物理的領域の因果的閉包性


話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ10選

2021-12-21 話数単位

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第10話 『必ず、きっと』
ラブライブ!スーパースター!! 第6話 『夢見ていた』
かげきしょうじょ!! 第3話 『クマのぬいぐるみ』
ワンダーエッグ・プライオリティ 第11話 『おとなのこども』
Sonny Boy 第8話 『笑い犬』
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 第7話 『魔王を倒しちゃった』
SSSS.DYNAZENON 第10話 『思い残した記憶って、なに?』
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第17話 『再会』
ゲキドル 第5話 『桜の園』
やくならマグカップも 二番窯 第2話 『私のパラダイス』



◆ ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第10話 『必ず、きっと』

脚本:米内山陽子、永井真吾 コンテ・演出:種村綾鷹 
作画監督:福田佳太、ハニュー、桐谷真咲



脱退届を提出し、ゲームセンターやカラオケで1人を満喫するトウカイテイオー、そこに通りかかる日産キューブ。
市販の色を調べるとクリスタルブルーに近いですが、それよりも明るめのブルー。そして青いカクテルを飲む2人。
ツインターボを印象付ける色の使い方がいい。ケガをして立ち止まったからこそ見えてくる先行逃げ切りの大変さ。
ひたむきさに引っ張られる展開も良いし、一緒に走らなくても背中を押せる事を実証して見せるど根性精神が好き。

◆ ラブライブ!スーパースター!! 第6話 『夢見ていた』

脚本:花田十輝 コンテ:誌村宏明 演出:遠藤広隆 
作画監督:いとうまりこ、尾尻進矢、木村文香、永山恵、山村俊了 総作画監督:斎藤敦史、佐野恵一



澁谷かのんのできない事を1人でやろうと努力し続けた結果、気持ちはすでに追い越していて、背中を見せていた。
走り続けているからこそ今の自分が見えなかった、それに気付かせてくれる存在が常にいた、という描き方がいい。
右手を差し出すかのんの後ろに見える滑り台の階段、ダンス決勝の舞台に向かう嵐千砂都の横に伸びる階段と矢印。
握りしめた紙ひもの丸と円を描く千砂都。押し付けでなく、さり気なく主張する記号的なアイテムが効果的だった。

◆ かげきしょうじょ!! 第3話 『クマのぬいぐるみ』

脚本:松本美弥子 コンテ:森田宏幸 演出:河内修平 
作画監督:山中正博、今岡律之、三橋桜子、今岡大、門智昭 総作画監督:今岡大 



母親が女優である家庭環境、注目され駆け引きの対象にされ続ける日々、外側を取り繕う事で精一杯だった幼少期。
愛の「大人は子供よりたくさん生きていて、間違わないはずだ。」というセリフが突き刺さる、大人の薄汚い内面。
それをどうにか拭い去ろうとする姿は痛々しいですが、捨てるのではなく背負い続けながら前に進もうとするさらさ。
そんな彼女の背中を見ながら少しずつ成長し、100期生の絆に寄与する陰の立役者のような描き方も魅力的でした。

◆ ワンダーエッグ・プライオリティ 第11話 『おとなのこども』

脚本:野島伸司 コンテ・演出:八木充 
作画監督:助川裕彦、川妻智美、西谷泰史、山崎淳、小林麻衣子、張丹妮、髙橋尚矢



奈良田愛と同じく大人の遊び心で美しい外見に生まれ、都合の良い中身になるはずだったのが、ワンエグのフリル。
生への衝動が純粋であればあるほど、一度汚れてしまった心は拭いきれないほど深い闇になる。それは人間も同じ。
研究と称しておもちゃ扱いしているだけに見える大人、硬い殻で覆えば覆うほど強い子供が生まれてしまうのは必然。
大人の反面教師であり自業自得でもあるんですが、アカの娘ひまりも含め良い大人と子供の意味を考えさせられる回。
作品全体で見ると抽象的で難解で作り手の自己満足感が強めの仕上がり、でも随所に良い部分はあったと思います。

◆ Sonny Boy 第8話 『笑い犬』

脚本:夏目真悟 コンテ・演出・作画監督・原画:斎藤圭一郎



登場人物と理屈っぽいところを削ってわかりやすくすれば良かったのに、、を体現していたのが8話の やまびこ回。
救いを求めていた やまびこ が作り出した こだま という人格。勇気があれば救えたのか?たぶん救えなかったはず。
死ねない世界で死を望む者がいるように、幸せな世界になればそれを壊す者が現れて取り残される者が必要になる。
どの人物もそうなるべくしてなった感があって、その悲しみを背負い続ける事がやまびこに課された使命なんだろう。

