物理的領域の因果的閉包性


スポンサーサイト

-------- スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


プリンセス・プリンシパルのここがすごい!

2017-09-27 2017


プリンセス・プリンシパル 第1話『case13 Wired Liar』でアンジェがエリックを撃つときに言った「いいえ」
それ以降「いいえ」というセリフが出てくると身が引き締まる思いなのですが、このセリフは何度使われたのか?
第2話以降で「いいえ」が使われたのは第8話『case20 Ripper Dipper』と最終第12話『case24 Fall of the Wall』
この2つの話数しかありませんでした。ではどういうシーンで使われたのか、おさらいをしてみたいと思います。




まず第8話。親方を外に投げつけジュリに孤児院の紹介状を渡したあと、親切にする理由を聞かれて答えるアンジェ。
そしてジュリの「失敗しちゃったけど... 」というセリフに対しての「いいえ」。心配しなくても大丈夫といった感じ。
また、ジュリから話の続きをお願いされて王女様と離れ離れになった経緯を話すアンジェ。その話を聞いたジュリは
「可哀想な王女様... 」と悲しげに言う。それに対して感情を抑え気味に少し儚げな印象のあるアンジェの「いいえ」。




そしてピアノ演奏後にオライリー卿と会話するプリンセス。「自首を勧めていらっしゃるのですか、プリンセス... 」
オライリー卿の問いかけに優しく、どこか冷淡で少し芯のある口調で答えるプリンセスの「いいえ」。8話には3ヶ所。




次は第12話。新王室寺院の部屋に通され、差し出されたスコーンを皆で一緒に食べようと提案するプリンセス。
「高々4、5人の空腹を満たしたところで... 」とゼルダが言い切る前に制止するように言ったプリンスの「いいえ」。

第2話から第12話の間で使用された「いいえ」はたったの4回。しかもアンジェとプリンセスだけしか言っていない。
キャラの雰囲気や立場的な関係はあったとしても実際の印象より少ない。また第1話はラスト以外にも使われていて、
西側に向かう途中でドロシーの車と行き先を変更したときにエリックが言った「エイミーを迎えに行ったのか?」
それに対する冷酷で無感情なアンジェの「いいえ」。全話数を通しても6つのシーンにしか使わていませんでした。

第1話でインパクトの強い「いいえ」を印象付けておいて、大事なところでしか使われない「いいえ」というセリフ。
これだけでも時系列をシャッフルした意義はあったと思うし、アンジェとプリンセスしか使わないところも効果的。
しかも言った相手を否定するためだけではなく、嘘をついた自分に対する後ろめたさも感じさせる素晴らしい3文字。
嘘という言葉も効果的に使われていましたが、この「いいえ」も注目してほしいセリフ。全話通して楽しんでほしい。





空飛ぶクジラの話

2017-09-26 その他


プリンセス・プリンシパル第8話。
お話を聞きたいというジュリの問いかけにアンジェが答えた『空飛ぶクジラの話はどう?』というセリフ。
19世紀イギリスにそのような逸話があったかどうかわかりませんが、空飛ぶクジラはアニメによく登場します。




2012年に放送されたテレビアニメ『夏色キセキ』の第5話。サブタイトルは「夏風邪とクジラ」。
風邪をひいた環凛子(cv.豊崎愛生)は宙を舞うクジラを見る。この幼少期からの現象が4人の過去へとつながり、
仲良くなるきっかけの話になって、そしてお互いの絆を再認識するファンタジー感が強めの話数になっています。

2016年放送のテレビアニメ『ふらいんぐうぃっち』の第11話「くじら、空をとぶ」にもクジラが登場します。
雲に擬態して世界中を旅するクジラ。そのクジラが近くに来ていることを知った木幡真琴たち3人はクジラに乗り、
なぜ空を飛んでいるのか、その歴史にふれながら、そこで再会した椎名杏子と倉本家でホットケーキを食べる。
椎名杏子の担当回ですが、魔法のある日常と空飛ぶクジラ、この2つが織りなす世界観がとても素敵な回でした。


