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【TVアニメ】 マイベスト監督脚本回 7選

2017-09-09 ベストエピソード


機動戦艦ナデシコ 第23話 『『故郷』と呼べる場所』(1997)


脚本:佐藤竜雄 コンテ:桜井弘明 演出:はばらのぶよし 作画監督:浜崎賢一



ナデシコを降りたクルーたちは食堂、声優などの仕事に戻る。しかしメグミの出演した番組は戦時士気高揚番組と化して...。
クルーたちは成長しているのに、身の回りの環境は、社会は何も変わっていない。もしくは歪んで変化してるように見える。
再出発をテーマにした話数だが、自分たちのいるべき場所はどこなのかを成長や変化と共に描いていて、哀愁を誘う母体回。



フルメタル・パニック? ふもっふ 第5話 『純で不純なグラップラー』『善意のトレスパス』(2003)

脚本:武本康弘 コンテ:まつぞのひろし 演出:荒川真嗣 作画監督:石川健介、米田光良



Aパートはかなめに一目惚れした椿一成の登場。Bパートは椿一成と相良宗介の骨肉の争いをコミカルに描いている。
真面目でバカ正直とも言える椿一成と相良宗介が、勤続25年の用務員を手助けしようと奮闘するが、すべて裏目に出る。
この負の連鎖が非常に面白く、女性キャラがほとんど出てこないのに魅力的で、本当に怖いのは人間だということを知る。



シムーン 第9話 『審問』(2006)

脚本:西村ジュンジ コンテ:藤原良二 演出:神保昌登 作画監督:西岡忍



個人的にはマミーナ担当回の第19話が好きなのだが、物語がやっとここから動き出すという意味で、この第9話を推したい。
コール・テンペストの存続が審議される中、引きこもっていたネヴィリルがようやく動き出す。いわゆる天岩戸開きである。
もう打つ手なし、といった土壇場での鉄のリ・マージョンが今までの鬱屈をかき消すように綺麗な図形を描く。鳥肌脇汗回。



紅 kure-nai 第1話 『極夜』(2008)

脚本・コンテ・演出:松尾衡 作画監督:石井久美



この作品で監督脚本回といえば第6話のミュージカル回、最終第11話と第12話が見どころになる。だがあえての第1話。
九鳳院紫の着替えシーン。ピンクのジャージをうまく着れないところも芝居が細かいし、心理描写もガッツリ味わえる。
松尾監督といえばローゼンやRED GARDENも良い作品ではあるが、やはりこの作品にはいろんなものが凝縮されている。



バカとテストと召喚獣にっ! 第4話 『 僕と本音と男の尊厳っ!』(2011)

脚本:大沼心 コンテ・演出:福多潤 
作画監督:山吉一幸、坂本龍典、竹森由加、高原修司、松浦里美、野田めぐみ 総作画監督:大島美和



大沼作品の中で脚本を担当した回は後にも先にもこの回一つしかない。Aパートはダウト、Bパートは召喚獣試運転の話。
試運転で召喚獣が喋りだす、しかも本音しか喋らないから修羅場の大バーゲンセールが始まる。このやりとりが楽しい。
明久の本音を聞き出そうとする瑞希、つい本音が出て焦る美波や雄二、嫉妬する翔子。人の不幸は蜜の味とはまさにこれ。



ハイキュー!! セカンドシーズン 第3話 『“村人B”』(2015)

脚本・コンテ:満仲勧 演出:仲澤慎太郎 
作画監督:本田真之 アクション作画監督:甲斐泰之 総作画監督:八尋裕子 



谷地ちゃんがマネージャーになる話。まさかこんなスポ根アニメで上質な人間ドラマを見れるとは思いもしなかった。
母親とのやりとりが素晴らしいし、谷地ちゃん役の諸星すみれちゃんが上手すぎて泣けてくる。文字通りのハマり役。
何事もやってみないとわからないというのは理解してるつもりでも、行動に移せるのは身近な人の後押しあってこそ。



NEW GAME!! 第2話 『これじゃあただのコスプレだにゃー!』(2017)

脚本・演出:藤原佳幸 コンテ:しまづあきとし 
作画監督:武藤幹、一ノ瀬結梨、北村晋哉、板倉健、海保仁美、山野雅明 総作画監督:木野下澄江



こんなにお仕事アニメしちゃっていいの?と思った。PC画面に映り込む表情、過去の自分と今の自分、そして立場。
遠山りんの「私の知ってるコウちゃんは、正しい選択ができる人だよ。」というセリフにこの話数が凝縮されている。
昔のコウは周りがどうあろうと自分の信念を曲げなかった。正しい判断は常に自分の中にあって見つけられないだけ。
青葉もたぶんそう、目標ははっきりしていなくても今やるべきことを常に見つけ出せる。やる気とはそういうものだ。


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