◆ スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 第7話 『魔王を倒しちゃった』

脚本:髙橋龍也 コンテ・演出:小俣真一 
作画監督:黒川あゆみ、久保光寿、大嶋由葵、池谷祥明 総作画監督:後藤圭佑 



「ベルゼブブ様に命じられて仕方なく... 」と言いながら前かがみになるヴァーニア、首から上が影で隠れる見せ方。
壁ドンして「チェックメイトですね」と言うアズサ。ハルカラを解放し、他の家族も丁寧に扱うよう命令するペコラ。
駒のように従順な部下たちと、チェス盤のような床。光の白と影の黒、支配する側とされる側、主人の命令は絶対。
フラットルテに「自分で考えて行動しなさい」と命令するアズサ、どちらかが屈服するような生き方は認めない。
そんな理屈を説教臭くせず、コミカルになりすぎず、程よいバランスで表現している部分がこの話数の良いところ。

◆ SSSS.DYNAZENON 第10話 『思い残した記憶って、なに?』

脚本:長谷川圭一 コンテ:五十嵐海 演出:佐竹秀幸 作画監督:五十嵐海



過去の記憶を見せる怪獣によってそれぞれの思い出が描かれる回。とくに夢芽と姉の過去回想が魅力的で良かった。
夢芽が食器を片付けるシーンの、上にパンアップしながら描かれる姉妹の微妙な距離感と夢芽の絶妙な演技が最高。
姉が持っている知恵の輪の色と夢芽の知恵の輪の色の違い、ダイナウイングパーツの見せ方など、エモい演出の連続。
様々な解釈ができる話数ですが、個人的にはお互いが無いものを持っていたせいで強い憧れを抱き依存関係になった。
姉を亡くした事で自分を無くしたように感じていた夢芽が、夢の中の姉と対話する事で自己修復ができた話だと思う。

◆ 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第17話 『再会』

脚本:中本宗応 コンテ:長井龍雪 演出:髙嶋宏之 
作画監督:尾西真成人、髙嶋宏之、塚本歩、野田猛、萩尾圭太、吉野彰敏 総作画監督:齊藤佳子



ルディとパウロ、どちらが悪いという話ではなく、どちらにも負い目があって歩み寄れない微妙な距離感が良かった。
無詠唱で魔法が使えて、困ったらヒトガミが助けてくれて、仲間にも恵まれてる中身が父親より大人な息子ルディが、
自分なりに苦労をしてきたと思っていたこれまでの道のりを遥かに上回るような父親の疲弊した姿とまわりの状況。
なろう系にありがちな、ちょっと挫折しても結局は都合の良い展開にしかならないんでしょ的な軽さがないのが良い。
マスターが「顔ぐらい見てやれよ」と言ったときルディと視聴者の心情が一体となってハッとなる瞬間が気持ちいい。

◆ ゲキドル 第5話 『桜の園』

脚本:大知慶一郎 コンテ・演出:山内重保 作画監督:竹田欣弘



全体の中ではそれぞれのすれ違いを描いてるだけの話なので、大きな山場でもなく、どちらかというと地味な話数。
でも表情や手の動きが半端なく細かくて、どの話数よりもキャラクターが演技をしてる。もちろん舞台以外の場所で。
この過剰とも言える演技がタイトルの「ゲキ」の部分、さらにドールや竹崎によって仕組まれている感を強調してる。
誰かによって感情を左右されている部分は作品の重要なポイントでもあるので、良い意味でフックになっていた回。
あと個人的には良いふともも描写が多い回だったので、お着替えシーン含めフェチポイント高めでマジ感謝なのです。

◆ やくならマグカップも 二番窯 第2話 『私のパラダイス』

脚本:荒川稔久 コンテ:手びねり組(神谷純・前田薫平) 演出:前田薫平 
作画監督:吉岡彩乃(レイアウト)、中野友貴(原画)



ご当地の日常アニメ。これだけだとありふれた作品に思えますが、そこに陶芸と個性強めのキャラを組み合わせると
ものづくりや自己表現のあり方も学べる尊い作品になる。さらに友情を突き抜けた百合も見られるありがたい作品。
2話の幼馴染百合回は、成瀬直子の姫乃愛が強いと見せかけて、ワンダーランドな性格を好きだと告白する豊川姫乃。
姫乃の懐の深さも負けず劣らずワンダーランドだと思いますが、すべてを知ってるかのように振る舞う直子が好き。
ブランコシーンが示す通り視点は違っても常に対等でお互いが良き理解者であるという描き方がいい。百合は無限大。


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