物理的領域の因果的閉包性


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第134回 「しげデウスさん」

2019-01-10 インタビュー


アニメの感想をブログやツイッターで表現されている方々に質問して答えてもらう
『アウトライターズ・スタジオ・インタビュー』
第134回は しげデウスさん @mighty_zero_ です。


アニメを好きになったきっかけを教えてください。

『星のカービィ』『遊戯王シリーズ』『とっとこハム太郎』、や『おはコロシアム』番組内での『流星のロックマン』など、幼少期からキッズ向けのアニメを見ていました。
本格的にストーリーを意識して見始めたのは、『天元突破グレンラガン』がきっかけです。キャラクターのケレン味溢れる語り口や、とにかく派手な絵面が印象に残っていますが、何よりも「序盤で主要キャラが死ぬ」展開に衝撃を受けました。

また、その前段階としてカミナがヨーコと濃厚なキスをする場面を、シモンが陰で目撃してしまうシーンがあります。当時小学5年生で、それこそシモンと年齢の近かったであろう自分にとって「何か見てはいけないものを見ている」という背徳感があり、そうした「朝枠であろうと容赦なく描く」スタイルに魅せられてしまいました。
『グレンラガン』は当時こそ朝アニメでしたが、そこで見た内容は自分にとって確実に「後の深夜アニメへの導入」だったように思えます。


好きなアニメ作品を教えてください。

ひぐらしのなく頃に
天元突破グレンラガン
遊戯王5D's
シュタインズゲート
魔法少女まどか☆マギカ
Angel Beats!
リトルバスターズ!
CLANNAD
宇宙よりも遠い場所
ボンバーマンジェッターズ
鋼の錬金術師(FA)
ガヴリールドロップアウト
あずまんが大王
ゾンビランドサガ


好きな作品の中から1つ選んで、好きな理由を教えてください。

『ひぐらしのなく頃に』は、自分が本格的に「深夜アニメ」を見始めたきっかけの作品なので、特に思い入れが強いです。ニコニコ動画で、ふとした時にランキングを見ると、『ひぐらし』に関する動画が上がっていたのがきっかけで、この作品の存在を知りました。

また、度々ニコニコで配信されていたのでそれを機に見てみると、序盤「鬼隠し編」での謎が謎を呼ぶ展開、そして「答え」を提示することなく次の編へと行ってしまう、そうしたクリフハンガーな作りに魅了されました。
キャラクター自体も、前原圭一のような「運命を変える」熱い想いを持った人間、姉に対するコンプレックスと田舎の閉鎖的なコミュニティに苦しむ妹など、どこか「自分にも心当たりのある」性格を持っており、悪役である鷹野でさえも「研究を馬鹿にした者を見返してたい」という動機自体は感情移入できるものでした。

『ひぐらし解』で、仲間と団結して敵に立ち向かうストーリーは、一周回ってすごく「王道」で、これまでの辛い描写が一気に晴れ上がる気持ち良さを体感できます。


主に作品のどういう部分に注目しますか?

毎回決まって「これ!」といった部分に注目するわけではありませんが、「境界線」ひいては「壁」のような、何かを隔てるものに注目します。これは後述する大学教授の影響を強く受けています。

例えば『SAO』の現実と仮想世界の壁、『中二病でも恋がしたい!』の現実と妄想の境界線、『ゾンビランドサガ』では「生者と死者の壁」がそのまま「コンテンツを消費する者と、コンテンツを提供する者の壁」として描写されるなど、そうした意識を持つことで、以前よりは作品の理解を深めることができたのかなと…。


あなたにとってアニメとは?

「日常のスパイス」です。自分は正直、アニメと特撮以外に趣味と言えるものが無いのですが、それでも「日々が充実している」と思えるのは、アニメから刺激を貰っているためです。たまにオタク同士でアニメのセリフを振って、それに応えるような遊び?もしますが、それは「アニメ」という趣味があってこそのコミュニケーションで、そういう意味でも大事な趣味だと思います。


感想(ツイート)を書こうと思ったきっかけを教えてください。

きっかけは「大学の英語の授業」です。洋画を通じてアメリカの文化と作品のメッセージを読み解く授業でした。毎回、教授が映画の解説をするのですが、とても説得力があり、毎週の楽しみにしていました。映画『セッション』をアメリカン・ドリームの観点から読み解いた解説は、とても印象に残っています。その影響で自分も「作品を読み解いて、誰かに伝えたい」という思いが芽生え、ツイッターやブログを媒体にし、それをやってみようと思いました。


感想(ツイート)を通して何を伝えようとしてますか?またどう伝えようとしてますか?

作品から感じた自分の「思い」や、「このシーンってこういう意味かも!」という「自分なりの発見」を提示したいと思っています。しかし、前者はともかく後者は場合によっては難易度が高いので、そういった考察ツイートを高頻度で呟く方は尊敬しています。
「どう伝えるか」については、「事実を述べるだけ」にならないように気をつけてます。自分もつい、感想を書いてるうちに事実の羅列になってしまう事があるので、自戒の意味も込めて…。


あなたにとって感想(ツイート)とは?

