュア…どちらを選ぶ?』

プリキュアが過労で倒れて病院送りになる回。
学生やって、変身ヒロインやって、趣味というか将来に向けての努力もちゃんとして、っていうと本当に気持ち悪いので、倒れてくださってありがとうございますとしか言いようがない。プリキュアシリーズに特有の癒しの力的な何かで戦闘後の街が元通り、という事も『フレッシュ』には無いので、その「蓄積」感と言いますか、各話でストーリー以外の部分でもリセットしない主義を感じます。
時代が時代なのか、『セーラームーン』の頃は出来ていた視覚的に分かりやすい凄惨なシーンの代わりなのかもしれませんね。


③『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第八話『俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない』

第七話で妹さんの書いた小説がバカ売れし、そこからの続きの回。
その小説が一巻だけの状態でアニメ化が決定。異常事態に異常事態が重なっているように見えて、一巻だけの状態でも「売れればアニメ化」とかはありそうな話ですね。妹さんのクソ舐めた態度はぶれる事なくアニメ化に際し、膨大な注文を製作陣に話し、それを製作陣は粉砕し、逆にあらゆる原作改変を強要するクダリの空気の悪さは最強。その後、兄さんが必死に製作陣に頼みこむと、なんと折れてくれるという。


④『攻殻機動隊SAC 2ndGIG』第二話『飽食の僕 NIGHT CRUISE』

二話にして、なかなかに難解な回。
『GITS』の清掃業のおじさんから見た世界はこんな感覚なんだろうか。「個別の11人」にはなれなかった(ならなかった)「個人」を描いていて、言い換えれば「二話だからこそ」やる意味があった一話完結の話かなとも思います。こういった「個人」の抽出の仕方は『東のエデン』にも通じる神山監督らしさなんですかね。


⑤『ブラック・ブレット』#13『神を目指した者たち』

あまり最終回をこの手の特集に選びたくなかったのですが、本当に好きなので入れました。
最終回以外では、ボコボコ意味もなく人を殺し、それに対して主人公がさほど動揺してなくて、逆に私が動揺させられるようなアニメだったのですが、最終回でなんと主人公が自分の感覚が麻痺している事に気づき、相方に縋るシーンがあり、ハッとさせられました、
あと、ヒロインが急に悪を殺す為に悪になったりするのも良い仕事してましたね。


⑥『キューティーハニーF』第三十九話『花嫁ハニー!愛の光は永遠に』

倒されたラスボスが「私は何度でも復活するぞ~」とか言いながら、結局番組の放送スケジュール的に未来で復活したのかしてないのかよく分からないまま終わるんですけど、これは三十八話で一応、ちゃんとラスボスを倒して、三年後が舞台の三十九話で復活してくれます。
あと、この『F』のキューティーハニーはアンドロイドではなく、人工生物なので普通にお子さんが出来たりするんですよ。だから、三十九話では結婚して、子供もいる状態なんですけど、変身して戦ってくれます。本編終了後の世界で、変身出来るくせに正義の為に戦わないヒーロー・ヒロインは割と欺瞞だと思うので、とても良い回です。


⑦『鋼の錬金術師』第四十八話『さようなら』

不自然な位の長会話を見せる際、普通ならもっと細かくカットを割るだろうし、景色を映すと思うのですが、『さようなら』では車内のキャラ(もしくは車自体)を映し続け、視線を逸らさせないように仕組まれています。エドもロイも今まで積み重ねてきた努力や達成される筈だった目的を捨てても、手に入れなければならなくなった「今」の重さを感じさせてくれる、四クールだからこそ泣ける回ですね。


⑧『M3~ソノ黑キ鋼~』第十二話『二人ヲ繋グモノ』

基本的には総集編の形の回。
任務により危険地帯に派遣される主人公。その帰りを待つヒロイン。
極限状態に追い込まれて精神が不安定になっている主人公がヒロインを想い、そしてヒロインは主人公の事を想って……それぞれが回想する。という処理の仕方で、永遠に誰か一人のモノローグが続くのではなく、キャッチボールのような形で総集していくのでストレスにならず、若干の病みを感じながら観ることができます。
二人の共依存的な関係を一クールかけて作ったからこそ出来た回です。


⑨『この美術部には問題がある』第三話『さがしものはボブキッス』

劇中で、ヒロインが男主人公に三次元の雑誌を渡すシーンがあって、そこに掲載されている写真の類が完全に我々寄りの頭身であったり、目のサイズの人間なんですよね。じゃあ主人公たちは「何者なのか」というより根本的に「どういう生き物なのか」を問うているのです。これは意外とEDの歌詞と一致し、キャラの多様なデフォルメ顔に対する答えにもなっていると思うのです。


⑩『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』第十四話『スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ PART 2』

基本はフラッシュアニメなんですけど、ヤモトさんの回というよりは女子が出る回だけは毎回ちゃんと動くニンスレ。
短い尺の中でキャラたちの過去、奥行きを感じさせる芝居(絵も声も含めて)が見所です。アニメ内で藤原さんと雨宮さんは師弟関係となっているのですが、芝居の面でどんどん雨宮さんの演技レベルが上がっていくのが泣けます。尺の都合上、テレビ版ではラストシーン(これがまた良いのですよ)がカットされてしまっているので、観てくださるなら配信版を観てほしいです。


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