この空飛ぶクジラのモチーフはどこからきているのか、結論から言うとはっきりしたことはわかりませんでした。
1972年に発売された大瀧詠一の2ndシングル「空飛ぶくじら」。夏色キセキのキャラソンでカバーしてる曲です。
歌詞で使われているものとしてはいちばん古いと思われます。また「ぐりとぐら」の作家で有名な中川李枝子さん。
この中川李枝子さんが小学一年生の国語の教科書用に書き下ろした「くじらぐも」は1971年に執筆されています。
体育の時間に子供たちと先生が体操をしていると空に大きなクジラが現れ、風に飛ばされた子供たちと先生は、
クジラの背中に乗る。そして一緒に空を巡ったあと、授業が終わる時間になると子供たちを降ろし、帰っていく。
この「くじらぐも」の話はふらいんぐうぃっち第11話と共通点が多く興味深い。ではなぜクジラが空を飛ぶのか?




ここからは個人的な想像になりますが、LZ 127通称:グラーフ・ツェッペリンという世界一周に成功した飛行船。
当時世界最大の巨大飛行船だったこともあり人気でしたが、経費を稼ぐために渡航者や手紙を運んでいたらしい。
時代は20世紀初頭、もちろん渡航するのは限られた人だけ、一般の人々にとっては憧れの存在だったことでしょう。
つまりクジラはこの飛行船を模したものであり、人々の夢や希望を乗せて世界を旅する。そんな想いがあるのかも。
またクジラにしたほうがアニメとして見栄えするというのも原因としてあると思います。クジラに乗って旅したい。


参考記事:空舞うクジラ・飛行船 初めて世界一周に成功したのは独のグラーフ・ツェッペリン号だった - BUSHOO!JAPAN




プリンセス・プリンシパル 第12話 『case24 Fall of the Wall』

2017-09-25 2017


脚本:檜垣亮 コンテ:内藤明吾 演出:橘正紀 
作画監督:小島えり、田中克憲、逵村六、実原登、大高雄太、王國年、秋谷有紀恵、飯田剛士



『My turtledove, Run and live as Ange!』を訳すと、私の白鳩、逃げて。そしてアンジェとして生きて。
となります。【turtledove】はキジバトやヤマバトを指しますが、白鳩のことを言ってると解釈したほうが良さそう。
また【turtledove】には恋人や仲の良い夫婦という意味もあるので私の「愛しい人」と訳したほうが適切でしょうね。
愛しい人を英語で表現する場合【dearest】や【precious】といった単語を使うそうですが、鳩というのがオシャレ。


ゼルダがイングウェイに対して言った『ジェリコのラッパはすでに鳴ったのだ』というセリフ。
ジェリコは古代パレスチナの都市名で、旧約聖書のヨシュア記に7人の祭司のラッパと指導者ヨシュア率いる
イスラエルの民の声でジェリコの城壁は破壊されたと記されていて、エヴァンゲリオン第9話にも出てくるセリフ。
このジェリコの壁は約9千年以上前に建てられ、旧約聖書では戦争と関連して描かれていますが、最近の調査では
戦争のために作られた防壁ではなく「雨期に町を洪水から守るためのものだった」と推測されているようです。

この作品における壁というのは戦争の火種であったり、人々の格差を生むためのものとして描かれていますが、
それと同時に王国と共和国に関わる人たちの「心の壁」を描いていて、壊すだけではなく誰かを守るための壁。
第1話のエリック、ちせの父十兵衛やドロシーの父ダニー、洗濯工場のマリラ、委員長やガゼルなどもそうです。
みんな誰かを守るために戦っている。国を守るためと言っているのは建前であり嘘であると言えると思います。
アンジェたちを守るためについた嘘が心の壁を壊したように、ロンドンの壁も少しずつ壊れていくといいですね。




【その2】 お気に入りツイート6選

2017-09-24 その他


アウトライターズ・スタジオ・インタビュー 第118回 「鳴神さん」



【want】は望むとか欲するという意味。【must】は~しなければならないといった義務や強制を示す単語。
簡単に言うと必然性といったところでしょう。【want】より身近な存在になって【must】になっていった感じ。
それだけアニメが生活に密着しているというか、無くてはならない存在になったということなんでしょうね。




若くして人生をあきらめてしまった彼女が憧れだけを頼りに日々を生き抜いていた。そう考えるとより切ない。
せっかくスパイとして生き残れたのだから、ノルマンディー公に利用されていたとしても、生き続けてほしかった。
そう思わせるようなキャラでした。素人っぽい人間味ではなくプロだったからこそ見せることができなかった部分。
スパイの性というか業というか、そんなどうしようもない感情がよく表現された話数であったような気がしました。




