物理的領域の因果的閉包性


プリンセス・プリンシパル 第7話 『case16 Loudly Laundry』

2017-08-21 2017


脚本:大河内一楼 コンテ:橘正紀 演出:大森祐紀 作画監督:高橋あやこ、金丸綾子 総作画監督:鶴窪久子



調べてみると実際の19世紀イギリスでも女性が働くということは貧困家庭であると考えられていて、
メイド、洗濯婦、工場や店の下働きといった下級の職業しかなく、白い目で見られていたらしい。

第7話で気になったのは、ちせの言動。母親の手術という言葉に敏感に反応したり、腕の傷もそう。
この時代、日本のほうが男尊女卑の思想が強く、ちせの特殊な家庭環境も関係すると思いますが、
女性が軽視されることに特別な感情があるんでしょう。父親だけで母親のことは語られてませんし。

これまでの話数を振り返ってみると、第5話の case7 でドロシーとアンジェに斬りかかっただけで、
斬ったりみね打ちにしてるのは全部男性です。もちろん敵側に男性が多いことも原因の一つですが。
プリンセスの後に社長になったマリラのキャラ性を考えても、どこか母性に似た感情を求めている。
今後語られるかどうかわかりませんが、そういうちせの過去も垣間見える話数になっていましたね。

あと、ちせがプリンセスに言った『お主の自由になる財産はそれほど多くないはずであろう?』
これは第4話の case9、ケイバーライト採掘場の式典で堀河公がちせに言ったセリフ
『王国と共和国、信頼できるパートナーはどちらか、我々は選ばなければならない。』
と繋がっていて、ちせがプリンセスの内情まで知ってることを本人に伝えるということは信頼の証。
つまりこの第7話 case16 の段階では共和国側をパートナーとして信頼していることがわかります。
たった一つのやりとりで設定の緻密さ、キャラや物語の背景まで想像させる作り込みには脱帽です。


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