物理的領域の因果的閉包性


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【アニメノミカタ】 視点と論点

2017-07-18 その他


1989年8月15日に刊行された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』第59巻に「おばけ煙突が消えた日」という話があります。
少年時代の両津勘吉と臨時担任としてやって来た若い女性教師・佐伯羊子、そのふれあいと別れが描かれています。
この話に出てくる「おばけ煙突」とは、見る方向によって煙突の数が1本から4本へと変化する「不思議な煙突」。



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テレビ画面は平面なのでどんなに立体的な動きをしていても一つの方向でしか物事を捉えることができません。
もちろんテレビの前で立つ位置を変えながら視聴しようというのではなくて、物事を平面的に考えないということです。
物理的にキャラクターが一人しかいないのに二人と仮定する。そうではなくて、物事の裏側や背景を想像するということ。
画面には映ってないけどあのキャラクターはこういう動きをしてるんではないか、こういう心情で行動してるんじゃないか。
そんなことを想像しながら動きや表情を追っていくと、もしかしたら?といった可能性や疑問が浮かんでくるようになる。


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プリンセス・プリンシパル 第1話 「case13 Wired Liar」の終盤。
西側に逃亡しようとしたエリックが、もう逃げられないと諦めてバッグと銃を捨てるシーン。
アンジェの「弾なら抜いてあるわ」という言葉を信用したから銃を捨てたのか?
エリックを殺すときに弾を込める動作をしなかったことからもわかる通り、アンジェは弾を抜いていなかった。
上の画像を見てもらうと、弾があるようにしっかり強調されて描かれています。

つまりどういうことかと言うと、
・ エリックは弾があると知りながら銃を捨てた。
・ アンジェを撃とうと思えば撃てたが、撃たなかった。

ではその理由を考えてみると、
・ もし逃げてもアンジェの仲間や内務省に殺されるとわかっていたから。
・ サインした用紙が生命保険のものと気付いて妹のためになると思ったから。
・ 両親が殺されたというアンジェの話を信じていたから撃てなかった。

詳しい理由は描かれていないのでわかりませんが、いろんな可能性が考えられます。
もしアンジェの言葉だけを信用していたら、弾が偶然残っていて殺された。そう思ったかもしれません。
また銃をよく見なければ、なぜ弾があってエリックが殺されたのか、なぜ死ぬとわかってサインしたのか。
そんな疑問さえ浮かばずに「良い話だった」と理解したフリをしてツイッターにつぶやいてたかもしれません。

見たままを素直に受け入れることも表現する側としては必要なことですが、それだけでは楽しくならない。
画面で起こったことをそのまま文章にするだけなら実況して楽しめばいい。せっかく読むなら価値がほしい。
あの人のツイートを見たから、あの人のブログを読んだから新しい発見があって楽しみ方が広がった。
そういう読み手でありたいし、書くときも何かプラスになるようなものでありたいと思っています。
説明が下手で申し訳ありませんが、また気付いたことがあれば更新したいと思いますのでよろしくお願いします。


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