海外版のBDはなぜ安いのか?に関連するツイート。最近話題のNetflix作品もこれに関係するんでしょうね。
あまり詳しくはありませんが、ライセンスだけではなく作品そのものを作ってより利益率の高い勝負を仕掛ける。
もちろんリスクも高いでしょうが、ユーザー数が1億人を超えてる配信サイトなので期待する人も多いんでしょうね。




周りの反応を気にして言いたいことが言えなかったりすることは多いと思います。言い方を考えるのも重要。
でもその前に言いたいことを言える環境を作れるのがTwitterだと思うし、言いやすいツールであることは確か。
自分は頭に浮かんだことをすぐツイートしてしまうので、後からちょっとマズかったかなと思うこともしばしば。
身勝手なツイートをしてフォロワーさんを傷つけたりすることもありますが、言いたいことを言える環境は大事。




サクラクエストに関するツイート。作りたいものを作る。サクラクエストはとくにその印象が色濃い気がしました。
ロボットやってないからやりたい。今までになかったものをやりたい。そんな積極性がP.A.WORKSにはあります。
結果的にいまいち合わなかったなと思っていても、P.A.WORKSの新作が発表されるといつもワクワクしてしまう。
そういったブランドの魅力ってどこの制作会社にでもあるわけではないので、これからも貫き通してもらいたい。




「親切な警告」という言葉がとてもいいですね。12話でその警告の理由が語られていましたが、よく出来た世界観。
あの世界での幸せってなんだろうと考えても、ただ生きてるというのは退屈だろうし、遺物は魅力的に見えると思う。
だからといって常に恐怖と隣り合わせな生活も疲れるだろうから、オースの人たちは大変ですね。進撃の巨人みたい。
進撃の巨人ほどバトルしてないのに面白いのは不思議、ただ崖を下るだけなのに。設定が細かい作品は楽しいですね。





サクラクエスト 第25話 『桜の王国』

2017-09-21 2017


脚本:横谷昌宏 コンテ:増井壮一 演出:太田知章、平牧大輔、高橋正典
作画監督:鍋田香代子、辻智子、市原圭子、阿部美佐緒、福井麻記、高橋瑞紀、岩崎亮
小橋陽介、梅下麻奈未、秋山有希、川面恒介、Lee min-bae、柴田ユウジ、池津寿恵、佐藤好



この作品の大きなテーマとしては町興しや由乃たちの成長が中心になると思いますが、
第18話で描かれていたように「今できることをどうやって残していくか」という部分ではないでしょうか。

緊張する凛々子に千登勢が教えた「おまじない」や、お神輿の掛け声である「わっしょい」などもそうです。
わっしょいの語源はいくつかあるそうですが、「和を背負う」が変化したもの、という説が有力みたいですね。
聖徳太子が制定した十七条憲法に出てくる「和を以って貴しと為す」(お互いに仲良く調和していくことが大事)
という意味が込められているそうです。何気なく使っている言葉や習慣、その積み重ねが受け継ぐことにつながる。

国王の役割は終わり誰も受け継ぐことはありませんでしたが、廃校の再利用や祭りなどいろいろなものが残せた。
合併の話も間野山という名前にこだわらず、それぞれの人が残すという意識を持っていればいいのかもしれません。
このアニメも作品として残せたというのは意義のあることだし、こうやって記事にして残す大切さを教わりました。

サクラクエストに登場する人物は誰もが優秀なわけでもなく、むしろ落ちこぼれのような人の集まりで、目立たない。
でもそんな人たちが不器用なりに奮闘している姿というのは、何か視聴者に訴えかけるものがあった気がします。
アニメだから、エンターテイメントだからこうでなければならない。そういった固定概念を一度忘れてから見てほしい。
何か心に残るものがあると思うし、自分にも何かできることはないか、そう感じさせてくれる作品だと思っています。
孤独死や少子化が続く中で、他人同士、よそ者同士のつながりが大切なんだと、そう感じられただけでも収穫でした。




Copyright © 物理的領域の因果的閉包性 All Rights Reserved.     
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。