物理的領域の因果的閉包性


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マイベストエピソード5選

2016-08-21 ベストエピソード


元記事:マイベストエピソード5選 - じゅじゅるさん。 @jujuru


◆戦姫絶唱シンフォギア EPISODE 12 『シンフォギア』


自分の間抜けなお話をしますと。
僕、当時、シンフォギアは全12話だと勘違いしてて。だから最終回の気分でこのエピソードに臨んだわけです。
満身創痍になりながら自分の役割を果たし倒れていく仲間達。
響はぼろぼろになって立ち上がる。
お前が纏っているものはなんだ。心は確かに折り砕いたはず。
いったい、なんなのだ。
勝っているはずのフィーネが戦慄する。矢継早に、饒舌に疑問が飛ぶ。
それに対する響の応えに、僕は身震いしました。
「シンフォギアアアアアアアアアア!!!」
それはとてもシンプルで、とても腑に落ちる答えでした。
響が傷つき、這いずり回りながら習得したもの。その力、その心。それはシンフォギア。
それ以外の言葉は必要ありません。
そしてエンドロールとともに高らかに鳴り響く「Synchrogazer」。
僕は思いました、これは完璧な最終回だと。
倒すべき相手はまだ健在です。しかし、僕は答えを得たのです。これでいいのだと納得できました。
だから、あと1話あると知ってびっくりしましたし本来の最終回も素晴らしいものでしたが、それでも僕の中でこのエピソードは特別なものとしてずっと胸に残り続けました。
言葉を創造し、力を与えるという行為について、僕はこの作品からひとつ学びました。
で、また改めて今日視聴したのですけど、クリスちゃんと翼さんが散って響が倒れ、場に絶望感が漂う中、足音が響いてくるんですね。
この足音で僕、落涙してしまって。そこで泣いたのは今までなかったことです。その足音の数々は響が戦う理由なんです。そして紡がれるみんなのメロディが、巡り巡って響を後押しする。
何度も視聴したのに、まだまだ作品の魅力を見つけられる、こんなに嬉しいことはないですね。
あのシンフォニーは今も、僕の胸で響き続けています。


◆君に届け 2ND SEASON episode.0 『片想い』


くるみ視点から描かれる、くるみの恋の一幕。アニメオリジナルエピソードで第二期は幕を開けます。
一期の総集編プラス新作という構成なんですが、主人公・爽子の恋のライバル・くるみが振り返るという変則構成になっていて、くるみから見た爽子・風早が描かれていて新鮮な気持ちで視聴できます。
僕は本当にくるみが好きで。
くるみに名前のコンプレックスがあるからなのはあるけど、はじめから爽子をちゃんと下の名前で「爽子ちゃん」って呼ぶの、彼女だけなんですね。
人から傷つけられた者同士だけど、それによってハリネズミになったくるみにとって、傷つけられても、諦めかけても人と正面から向き合うことをやめなかった爽子がまぶしい。
だからくるみが振り返る思い出もね、風早より爽子との交流の部分が多いんじゃないかというくらい。
くるみは爽子を恋のライバルだから嫌っているけど、爽子との会話やその時のくるみの心境を彼女視点で追って行くと、これはそういう関係じゃなかったら最初から友達になれていたんでは?って思えてくるんですね。
でも、どうかな。もしもはないんですよね。対立したからこそ、今の彼女の心境に至ったのだろうし。
雪振る夜の北海道をひとり彷徨うくるみには妙な落ち着きがあります。
気持ちよく振られて、納得感を得られたからかも知れない。
それでも、想いは消えたわけじゃない。もうすぐバレンタイン。
街の灯りがほのかにくるみの恋心をデコレートします。
街に降る雪がこんなに優しく映って見えるの、不思議ですよね。
光の当て方を返ることで物語がまた別の色付きをし始める。
アニメスタッフの原作へのリスペクトを強く感じるエピソードでした。


