物理的領域の因果的閉包性


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プリンセス・プリンシパル 第10話 『case22 Comfort Comrade』

2017-09-11 2017


脚本:大河内一楼 コンテ:内藤明吾 演出:黒部万太郎、鈴木拓磨 
作画監督:坂井翔太、松尾亜希子、新井博慧、鶴窪久子、飯田剛士、小堺能夫、金丸綾子



12月25日がキリスト誕生の日というのは後付けで、旧暦の冬至に太陽神を信仰していたというのが本来の理由。
年代記によるとクリスマスという用語が初めて使われたのは1043年、この頃ローマからイギリスに入ってきた。

アンジェと委員長、ドロシーの3人だけが残った、つまりドロシーは3位。でもコントロールは2位を選ばない。
委員長の精神的な弱さを見抜いていたのか、アンジェとの相性を考えてのことなのか、なんとも数奇な運命です。
努力を重ねて1位を目指していたというよりも、「委員長」というレッテルが2位を持続させていたように思える。
スパイ訓練に身を捧げないと、虚勢を張り続けないと残れない。そんな不器用なところが強さであり弱さだった。

第6話で母の名前を使い父に弱みを見せていたドロシー。アンジェほど強くはないところを見せてからの第10話。
優しさを分け与えられる。そういう部分に委員長は憧れたのだろうし、ドロシーがまとめ役であることも頷ける。
『彼女は、私がなりたくてなれなかった私なんです。』このセリフはドロシーのことを指していた。クリスマス。
12月25日は太陽が闇に勝った日、再生の日として祝われていた。委員長もどこかで生まれ変わってるといいな。




サクラクエスト 第22話 『新月のルミナリエ』

2017-08-31 2017


脚本:横谷昌宏 コンテ・演出:平牧大輔 
作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、市原圭子、高橋瑞紀、Kim Yongsik、福井麻記、粟井重紀

シャッター【shutter】
・ 閉じる人
・ 雨戸
・ ふた
・(カメラの)シャッター



カメラのシャッターは撮影するときにだけ開き、必要な露光量をフィルムに与える装置のこと。
閉めている時間帯でも対応してくれる薬屋さん。必要なときに店を開けてくれる存在がいる。
アンジェリカもそうですよね、子供に何かあったときの為にそばにいてあげられる親という存在。

エリカの歯も永久歯のフタをしていたから乳歯という存在に気付けたし、食べる大事さを知れる。
金の龍も土の中に閉じ込めていたから高見沢たちが夢を見た。閉じていることが悪いわけではない。
間野山にいるから都会の良さや不便さを知れるのだし、閉めているからこそ活用できる場所もある。

しおりも高見沢たちも、間野山にいるから、何もない町にいるからこそ見えてくるものがあると信じる。
もしかしたら町は目的をひとつにした集まりではなく、それぞれの目的が集まった場所なのかもしれない。
そう考えると必要なときにいてくれる人や町という存在がとても大きな閉鎖空間の中の希望に見えてくる。




プリンセス・プリンシパル 第8話 『case20 Ripper Dipper』

2017-08-28 2017


脚本:大河内一楼 コンテ:入江泰浩 演出:高田淳 
作画監督:田中克憲、逵村六、小倉典子、実原登、内原茂、桜井木の実、澤木巳登理、小笠原理恵

※ ここでは旧王女シャーロットを「アンジェ」、現王女を「プリンセス」と表記します。



ジュリがアンジェに手渡したブドウの実。イギリスでは16世紀、悪天候や宗教改革の影響でブドウ栽培が衰退。
しかし19世紀初頭には生産者の積極的な投資によって400を越えるブドウ畑が存在することになったそうです。

なぜブドウの実なのか気になりました。作中で描かれている当時は貴重な食べ物だったのかもしれません。
アンジェの絵を見てみると屋敷の前に立つジュリが描かれています。そして美味しそうにワインを飲むドロシー。
ブドウを食べてほしくて渡したというより、ブドウから成熟してワインになる。つまり成長の象徴として描いた。
ジュリが立派な大人になれるようにと願った絵とワイン。アンジェもまだ子供ですからお互い様なんですけどね。

