物理的領域の因果的閉包性


プリンセス・プリンシパル 第12話 『case24 Fall of the Wall』

2017-09-25 2017


脚本:檜垣亮 コンテ:内藤明吾 演出:橘正紀 
作画監督:小島えり、田中克憲、逵村六、実原登、大高雄太、王國年、秋谷有紀恵、飯田剛士



『My turtledove, Run and live as Ange!』を訳すと、私の白鳩、逃げて。そしてアンジェとして生きて。
となります。【turtledove】はキジバトやヤマバトを指しますが、白鳩のことを言ってると解釈したほうが良さそう。
また【turtledove】には恋人や仲の良い夫婦という意味もあるので私の「愛しい人」と訳したほうが適切でしょうね。
愛しい人を英語で表現する場合【dearest】や【precious】といった単語を使うそうですが、鳩というのがオシャレ。


ゼルダがイングウェイに対して言った『ジェリコのラッパはすでに鳴ったのだ』というセリフ。
ジェリコは古代パレスチナの都市名で、旧約聖書のヨシュア記に7人の祭司のラッパと指導者ヨシュア率いる
イスラエルの民の声でジェリコの城壁は破壊されたと記されていて、エヴァンゲリオン第9話にも出てくるセリフ。
このジェリコの壁は約9千年以上前に建てられ、旧約聖書では戦争と関連して描かれていますが、最近の調査では
戦争のために作られた防壁ではなく「雨期に町を洪水から守るためのものだった」と推測されているようです。

この作品における壁というのは戦争の火種であったり、人々の格差を生むためのものとして描かれていますが、
それと同時に王国と共和国に関わる人たちの「心の壁」を描いていて、壊すだけではなく誰かを守るための壁。
第1話のエリック、ちせの父十兵衛やドロシーの父ダニー、洗濯工場のマリラ、委員長やガゼルなどもそうです。
みんな誰かを守るために戦っている。国を守るためと言っているのは建前であり嘘であると言えると思います。
アンジェたちを守るためについた嘘が心の壁を壊したように、ロンドンの壁も少しずつ壊れていくといいですね。


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