物理的領域の因果的閉包性


ReLIFE Report 10 『みんなのワガママ』 感想

2016-09-03 2016


脚本:兵頭一歩 コンテ・演出:備前克彦 作画監督:渡邉慶子、森亜弥子、池内直子

気持ちがわからなければ、友達を心配してはいけませんか。
同じ目に遭っていなければ、友達を心配してはいけませんか。




日代千鶴のセリフが心に響きました。同じ部活をして同じ苦労をして同じ怪我をしていなければ友達を心配してはいけないのか。
同じ作品が好きで同じタイミングで見て同じ価値観でなければアニメを語ってはいけないのか。と、言われてる気分になりました。
もちろん相手を思いやるのは自由だし心配するのも自由。でも狩生玲奈が試合に出ないのも日代千鶴が言ってることもワガママ。
日代千鶴が右手でスカートを握りしめるところを見ても、過去に何かがあって失敗を繰り返したくないという気持ちが表れています。




狩生玲奈が試合会場に到着し、日代千鶴の髪ゴムを受け取る場面。とても良かったです。同じ部員でなくとも友達を思いやれる。
第5話で、狩生玲奈の素直な気持ちを知ってから変わることができた日代千鶴。その変化に対するお礼がここでやっとできました。
そして狩生玲奈が謝罪し、玉来ほのかに手を差し出す。最初ここがよくわかりませんでした。深々と頭を下げてお詫び、ではない。
バトンタッチ、陸上のリレー、アンダーハンドパス!!リオ五輪の陸上400mリレーで日本チームがやったバトンパス!あれだ!!
陸上のバトンパスで「アンダーハンドパス」といえば、前のランナーが下からバトンを出して、次のランナーが上から受け取る方法。




そしてバレーボールにおける「アンダーハンドパス」とはレシーブのことで、両腕を前に差し出すようにしてボールを受ける方法です。
Aパート、狩生玲奈が玉来ほのかのアタックをしっかり受けきれなかった回想シーンがありました。気持ちを受け止めきれなかった。
それが3年間の部活を通して、玉来ほのかのワガママを、狩生玲奈のワガママを、お互いが受け入れる。だからあの演出だった。
差し出した手は、本気のアタックを受けようとしてきた狩生玲奈の気持ちであり、添えるように置いた手は玉来ほのかの思いやり。
最後逆転勝ちしないところも良かったし、同じ大学に行くというオチも素晴らしかった。すれ違いを見事に終結させた神回でした。


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