この話数で特徴的だったのは、ジュリに自分の苦悩を語らず、プリンセス側の苦悩を語っていたところです。
視聴者にプリンセスの過去をわかりやすく伝えたかった。それもあると思いますが、黒蜥蜴星人のことですから
「プリンセスが現王女とならずにスリのままの生活を続けていたらどんな人生を歩むことになっていたのか?」
それを考えるとスパイになっていたかどうかもわかりませんし、王女になるより身の危険があったかもしれない。

第1話で目の見えなくなったエリックの妹を助けたように、王女でも貧乏でもない普通の生活をしてほしい。
そう想ってジュリを助けたり、プリンセスの過去を投影したりしたんでしょうね。黒蜥蜴星人らしい考え方です。
プリンセスはアンジェに貴族とは違った苦悩を強いることになりましたが、立場を入れ替えたいとは言わない。
壁を無くして平穏な生活ができるようにしたいという強い意志。2人の目的は違えど終着点は同じなんですよね。




ゲーマーズ!第7話 『雨野景太と天道花憐の最高の娯楽』

2017-08-25 2017


脚本:内田裕基 コンテ:上坪亮樹 演出:米田光宏 
作画監督:浦野達也、室山祥子、日高真由美、田中優士、関口雅浩、石田啓一、小澤円、新海虎徹、後藤真梨子
総作画監督:佐藤天昭



回線切断、そしてOPが始まり『もうニューゲームには戻れない お願いリセットして』と歌うキャラクターたち。
この流れがすごく良いですね、恋もゲームも一度始めたら元には戻れない。リセマラ?そんなの知りません(笑)
噛み合わないときはどこまでも食い違うのに、一度レールに乗ればもう止まらない。暴走列車っぷりが面白い。

バスのナンバー1490、ゲームと関連ないのか調べてみたら、パルティナ1490というゲームのOP曲がありました。
ユグドラ・ユニオンというゲームの曲で「亡国の王女ユグドラが盗賊のミラノと出会い祖国の再興を目指して戦う」
といった内容の物語らしい。1490はゲーム内の物語が始まる年号。このゲームとの関連性はわかりませんが、
王女天道花憐と盗賊雨野景太が恋という敵に向かって戦いを挑むために歩み始めた、と考えるとすごくキレイ。
アバンからOPの導入もそうですが、バスのシーンで始まって、バスのシーンで終わるところも良かったですね。




NEW GAME!!2期 第6話 『八神の左手 青葉の右手』

2017-08-22 2017


脚本:志茂文彦 コンテ・演出:山﨑みつえ 
作画監督:板倉健、三島千枝、山野雅明、武藤幹、山崎淳、齊藤大輔、渡辺舞、山崎輝彦、吉村恵、手島行人
総作画監督:木野下澄江、山野雅明



原作未読です。ですが原作ではバラバラだったストーリーをひとつにまとめていることは理解しています。
モブのキャラデザとは違う責任の重さ、社員を代表する重さ、作品を担う重さ、それが表現されていました。

青葉のこれまでの努力を見ていれば、もっと温和な解決方法やストーリー展開もあったとは思います。
もし葉月がキービジュアルのコンペを提案して、プロデューサーがそれを承諾して、コンペをやったとする。
出来レースとわかっていながらそれを青葉に伝えず、大勢の社員の前で優劣がはっきり決まってしまう。
そこで涙する青葉を想像すると、本編のように事前にコウのデザインを見て涙するよりはるかに残酷です。

都合の良い言い方をすれば、大人の事情も考慮した上での最大限の優しさだったのかもしれません。
その優しさを象徴するのが、肩で泣いた青葉をコウが左手で制止しようとするシーン。ここがすごい。
もうすぐで青葉に触れようかとした瞬間に、両手を突き出し青葉自身が自分を律して最後まで書くと言う。
コウのあの左手は第2話、共同でのキャラデザが決定したときに青葉の右手と合わせた、あの左手です。
そう思いながらこのシーンを見ると泣けてくる。思いつきの右手から生まれたキャラと優しいコウの左手。

この作品でここまでシリアスな内容をやる必要があったのかを考えると、そうではなかったかもしれない。
でも何もかも順調に行きすぎてる姿を2クール使って見せられるより、リアルな挫折や苦悩もあって良い。
個人的にはこの話をやってくれたおかげで単純に可愛いだけのキャラから羽ばたけた。そんな気がします。




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