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マイベスト“雨の日”エピソード5選

2016-08-30 ベストエピソード


元記事:マイベスト“雨の日”エピソード5選 - ドラマチック・ワルツ @Ichi_ziro160



● ARIA The NATURAL 第17話 「その 雨降る夜が明ければ・・・」


脚本:吉田 玲子 絵コンテ:佐藤 順一 演出:筑紫 大介、左藤 洋二 作画監督:音地 正行、羽生 貴之、岩崎 優、古賀 淳二


 『ARIA シリーズ』の2期に当たる作品で、本作品の一つの山場となる話数です。主人公の水無灯里が働くARIAカンパニーにて、会社の先輩であるアリシア フローレンスが新人時代から使われていたゴンドラが劣化により客乗運行が出来なくなったために、そのゴンドラと別れる内容です。

 ゴンドラと別れを惜しむ灯里はゴンドラと共に夜を明かします。その際、淑やかに雨が降ります。傘を差しにするアリア社長に対して灯里は「気持ちいいのから」という理由で断ります。同じ時間を過ごした道具に対しても敬意を表し、ゴンドラとの思い出を思い返す中で灯里は涙を流し眠りに落ちてしまいます。そんな彼女に対し、ゴンドラの精(と思われるご老人、詳細は語られていません)が傘を差してくれます。ネオ・ベネツィアに来た灯里を仕事面だけではなく、様々な面において支えていたゴンドラが最後まで、傘を差すことにより灯里を守り支えます。この灯里を守り支えるという一貫した流れを示すことにより、雨の日の話数でありながら冷たい話ではなく、温かい話となっています。



● ましろ色シンフォニー 第10話 「なみだ色の雨やどり」


脚本:砂山 蔵澄 絵コンテ・演出:岡 佳広 作画監督:梅津 茜、仁井 学、平野 絵美、北條 直明、川村 敏江 作画監督補佐:小林 雅美 総作画監督:杉本 幸子


 主人公である瓜生新吾が所属するぬこ部は活動を着々と続けます。しかし、空気はどこか重いもので、そんな中、部活の先輩である天羽みうに新吾が告白する姿を乾紗凪が目撃してしまうという内容です。

 本編を通して常に空は曇り、新吾の告白と共に雨が本降りになります。物語の展開を曇り⇒雨という展開に重ねて描くことで、物語に動きが出るものになると思います。

 そして、涙雨、その一言で紗凪の想いを天候に乗せて描き切ります。瀬名愛理が傘を差し出すが、その傘の放棄によって雨を直接受け、紗凪の強がりな面が引きはがさせるような印象を持ちます。力のある話数です。



● TARI TARI 第5話 「捨てたり 捨てられなかったり」


脚本:橋本 昌和、佐藤梨香 コンテ・演出:浅井 義之 作画監督:吉田 優子


 バドミントン全国大会への出場をかけた田中大智の試合など、本作のメインキャラクターである5人の物語を進める中、その内の一人である坂井和奏が亡き母親である坂井まひるとの過去に少しずつ向き合っていくが塞ぎ込み、そしてピアノを捨てようとしてしまうと言った空回りをしてしまう内容です。

 Bパート、低気圧により降り頻る強い雨と風が、坂井和奏を坂井まひるとの別れの日に遡らせます。本作第6話での母親との過去に向き合う話への溜めを作る大事は話数であり、雨が思い出に対してキャプチャーのような役割を持っていると思えます。

 因みに、本作のOPアニメーションでは傘も差さずに雨に打たれる和奏を描いています。このことから彼女の少し暗い側面には雨が関係しているということが窺え、この5話への繋がりを示しているように感じます。



● 中二病でも恋がしたい!戀 第10話 「真夏の夜の…雨と鞭」


脚本:花田十輝 絵コンテ・演出:武本康弘 作画監督:秋竹斉一


 富樫勇太のことが頭から離れず戸惑う七宮智音が、自身の勇太に対する想いと向き合う、そんな彼女の姿が凄まじく切ない内容となってます。

 七宮智音が魔法魔王少女としてのシンボルである目元のシールを使い、彼女の揺らぐ想いを見事に表現しています。Bパート、社での雨宿りの場面では、勇太に質問をする最中の彼女を目元のシールがない右側から写し、一人の少女として描き続けるところなど、重要な場面と言えると思えます。そして、そのシールは最後に雨の中で完全にはがれ落ちます。雨が彼女のシール(魔法魔王少女のシンボル)を、さらに揺るがせるものとなっています。



● 六畳間の侵略者!? 第9話 「陽だまりと虹」


脚本:白根 秀樹 絵コンテ・演出:徳本 善信 作画監督:斉藤 佳子


 悪の魔法少女・藍華真希の攻撃を受け倒れる虹野ゆりか、幾ら自分が本物の魔法少女であると言っても信じてもらえなかったゆりかの本当の姿と抱えているものを里見孝太郎たちに知ってもらい、共に藍華真希と闘う内容です。

 Aパート、雨の中に真希との闘いで倒れるゆりか、ボロボロになりながらも雨は止み、青空が見える場面、そしてBパート、画面に満ちる日光と虹の中で孝太郎に背負われるゆりか、雨⇒晴⇒虹という見事な流れに、また明暗という描写に心を奪われます。虹野ゆりかの虹という彼女のキャラクター性を大事にしているような話数です。


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