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花咲くいろは 第26話 「旅人の宿りせむ野に霜降らば吾が子羽ぐくめ天の鶴群」

2011-09-26 2011



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はぐくむ 【育む】
・ 親鳥がひなを羽で包んで育てる。
・ 養い育てる。
・ 大事に守って発展させる。

『育む』 の語源は、鳥が羽の下に雛を包んで子育てをする意味の 「羽 くくむ【含む】」 という言葉が変化したもの。
女将や緒花たちを育んだのは喜翆荘という存在。そして喜翆荘を育んだのは喜翆荘に関わるすべての人。女将と従業員とお客様です。
喜翆荘に包まれ守られてきた人たちが姿を消す。それは喜翆荘という親鳥が雛を失うということ。女将もきっと同じ気持ちだと思います。


旅人の宿りせむ野に霜降らば吾(わ)が子羽ぐくめ天の鶴群(たづむら)
意味: 旅する人が夜宿る野に霜がおりたら我が子をあなたの羽の下につつんでやっておくれ、空飛ぶ鶴たちよ。

これは万葉集にある歌ですが、子供を心配する母心を歌っています。喜翆荘を離れる緒花たちを想う女将の気持ちはこんな感じでしょうか。
でもみんなが 「女将が喜ぶ旅館」 という最初の夢を持ち続けることで、ずっと初心を忘れずに、どこにいても頑張っていけるような気がします。
そしてみんなが女将の最初の夢を受け継いでくれるおかげで、女将自身も忘れずに頑張り続けようと努力する。『いろは』 の無限ループです。

簡単に努力とかぼんぼるとか言いますが、実際どんな仕事をしても大変です。やる気や目標があってもなかなか続くもんじゃないですよね。
もしかしたら 「はぐくむ」 って 『歯を食いしばって取り組む(歯食組む)』 意味もあったりするもかもしれません。忍耐力はとても大事ですから。

この作品はジャンルで言うと 「お仕事アニメ」 なんだと思いますが、全体の作風で見ると 『プラネテス』 に少し似ているような気がしました。
『プラネテス』 は宇宙を舞台にしたSFアニメ。でもスペースデブリ(宇宙ごみ)の回収業者が主体だと考えると 「お仕事アニメ」 とも言えます。
原作とアニメではかなり内容が異なりますが、主人公が最初の夢を持ち続けていたり、終わりのようで始まりのような結末も似ていますね。
ぼんぼる緒花を見ていると、無垢な気持ちで突っ走るタナベを思い出します。少し成長した緒花を見てみたい。2期を、渇望したぁあああッ!

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テーマ: 花咲くいろは
ジャンル: アニメ・コミック



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途中恋愛模様でハラハラした事もありましたが、基本的にお仕事アニメでしたよね。
辛い事の方が多いのに、従業員が苦しい辛い表情よりも笑顔が多い事にびっくりしてしまったり。リアルじゃ中々マネできません。

余韻が残るアニメは大好きなので、同じく二期なり後日談を希望しちゃいます。

さっきーさん、コメントありがとうございます。

> 途中恋愛模様でハラハラした事もありましたが、基本的にお仕事アニメでしたよね。
そうですね、高校生の恋愛ですからふわふわした感じ。逆に仕事に対する思いは結構しっかりしてますね。
女将の存在がそうさせているのかもしれませんが、十代で仕事というものを理解出来るってすごいなと思いました。

> 辛い事の方が多いのに、従業員が苦しい辛い表情よりも笑顔が多い事にびっくりしてしまったり。リアルじゃ中々マネできません。
仕事してて心から笑えることなんてほとんどないですよねw
そういう意味では巴や菜子や結名の存在が作風を明るくしてたんじゃないでしょうか。見てて和みますから。

> 余韻が残るアニメは大好きなので、同じく二期なり後日談を希望しちゃいます。
できれば二期、それが無理でもスピンオフくらいはやってほしいですね。
個人的には各キャラにスポットをあてた話がもっと観たい(女性キャラ限定でw
人気のある作品なので二期の可能性は大きいと思いますよ、楽しみですね。
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