物理的領域の因果的閉包性


NEW GAME!!2期 第6話 『八神の左手 青葉の右手』

2017-08-22 2017


脚本:志茂文彦 コンテ・演出:山﨑みつえ 
作画監督:板倉健、三島千枝、山野雅明、武藤幹、山崎淳、齊藤大輔、渡辺舞、山崎輝彦、吉村恵、手島行人
総作画監督:木野下澄江、山野雅明



原作未読です。ですが原作ではバラバラだったストーリーをひとつにまとめていることは理解しています。
モブのキャラデザとは違う責任の重さ、社員を代表する重さ、作品を担う重さ、それが表現されていました。

青葉のこれまでの努力を見ていれば、もっと温和な解決方法やストーリー展開もあったとは思います。
もし葉月がキービジュアルのコンペを提案して、プロデューサーがそれを承諾して、コンペをやったとする。
出来レースとわかっていながらそれを青葉に伝えず、大勢の社員の前で優劣がはっきり決まってしまう。
そこで涙する青葉を想像すると、本編のように事前にコウのデザインを見て涙するよりはるかに残酷です。

都合の良い言い方をすれば、大人の事情も考慮した上での最大限の優しさだったのかもしれません。
その優しさを象徴するのが、肩で泣いた青葉をコウが左手で制止しようとするシーン。ここがすごい。
もうすぐで青葉に触れようかとした瞬間に、両手を突き出し青葉自身が自分を律して最後まで書くと言う。
コウのあの左手は第2話、共同でのキャラデザが決定したときに青葉の右手と合わせた、あの左手です。
そう思いながらこのシーンを見ると泣けてくる。思いつきの右手から生まれたキャラと優しいコウの左手。

この作品でここまでシリアスな内容をやる必要があったのかを考えると、そうではなかったかもしれない。
でも何もかも順調に行きすぎてる姿を2クール使って見せられるより、リアルな挫折や苦悩もあって良い。
個人的にはこの話をやってくれたおかげで単純に可愛いだけのキャラから羽ばたけた。そんな気がします。


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