物理的領域の因果的閉包性


空飛ぶクジラの話

2017-09-26 その他


プリンセス・プリンシパル第8話。
お話を聞きたいというジュリの問いかけにアンジェが答えた『空飛ぶクジラの話はどう?』というセリフ。
19世紀イギリスにそのような逸話があったかどうかわかりませんが、空飛ぶクジラはアニメによく登場します。




2012年に放送されたテレビアニメ『夏色キセキ』の第5話。サブタイトルは「夏風邪とクジラ」。
風邪をひいた環凛子(cv.豊崎愛生)は宙を舞うクジラを見る。この幼少期からの現象が4人の過去へとつながり、
仲良くなるきっかけの話になって、そしてお互いの絆を再認識するファンタジー感が強めの話数になっています。

2016年放送のテレビアニメ『ふらいんぐうぃっち』の第11話「くじら、空をとぶ」にもクジラが登場します。
雲に擬態して世界中を旅するクジラ。そのクジラが近くに来ていることを知った木幡真琴たち3人はクジラに乗り、
なぜ空を飛んでいるのか、その歴史にふれながら、そこで再会した椎名杏子と倉本家でホットケーキを食べる。
椎名杏子の担当回ですが、魔法のある日常と空飛ぶクジラ、この2つが織りなす世界観がとても素敵な回でした。


この空飛ぶクジラのモチーフはどこからきているのか、結論から言うとはっきりしたことはわかりませんでした。
1972年に発売された大瀧詠一の2ndシングル「空飛ぶくじら」。夏色キセキのキャラソンでカバーしてる曲です。
歌詞で使われているものとしてはいちばん古いと思われます。また「ぐりとぐら」の作家で有名な中川李枝子さん。
この中川李枝子さんが小学一年生の国語の教科書用に書き下ろした「くじらぐも」は1971年に執筆されています。
体育の時間に子供たちと先生が体操をしていると空に大きなクジラが現れ、風に飛ばされた子供たちと先生は、
クジラの背中に乗る。そして一緒に空を巡ったあと、授業が終わる時間になると子供たちを降ろし、帰っていく。
この「くじらぐも」の話はふらいんぐうぃっち第11話と共通点が多く興味深い。ではなぜクジラが空を飛ぶのか?




ここからは個人的な想像になりますが、LZ 127通称:グラーフ・ツェッペリンという世界一周に成功した飛行船。
当時世界最大の巨大飛行船だったこともあり人気でしたが、経費を稼ぐために渡航者や手紙を運んでいたらしい。
時代は20世紀初頭、もちろん渡航するのは限られた人だけ、一般の人々にとっては憧れの存在だったことでしょう。
つまりクジラはこの飛行船を模したものであり、人々の夢や希望を乗せて世界を旅する。そんな想いがあるのかも。
またクジラにしたほうがアニメとして見栄えするというのも原因としてあると思います。クジラに乗って旅したい。


参考記事:空舞うクジラ・飛行船 初めて世界一周に成功したのは独のグラーフ・ツェッペリン号だった - BUSHOO!JAPAN


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