◆エクスメイデン 『居酒屋たまき 第一話 ~ほっけの塩焼き~』


ネット配信アニメが苦手でした。
(期間内なら)いつでも見ていいスタイルが馴染みませんでして。それまで僕はテレビアニメの習慣で曜日とアニメって紐づけられていたんですね。
「週の初めを告げるアニメ」とか「土日らしいアニメ」とか。
そんなある日、エクスメイデンに出会いました。すでに3本ほど公開されておりました。
そのうちのひとつ、「居酒屋たまき ほっけの塩焼き」と名付けられたエピソードは、ネット配信スタイルの豊かさを僕に教えてくれました。
タイトル通り、居酒屋のような緩やかさ。
声優さん達の地が出たような、気の抜けたビールのようなやり取り。
芝居の組み立てがかなり声優さん任せ(のように聞こえる)で自然体に近い。
まさに居酒屋で隣りの客の会話に耳を立てているような感覚に陥ります。
いつでも来ていい。ネットにアクセスすれば、たまきさんと長官に会える。新しいアニメとの出会いのスタイルでした。
配信開始は2014年ですが、今も全話ニコニコ動画にて視聴できます。
僕は今もときおり、居酒屋たまきに立ち寄ります。
あのひとのあのひとことを聞くために。
「ひさしぶり。いつもの席、空いてるよ」


◆星方武侠アウトロースター #8 『腕ずくの発進』


アウトロースターをひとことで要約すると、「片田舎のチンピラがチャカ手に入れてやんちゃしすぎてホンモノに目を付けられる話」です。
宇宙勢力を揺るがす謎のグラップラーシップを手に入れたジーン一行の前に現れる数々の刺客。
達人VSロボット。管制の協力を得ず、力づくで発進するアウトロースター号。はじめてのグラップラー戦闘に挑む一行。
本郷みつる監督コンテによる、見所山盛りの贅沢仕様。どれかひとつの要素でも1エピソードが成り立つのに、それをぎゅうぎゅうに詰め込んでいます。
俺様なジーンが皆を引っ張り、ジムがサポートし、メルフィナがジーンを支え、鈴鹿は体を張って敵を足止めする。
アウトロースター号の基本戦法がここに確立。打ち合わせなしの突発的な発進に、誰の指示もなくそれぞれが自分の役割をこなす。
寄せ集めが戦いの中で一致団結して行くさまって、やっぱり好きだな。
あと、発進シークエンスっていつも僕をワクワクさせてくれる。「サブイーサドライブ」などのその世界特有の独自用語が混じるとさらに盛り上がる。中華圏の影響が強い世界観なので、モニター表記もかなり独特です。
男心をくすぐるさまざまなギミックが散りばめられ、宇宙船が近接格闘するオリジナリティの強い高速戦闘を彩っています。
気分を盛り上げたい時に、長い間繰り返し見てるエピソードです。「あんたも、魅せてくれよ!」ってジーンに発破をかけてもらうために。


◆シスター・プリンセス RePure キャラクターズ 12 『咲耶』


幼い咲耶の「今日は良く晴れた土曜日」という明るいモノローグとは裏腹に、分厚い雲に覆われる灰色の街。
幼少期の彼女と、現在の彼女が休日の街を一人でさまよう様子が描かれます。
空の高い夏の日をゆくワンピースの少女と、かさついた冬の街を特徴的な赤いマフラーでさまよう咲耶。
すべてから祝福されたような幼いあの頃と比べ、うつむく彼女は何かの罪を背負ったかのよう。
シスタープリンセスシリーズの二期にあたる本作は十二人の姉妹達が総登場するストーリーズと姉妹ひとりひとりにスポットをあてたキャラクターズの二部構成になっており、キャラクターズの最終回を飾るのが、姉妹では年長グループの咲耶。
キャラクターズは各話それぞれ異なる演出家を招いたオムニバスになっており、ゆえに非常に作家性の強い作品が揃いました。
咲耶回は長濱博史さんが演出・絵コンテ・作画監督を務めています。
基本的に明るい調子で兄への愛情を素直に表現する他の姉妹に対し、咲耶はある「気付き」に達している点が大きく異なります。
それは、「兄を想う事は妹には許されない行為である」ということ。
教会で祝福される新婦に憧れてハンカチのベールを掲げる幼い咲耶。いつか訪れるその日を信じて疑わない。しかし今は何故頬を涙が伝うのか。
アニメシスプリで描かれるラストエピソードが「兄に恋する事の罪」であることに、当時驚きました。
それはひとつの成長でもあり、キャラクターが変質していく事でもある。作品のお約束を超えていく事でもある。
色の沈んだ街にひるがえる赤いマフラーが印象的です。フルカラーの思い出とモノクロの現在を同じモノローグで交互に映す演出も時の残酷さを物語っています。
EDの最後に綴られるメッセージ「Thinking of you in this spacialday.」は制作者からの視聴者へのメッセージか、誰に贈られることのない咲耶の独白か。(放送当日はクリスマスなのです)
映像で、シナリオで。最終回で視聴者のやわらかいところに踏み込んできたこのエピソードは今も僕の刺になっています。


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