「共有の手段」だと思います。誰しも「面白い作品を見つけたのに、語れる友達がいない!」という場面に出くわします。自分も高校時代は、ハマっていたアニメを共有できる相手があまり居ませんでした。そんな時に、「誰でも良いから、この素晴らしい作品について聞いて欲しい!」という、行き場の無い熱意や感動を発散する手段です。
ネットに拡散した感想は、誰かが見てくれています。「誰かが見ている」は自分にとって大きなモチベーションになります。


好きなキャラ・制作会社・スタッフを3つ(3人)ずつお願いします。

好きなキャラ
不動遊星(遊戯王5D's):冷静に見えて、心の中では熱い想いがたぎっているキャラ。仲間思いの性格が、自分にとって「模範」となるキャラです。

仲村ゆり(Angel Beats!):死んだ世界戦線のリーダー。戦線メンバーと生前の兄弟に対する愛情と、その間で揺れ動く「葛藤」。それを乗り越えて「リーダー」としてでなく、ひとりの「女の子」として旅立ったのが、とてもエモく感じます。

岡部倫太郎(シュタインズゲート):最初は滑稽に思える「厨二病キャラ」が、後半になるにつれてカッコよく映ります。「勝利の時は来た!」「最初のお前を騙せ、世界を騙せ」など、名言製造機っぷりを発揮。


制作会社
TRIGGER:勢いのある作風が好きです。それでいて世界観が壮大だったり、クセの強い演出がたまりません。

P.A.WORKS:とにかく「好みの作画」につきます。『Angel Beats!』や『CANAAN』はシンプルにキャラデザが美しいほか、躍動感のあるシーンでもしっかり崩さずに書いてくれる安心感があります。

マッドハウス:そういえば好きな作品の多くがマッドハウス制作だと気付きました。『電脳コイル』や最近では『よりもい』『若おかみは小学生!』なども手掛けてますね。

好きなスタッフさん
中島かずき:『グレンラガン』がきっかけです。『キルラキル』や『仮面ライダーフォーゼ』といったカーストものの戦闘作品が「分かりやすい面白さ」を生んでいます。

吉田玲子:子供向け作品を多く手掛けておられ、「小さい子が苦難を乗り越える」作劇が涙を誘います。シリーズ構成の『ムシキング』や脚本『ボンバーマンジェッターズ』などがその例だと思います。最近では『若おかみ』もそうですね。

三条陸:この方はアニメというよりは漫画・特撮脚本が主です。『ダイの大冒険』『仮面ライダードライブ』など、敵側に魅力的なキャラが多く、とにかく熱い作風が好みです。


影響を受けたブロガーと読んで影響を受けた記事を教えてください。

特撮・映画ブロガーの結騎了さん(@slinky_dog_s11)です。この方はかなりの長文、かつ高頻度の更新をされる方で尊敬する人の一人です。また、作品の読解や演出についてとても説得力のある説明をされるほか、語り口そのものが独特で自分もブログを書く際の参考にしています。この方の記事では『エグゼイド』の九条貴利矢についてhttps://www.jigowatt121.com/entry/2017/08/28/090821
が特にお気に入りで、何度も読み返しました。

もう一人はアニメ・雑記ブロガーのわさすらさん(@wasasula)です。自らは「怪文書」と呼んでいるそうですが、自分の感情に正直で、時々際どいネタなどをしっかり文章に落とし込んでいるのが好きです。おすすめは『結城友奈』の記事です。独自の視点で物語を解釈されていて、とても面白いです。http://wasasula.hatenablog.com/entry/2014/12/27/091625
また、文章の長さによって記事をPUBLISH・CLIPに分ける方法は、自分のブログ運営の参考にしました。


BD・DVD以外に購入するものは?(イベント参加可)

電車範囲内であれば、特定のアニメ・作家さんの展示会などに行きます。そこでピンときたものを物販で購入します(クリアファイル・日常雑貨が主です)
また、特撮作品であればフィギュアや食玩もちょこちょこ集めています。
社会人になって給料が出たら、もう少し趣味にお金をかけたいと思ってます…。


あなたが感想を書いていくためのモチベーションは、どこから湧いてきますか?またモチベーションを維持する方法など
 
純粋に「面白い!」と思ったことをいち早く皆に伝えたいという気持ちです。しかし、思うように書きたいネタが出てこない時もあります。そういう時は「何でも良いから書く」みたいな荒療治も試します。
一番のモチベーション維持は「他の人の感想を読みまくる」事でしょうか。アウトプットが上手くいかない時は、同時に「インプット」も足りてないことが多いです。面白い記事を読むと、自分も「書きたい」という意欲が湧いてきます。


宣伝・アピール欄

企画この度は貴重な機会を頂きありがとうございました!このように改めて「好きなアニメ・感想で何を伝えたいか」を意識してみるのは、自分のことを振り返る良い機会でした。書きたいことを書いてたら結構な長さになってしまいました(汗)

ここまで読んで下さった皆様、もとよりこの場を提供して下さったぎけんさん、ありがとうございました!
ブログ(http://skarugo0094.hatenablog.com/)については基本的に更新頻度低めですが、今年は頑張って更新していこうと思いますので、よろしくです〜m(_ _)m


・ インタビューにご協力頂きありがとうございました

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